Windows 11/10でHDMIオーディオデバイスが検出されないときの対処法
HDMIは、あるデバイスから別のデバイスへ非圧縮の音声・映像データを送信できる規格です。品質の劣化がないため、高音質のサウンドとクリアな映像を楽しめます。しかし、HDMIでよく見られる問題のひとつに、モニターやテレビには映像が表示されるのに音声だけが出力されないというものがあります。すべて正しく接続されているのに、プラグアンドプレイで動くはずなのに音が出ない——この記事では、「HDMIオーディオデバイスが検出されません」というエラーが表示されたときの解決方法を詳しく紹介します。
HDMIトラブルの基本チェック
高度なトラブルシューティングに入る前に、まず以下の点を確認しておきましょう。
- HDMIケーブルの確認:ケーブル自体に問題がないか、別のPCや別のテレビで試してみてください。
- ポートの種類の確認:接続ポートの両側がHDMIかどうかを確かめましょう。VGA→HDMIやDVI→HDMI変換では音声は伝送されません。
- ミュート状態の確認:テレビやモニター側で音声がミュートになっていないかチェックしてください。
Windows 11/10でHDMIオーディオデバイスが表示されない場合の対処法
基本チェックが済んだら、以下の方法を順番に試して音声の問題を解決していきましょう。一部の操作には管理者権限が必要なので、管理者アカウントでログインしておいてください。
- テレビまたはモニターを再接続する
- テレビ・モニターのサウンド設定を確認する
- オーディオのトラブルシューティングツールを実行する
- HDMIデバイスを既定のデバイスに設定する
- Windows Audioサービスを再起動する
- サウンドカード(ドライバー)を更新する
- オーディオコントローラーを有効化・再インストールする
- サウンドパネルでHDMI再生設定を確認する
なお、テレビやモニターの設定項目はメーカーや機種によって異なる場合があります。
1. テレビまたはモニターを再接続する
単純なことですが、ケーブルを抜き差しするだけで直るケースは意外と多いものです。また、多くのテレビやモニターには複数のHDMIポートが搭載されているため、別のポートに差し替えてみてください。それにより、ポート自体に問題があるかどうかも判別できます。
2. テレビ・モニターのサウンド設定を確認する
テレビやモニターには内蔵スピーカー用の音量コントロールが備わっています。PC側の音量を最大にしていても、テレビ側の音量がミュートだったり10%程度しかなかったりすると、音が聞こえず「音声が出ない」と誤解してしまうことがあります。
テレビの場合はリモコンで音量設定を確認できます。モニターの場合は、本体の底面や側面にある操作ボタンを使って音量を調整してください。
スマートTVの場合は少し異なります。Android TV搭載モデルでは、「外部入力」>「HDMI信号フォーマット」から「HDMI 1.4」を選択する必要があります。
3. オーディオのトラブルシューティングツールを実行する
外部接続の確認が済んだら、次はソフトウェア側のトラブルシューティングに移りましょう。

Windows 11の場合:「設定」を開き、「システム」>「トラブルシューティング」>「その他のトラブルシューティングツール」>「オーディオの再生」を選択して実行します。

Windows 10の場合:「設定」>「更新とセキュリティ」>「トラブルシューティング」>「追加のトラブルシューティングツール」>「オーディオの再生」に進みます。
4. HDMIデバイスを既定のデバイスに設定する

サウンドの出力先として正しいデバイスを既定に設定することが重要です。外付けスピーカー付きのモニターを使っていても、音声出力が別のデバイスに向いていることがあります。
タスクトレイ(通知領域)にあるスピーカーアイコンをクリックすると、接続されているオーディオデバイスの一覧が表示されます。そこでモニター名を選択し、何か音声を再生してみてください。音が聞こえるはずです。
5. Windows Audioサービスを再起動する

他のコンポーネントと同様に、オーディオ機能もWindowsのサービスとして動作しています。このサービスが停止していると、音声は一切出力されません。
「ファイル名を指定して実行」(Win + R)に services.msc と入力してEnterキーを押します。サービス一覧から「Windows Audio」を見つけて右クリックし、「再起動」を選択します。サービスが停止している場合は「開始」を選んでください。
また、「Windows Audio Endpoint Builder」も同様に再起動してください。「Windows Audio」サービスはこのサービスに依存しているためです。
6. サウンドカード(ドライバー)を更新する
次に、オーディオドライバーの更新を試します。ドライバーは「Intel Display Audio」や「AMD Display Audio」という名前で表示されます。
デバイスマネージャー(Win + X を押して M キー)を開き、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開します。「Intel Display Audio」または「AMD Display Audio」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択してください。
PCメーカー(OEM)の公式サイトからドライバーファイルをダウンロードして更新することもできます。その際は、お使いのPCにインストールされているWindowsのバージョンに対応したドライバーであることを必ず確認してください。
7. オーディオコントローラーを有効化・再インストールする

HD Audioにはマルチストリーミング機能があり、異なるメディア経由で複数のオーディオ信号を別々のデバイスに送信できます。Intelはこれを管理するコントローラーを提供しており、何らかの理由で不具合が生じた場合は、有効になっているかどうかを確認する必要があります。
デバイスマネージャーを開き、「表示」メニューから「隠しデバイスの表示」をクリックします。次に「システムデバイス」>「High Definition Audio コントローラー」に移動し、有効になっていることを確認します。すでに有効になっている場合は、一度無効化してから再度有効化してください。デバイスをアンインストールしてから再インストールする方法もあります。
8. サウンドパネルでHDMI再生設定を確認する
サウンドのコントロールパネルを開き、「再生」タブのデバイス一覧からスピーカーを探します。どれが該当するかわからない場合は、右クリックしてプロパティを確認してください。「HDMI Digital」などと表示されていれば、それが該当するスピーカーです。

そのデバイスを右クリックすれば、スピーカーのテスト、無効化・有効化、既定の通信デバイスとしての設定などを行えます。
既定のデバイスとして設定する手順は以下の通りです。
- コントロールパネルを開き、「ハードウェアとサウンド」をクリック
- 「サウンド」アプレットを開く
- 「再生」タブで空白部分を右クリック
- 「無効なデバイスの表示」と「切断されているデバイスの表示」の両方にチェックを入れる
- HDMI出力を右クリック
- 「プロパティ」をクリック
- 「全般」タブの「デバイスの使用」で「このデバイスを使用する(有効)」を選択
- 「適用」をクリックし、「OK」をクリック
その後、「再生」タブでHDMI出力を選択し、「既定として設定」をクリックします。
最後に「適用」>「OK」をクリックして画面を閉じれば完了です。
この記事が問題の解決に役立てば幸いです。
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