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Windows 11/10が起動しない!高度なトラブルシューティング完全ガイド

IT管理者の方で、Windowsの起動問題のトラブルシューティングが必要ですか?このガイドでは、Windows 11/10の起動・ブート問題に対する高度なトラブルシューティング手法をご紹介します。作業を始める前に、まず以下の記事で基本的な対処法を確認しておくことをおすすめします。

  • Windows 11/10 PCが起動しない・立ち上がらないときの対処法

基本的なトラブルシューティングで解決しない場合は、このまま読み進めてください。

Windows 11/10の起動・ブート問題とは

Windowsパソコンのブートフェーズ

電源ボタンを押すと、起動プロセスは複数のフェーズを経て進行していきます。各段階で発生する問題のトラブルシューティングを行う前に、まずはそれぞれのフェーズと、その過程で何が起こっているのかを理解しておきましょう。

フェーズ ブートプロセス BIOS UEFI
1 PreBoot(プレブート) MBR/PBR(ブートストラップコード) UEFIファームウェア
2 Windowsブートマネージャー %SystemDrive%\bootmgr \EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi
3 Windows OSローダー %SystemRoot%\system32\winload.exe %SystemRoot%\system32\winload.efi
4 Windows NT OSカーネル %SystemRoot%\system32\ntoskrnl.exe

1. PreBoot(プレブート)

電源ボタンを押すと、コンピューターのファームウェアがPOST(Power-On Self Test:電源投入時自己診断)を開始し、ファームウェア設定を読み込みます。この際、次のフェーズに進める有効なディスクシステムが存在するかどうかが確認されます。これはMBR(マスターブートレコード)によって示されます。PreBootプロセスはその後、Windowsブートマネージャーを起動します。

2. Windowsブートマネージャー

Windowsブートマネージャーの役割はシンプルです。別のプログラムであるWindowsローダー(Winload.exeとして知られています)を読み込みます。これはWindowsブートパーティション上に配置されています。

冗長なプロセスのように思えるかもしれませんが、これが存在する主な理由は、正しいOSを起動できるようにするためです。同じコンピューターに複数のOSがインストールされている場合でも、適切なWinload.exeが確実に読み込まれるよう制御しています。

3. Windows OSローダー

Windows OSローダーは、Windowsカーネルを起動するために必要なドライバーを読み込みます。その後、カーネルが残りの処理を行い、ユーザーが作業できるOS環境を構築します。

4. Windows NT OSカーネル

最終段階では、Windows NT OSカーネルがシステムレジストリハイブと、BOOT_STARTリストに登録された追加ドライバーを読み込みます。その後、制御はセッションマネージャープロセス(Smss.exe)に引き渡されます。セッションマネージャーはシステムセッションを初期化し、残りの必要なハードウェアとソフトウェアを読み込んでいきます。

Windows起動問題の高度なトラブルシューティング

なぜこれほど多くのフェーズに分かれているのか不思議に思うかもしれませんが、これは意図的な設計によるものです。もし単一のプログラムで起動していたら、問題がどこで発生したのかを特定することはほぼ不可能だったでしょう。それでは、実際のトラブルシューティングを見ていきましょう。

1. コンピューターが繰り返し回復モードで起動する

電源を入れるたびに回復オプションで起動してしまう場合は、Bcdeditプログラムを使ってこのループを解除します。

  • [トラブルシューティング]>[コマンドプロンプト]を選択します。
  • Bcdedit /set {default} recoveryenabled noと入力してEnterキーを押します。

F8キーによる起動オプション(セーフモード)が機能しない場合は、セーフモードをレガシーモードで動作するように設定します。次のコマンドを使用してください。Bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy

2. 真っ暗な画面のまま何も反応がない

BIOSフェーズは、PreBootからWindows OSの読み込みへと移行する重要な段階です。このフェーズは、システムにハードウェアの問題がない場合にのみ完了とみなされます。ハードウェア起因かどうかを確認するには、以下を試してみてください。

  • 外付けハードウェアをすべて取り外して、再度起動します。
  • ハードディスクが動作しているか確認します。駆動音がまったくしない、LEDが点滅しない場合は、故障している可能性があります。
  • 確認できない場合は、Num LockまたはCaps Lockキーを押して、インジケーターライトが点灯・消灯するかチェックします。

3. 点滅するカーソルまたはエラーメッセージとともに画面が止まる

一瞬だけエラーメッセージが表示される場合は、ブートローダーフェーズに問題が発生しています。エラーの内容としては、BCD/MBRブートセクター/Bootmgrの破損、OSの欠落、システムハイブの欠落や破損による起動不能などが考えられます。

スタートアップ修復ツールを使う

このツールは、Windows回復環境の[詳細オプション]から利用できます。ログを診断し、PCが正常に起動できない複雑なスタートアップの問題を自動的に修復してくれます。

  1. 対象のPCにインストールされているOSと同じバージョンのインストールメディアを作成します。
  2. [Windowsのインストール]画面が表示されたら、[コンピューターを修復する]リンクをクリックします。
  3. 修復が完了したら、PCをシャットダウンします。
  4. 改めて電源を入れ、Windowsが正常に起動できるか確認します。

さらに詳しく分析したい場合は、スタートアップ修復ツールが生成したログを確認しましょう。%windir%\System32\LogFiles\Srt\Srttrail.txtに保存されています。

ブートコードを修復する

MBRブートセクターに関するエラーメッセージが表示される場合は、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。コマンドプロンプトは回復環境の[詳細オプション]から開けます。

  • ブートコードを修復するには:BOOTREC /FIXMBR
  • ブートセクターを復元するには:BOOTREC /FIXBOOT

なお、BOOTRECで修復できるのはマスターブートレコードのみです。パーティションテーブル自体に問題がある場合は、この方法では解決できません。

BCDエラーを修正する

BCD関連のエラーが表示された場合は、Bootrecコマンドを使用して問題を修正します。

  1. Bootrec /ScanOSコマンドを実行し、コンピューターにインストールされているすべてのOSをスキャンします。
  2. 再起動して問題が解決したか確認します。解決しない場合は、再構築オプションBootrec /rebuildbcdを実行します。

Total identified Windows installations: 0(識別されたWindowsインストール数:0)」という結果が返された場合は、以下のコマンドを順に実行してください。

bcdedit /export c:\bcdbackup

attrib c:\boot\bcd -h -r -s

ren c:\boot\bcd bcd.old

bootrec /rebuildbcd

実行が完了すると、「Total identified Windows installations: 1 {D}:\Windows」という成功メッセージが表示されるはずです。続いて「Add installation to boot list? Yes/No/All」と尋ねられるので、Yを入力します。再起動後、問題が解決したかどうかを確認してください。

Bootmgrファイルを置き換える

上記の解決策でも問題が解決しない場合は、BootmgrファイルをCドライブからシステム予約パーティションへコピーして置き換えます。手順は以下の通りです。

  1. [詳細オプション]からコマンドプロンプトを開きます。
  2. システム予約パーティションへディレクトリを移動し、attribコマンドattrib -s -h -rを実行します。
  3. Windowsがインストールされているシステムドライブでも同じ操作を行います。
  4. ren c:\bootmgr bootmgr.oldを実行して、BootmgrファイルをBootmgr.oldにリネームします。
  5. Bootmgr.oldファイルをシステム予約パーティションにコピーします。
  6. コピーしたファイルの名前をbootmgrに戻します。
  7. コンピューターを再起動します。

システムハイブを復元する

「Windowsがシステムレジストリハイブをメモリに読み込めません」というエラーが表示される場合は、代替のバックアップ場所からハイブを復元する必要があります。

詳細起動オプションまたは緊急修復ディスク(ERD)を使用して、C:\Windows\System32\config\RegBackからC:\Windows\System32\configへファイルをコピーできます。これにより、レジストリがほぼ正常に動作していた時点の状態へと巻き戻されます。

4. カーネルフェーズでのエラー

このフェーズで発生するエラーは非常に多岐にわたります。代表的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • Windowsロゴのスプラッシュ画面の後にストップエラーが表示される
  • 特定のエラーコードが画面に表示される
  • 回転する円やドットの画面から先に進まない
  • スプラッシュ画面の後にブラックスクリーンが表示される

それぞれの症状に応じた対処法については、個別の記事で詳しく解説しています。本ガイドがWindowsの起動問題の解決に役立ったなら、ぜひフィードバックをお寄せください。

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