Windows PCがフリーズ・再起動を繰り返す?ハードウェアが原因の7つのチェックポイントと対処法
パソコンを使っていると、突然フリーズしたり勝手に再起動したりすることがあります。こうした症状に悩まされている場合、まず「ハードウェア由来の問題」なのか「ソフトウェア由来の問題」なのかを見極めることが重要です。システムの不安定化はどちらの側面からも発生しうるためです。本記事では、ハードウェアが原因で起こるフリーズ・再起動に焦点を当て、考えられる原因と具体的なトラブルシューティングの手順を詳しく解説します。
ハードウェア起因のフリーズ・再起動で確認すべき7つのポイント
以下の項目を順番にチェックしていきましょう。
1. メモリ(RAM)の診断

まず疑いたいのがメモリです。診断には無料ツール「Memtest86+」のISOイメージをダウンロードし、USBメモリやDVDに書き込んで、そこからPCを起動します。メモリ診断は最低でも8〜9パス回すのが目安です。ここまで繰り返してもエラーが一切出なければ、RAM自体の異常はほぼ否定できます。逆に1件でもエラーが記録された場合は、RAM本体かDIMMスロットのいずれかに不具合があると考えてよいでしょう。
エラーが出た場合は、RAMを1枚ずつ、スロットも1つずつ変えながらMemTestを実行し、原因の切り分けを行います。あわせてマザーボードのマニュアルを確認し、BIOS上のメモリ電圧やタイミング設定が規定値どおりになっているか、搭載しているRAMがマザーボードの動作確認リストに含まれているかもチェックしておきましょう。
2. ハードディスク/ストレージの健全性チェック

次にストレージの状態を確認します。お使いのHDD・SSDのメーカーを調べ、公式サイトから提供されている診断ツールを入手しましょう。多くのメーカーが専用の診断ユーティリティを無償で公開しています。フルスキャンを実行して、ドライブの安定性を確認してください。
スキャンの結果、不良セクタやエラーが多数検出された場合は、直ちに重要データのバックアップを取ってください。その後、chkdskコマンドを実行し、ファイルシステムのエラーが修復されるか様子を見ます。それでも改善せず、製品が保証期間内であれば、RMA(無償交換)を依頼するのが確実です。
3. オーバーヒート(過熱)

システム不安定の原因として最も多いのが過熱です。温度の監視には、SpeedFan、HWMonitor、Open Hardware Monitorといった無料ツールが便利です。CPUやGPUの温度が高負荷時に異常に上昇していないかを確認しましょう。
過熱が原因だと判明した場合、デスクトップPCであれば側板を外して内部のホコリをエアダスターなどで清掃します。CPUクーラーのファンも外して、放熱フィンの隙間に入り込んだホコリを丁寧に除去してください。併せてグリス(サーマルペースト)の塗り直しも効果的です。すべてのケースファンが正常に回転しているかも忘れずに確認してください。ノートPCの場合は分解が難しいため、無理せず地域のPC修理店に相談するのがおすすめです。
4. BIOSの設定見直し

BIOSでRAMやCPUをオーバークロックするなど、設定を変更した覚えがあるなら、それが不安定化の引き金になっている可能性があります。この場合は、BIOSをデフォルト(初期値)に戻すか、マザーボード上のCMOS電池を一度取り外して1分ほど待ってから装着し直すことで、設定をリセットできます。また、BIOSファームウェアが最新版になっているかも必ず確認しましょう。
5. 電源ユニット(PSU)

最新のマザーボード、高性能CPU、GPU、大容量メモリを積んだ立派な構成でも、電源ユニットの容量が不足していれば安定動作は望めません。パーツ構成全体に見合った十分なワット数を持つ電源を選ぶことが大切です。
また、PSU自体の故障も奇妙な挙動の原因になります。残念ながら電源を手軽にテストする方法はありませんが、ファンの唸りやコイル鳴きといった大きな異音が聞こえる場合は、PSUが原因の可能性を疑えます。
6. グラフィックカード(GPU)

GPUもシステム不安定の原因になり得ます。主な要因は過熱か、誤ったクロック設定です。GPUの安定性を確認するには、FurMarkなどのストレステストツールを活用しましょう。
FurMarkは、ファーレンダリングという特殊な描画アルゴリズムを用いた高負荷のOpenGLベンチマークです。ファーレンダリングは意図的にGPUを高温にさせやすい性質があり、そのためFurMarkは性能測定だけでなく、GPUの安定性・耐久ストレステストツール(いわゆる「GPUバーナー」)としても広く使われています。
さらに、グラフィックドライバーの不具合もトラブルの元になるため、ドライバーのクリーン再インストールを試す価値があります。GPUをオーバークロックしている場合は、マニュアルや定格をよく確認してください。
7. 外付けデバイス

意外に見落とされがちなのが周辺機器です。故障したUSBカメラ、マウス、キーボード、ゲームコントローラーなどが、ランダムな再起動を引き起こすことがあります。接続中のUSB機器をすべて取り外し、症状が収まるかどうかを確認してみてください。可能であれば、別のキーボードとマウスを借りて試すのも有効です。
また、「イベントビューアー」を開き、USBデバイスに関する情報やエラーが記録されていないかを確認するのも良い方法です。
よくある質問
Windowsのハードウェア問題はどうやって直せばいい?
ハードウェアの問題を解決するには、まず原因の特定が不可欠です。例えばメモリに問題がありそうだと感じたらMemTestを実行し、結果に応じて次の一手を判断します。同様に、ストレージが怪しい場合はHDD/SSDの診断ツールで状態を確認しましょう。
パソコンのフリーズはハードウェアの問題?
答えは「イエスともノーとも言える」です。状況次第だからです。ハードウェア起因でフリーズすることもありますが、常にそうとは限りません。ソフトウェアの不具合、誤った設定、マルウェアやアドウェアなどもフリーズの原因になり得ます。したがって、さまざまな対処法を試す前に、まず問題の根本原因を見極めることが大切です。
再起動とフリーズを繰り返すPCの直し方は?
できることはたくさんありますが、最初の一歩は「原因の特定」です。Windows Updateを適用してから症状が出始めたなら、その更新プログラムをアンインストールしてみましょう。また、最近新しい外付けデバイスやRAM、HDDなどを増設したのであれば、一旦取り外して挙動を確認してください。本記事で紹介した手順に沿って進めれば、一般的な問題の多くは短時間で切り分けられるはずです。
もし原因がソフトウェア側にあると思われる場合は、以下の記事も参考にしてください。
- パソコンのパフォーマンス問題のトラブルシューティング
- Windowsエクスプローラーが頻繁にクラッシュ・フリーズする場合の対処法

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