Windows 10でコピー&ペーストが機能しない問題を解決する9つの方法

コピー&ペーストは、あらゆるコンピューティング環境で最もよく使われる機能のひとつです。それだけに、Windows 10でコピー&ペーストが突然できなくなると大きなストレスになります。通常はCtrl + Cでコピー、Ctrl + Vで貼り付けを行うのが基本操作で、マウスの右クリックメニューからも同じ操作が可能です。しかし、これらが動かなくなった場合は、以下の方法を順番に試して正常な状態に戻しましょう。
まずはキーボードを診断する
コピー&ペーストが突然使えなくなった場合、簡単な対処だけで解決することもあります。キーボードショートカット(Ctrl+C、Ctrl+V)を使おうとしているなら、まず各キーが正しく反応するかを確認しましょう。「C」と「V」キーのテストには、ブラウザやワープロソフトを開いて文字を入力し、画面に表示されるかどうかをチェックします。
Ctrlキーは押しても画面に何も表示されないため、少し工夫が必要です。テキストが含まれる文書やWebページを開き、Ctrl + Aを押してみてください。ウィンドウ内のすべてが選択されれば(通常は青くハイライトされます)、Ctrlキーは正常に動作しています。

上記のいずれかのキーが反応しない場合は、別のキーボードを接続して試してみてください。別のキーボードでは正常に動作するなら、原因は元のキーボード側にあります。ソフトウェア面のトラブルであれば、以下の方法で改善できる可能性があります。
- キーボードのケーブルを抜き差しする(当たり前のようですが、まず最初に試すべき基本の対処です)。
- デバイスマネージャーを開いて「キーボード」を選択し、キーボードドライバーを右クリックして「ドライバーの更新」をクリックします。あとは指示に従います。
- それでも改善しない場合は、デバイスマネージャーでキーボードを右クリックして「デバイスのアンインストール」を実行します。再接続すると自動的に再インストールされます。
- 多くのキーボードメーカーは専用のドライバーパッケージを提供しており、ドライバーやファームウェアを最新化できます。Logicool(ロジクール)なら「Logicool Options」、Razerなら公式サイトのドライバーページなど、お使いのブランドのページから最新版を入手しましょう。
これらの方法でも直らない場合は、ハードウェア故障の可能性もありますが、まだ諦める必要はありません。以降で紹介する対処法を試してみてください。

コピー&ペーストが機能しない問題の主な解決策
コピー&ペーストができないと、重要な機能を失ったように感じられます。特に業務の生産性向上のために頻繁に使っている人にとっては深刻な問題です。原因はさまざまで、正しいものを見つけるには、以下の解決策をひとつずつ順番に試すのが確実です。
- Windowsを更新する
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効化する
- チェックディスクユーティリティを実行する
- rdpclip.exeを再起動する
- システムの復元を使う
- 破損したシステムファイルをスキャンする
- 新しいユーザープロファイルを作成する
- MS Officeの「Bluetoothへ送信」アドインを無効化する
- 仮想マシンの共有クリップボードを無効化する
1. Windowsを更新する
システムの一時的な不具合が原因でコピー&ペーストが動かなくなることがあります。Microsoftは重要な修正パッチを含む更新プログラムを継続的に配信しているため、Windowsを最新の状態に保つことで解決する場合があります。手順は以下の通りです。
- スタートボタンをクリックし、「設定」→「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックします。利用可能な更新が見つかればダウンロードされ、PCの再起動後にインストールされます。

2. ウイルス対策ソフトを一時的に無効化する
優れたウイルス対策ソフトはPCのセキュリティに不可欠ですが、まれにシステムと競合し、コピー&ペーストが機能しなくなる原因となることがあります。まずは一部の機能だけを一時的に無効化してみて、改善しなければソフト全体を無効化してみましょう。
無効化によって問題が解決するなら、競合の少ない別のセキュリティソフトへの乗り換えを検討してください。システムに干渉せず、高い保護性能を維持できる製品は複数あります。
なお、長年同じウイルス対策ソフトを使い続けていて今まで問題がなかったなら、原因である可能性は低めです。
3. チェックディスクユーティリティを実行する
破損したプログラムやシステムファイルは、Windows 10でのコピー&ペーストの不具合につながることがあります。chkdskスキャンを実行すると解決する場合があります。
エクスプローラーから実行する場合:
- エクスプローラーを開き、「PC」を選択します。

- ハードディスクを右クリックして「プロパティ」を選択します。

- 「ツール」タブを開き、「エラー チェック」の「チェック」をクリックします。

コマンドプロンプトから実行する場合は、以下の手順に従います。
- スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。

cmdと入力してOKをクリックします。

- コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力します。
chkdsk X: /f
Xはシステムドライブのドライブ文字に置き換えてください。通常はデフォルトでCです。

アクセス拒否のエラーが表示された場合は、コマンドプロンプトのウィンドウを閉じ、スタートメニューでcmdと入力し、コマンドプロンプトの下にある「管理者として実行」を選択します。
- 次回起動時にスキャンをスケジュールするか尋ねられたら、「Y」を入力します。

- PCを再起動し、問題が解消されたか確認します。
4. rdpclip.exeを再起動する
コピー&ペーストの不具合を修正するには、rdpclip.exeプロセスを終了させて再起動する必要がある場合があります。RDPクリッププロセスは、ローカルPCとリモートデスクトップ間のコピー&ペースト機能を制御しています。このプロセスに異常が発生すると、ローカルマシンでコピー&ペーストができなくなることがあります。再起動することで問題が解決する場合があります。
- Ctrl + Shift + ESCを押してタスクマネージャーを起動します。
- 「詳細」タブを開きます。

- 「rdpclip.exe」プロセスを右クリックします。
- 「タスクの終了」を選択します。
- Windows/system32フォルダーを開きます。
- 「rdpclip.exe」を探して実行します。
5. システムの復元を使う
最近インストールしたアップデートやアプリが原因でコピー&ペーストができなくなっている場合は、Windowsを復元ポイントの時点に戻せば解決することがあります。システムの復元では個人ファイルは変更されませんが、最近インストールしたドライバー、更新プログラム、アプリは削除される可能性があります。
システムの復元は、コピー&ペーストが正常に動作していた過去の時点へコンピューターを戻す機能です。復元ポイントは、新しいドライバーやアプリ、Windows更新プログラムをインストールしたタイミング、または手動で作成した際に生成されます。
システムの復元を実行する手順は以下の通りです。
- コントロールパネルを開きます。
- 検索ボックスに「回復」と入力してEnterキーを押します。
- 「回復」を選択します。

- 「システムの復元を開く」→「次へ」を選択します。

- 問題のドライバー、アプリ、または更新プログラムに関連する復元ポイントを選択します。
- 「次へ」→「完了」を選択します。
注意:復元ポイントが存在しない場合、システム保護が無効になっている可能性があります。有効化するには以下の手順に従ってください。
- コントロールパネルを開いて「回復」を検索します。
- 「回復」→「システムの復元の構成」→「構成」を選択します。
- 「システム保護を有効にする」にチェックを入れます。
6. 破損したシステムファイルをスキャンする
システムファイルの破損は、Windows 10の動作全般に悪影響を及ぼします。コピー&ペーストの不具合を修正するもうひとつの方法が、Windowsに内蔵された2つのユーティリティ、システム ファイル チェッカー(SFC)と展開イメージのサービスと管理(DISM)の実行です。まずSFCを実行し、改善しなければDISMを試します。どちらもコマンドプロンプトまたはPowerShellを使用します。
SFCの使い方と結果の読み方については専用ガイドを参照してください。SFCとDISMの両方のコマンドの使い方を詳しく解説したガイドも用意されています。
7. 新しいユーザープロファイルを作成する
ユーザープロファイルの破ープロファイルの破損が原因でコピー&ペーストができなくなることもあります。新しいユーザープロファイルを作成して、問題が解決するか確認してみましょう。手順は以下の通りです。
- スタートボタンをクリックして「設定」を選択します。
- 「アカウント」を選択します。

- 「家族とその他のユーザー」をクリックします。

- 「このPCにほかのユーザーを追加する」をクリックします。

- ユーザー名、パスワード、パスワードのヒントを入力します。
- 「次へ」を選択します。
新しいユーザープロファイルでも問題が続く場合は、次の解決策を試してください。
8. 「Bluetoothへ送信」アドインを無効化する
このアドインはMicrosoft Officeに関連付けられており、Officeソフトウェアのアドイン一覧から確認できます。インストールされているすべてのOfficeツールでこのアドインの有無を確認し、見つかった場合はそれぞれで無効化してください。
9. VirtualBoxの共有クリップボードを無効化する
VirtualBoxを使うとPC上で仮想マシンを実行できますが、共有クリップボードなど一部の機能がシステムに干渉することがあります。問題を解決するには、この機能を無効化してから、コピー&ペーストが再度使えるか試してみてください。
まとめ
これでWindows 10のコピー&ペーストが復活したはずです。さらに一歩進んで、PDFファイル内のテキストの切り取り・コピー・貼り付け方法や、コマンドプロンプトでのコピー&ペースト方法も覚えておくと便利です。
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