Windowsでファイル名を一括変更する3つの方法【エクスプローラー・コマンドプロンプト・PowerShell】
デジタルファイルのコレクションが増えてくると、大量のファイルの名前をまとめて変更して、後から見つけやすくしたい場面が出てきます。似たようなファイルを何十個、何百個も一つずつ手作業でリネームするのは、時間がかかるうえにストレスの原因になります。幸い、Windowsにはファイルを一括でリネームできる、はるかに簡単な方法がいくつか用意されています。
本記事の最後でサードパーティ製ツールも少しご紹介しますが、通常は追加ソフトをインストールする必要はありません。Windowsに標準搭載されているツールだけで十分対応できます。
方法1:エクスプローラーを使った一括リネーム
ファイルエクスプローラーを使うのが、Windowsでファイルを一括リネームする最も手軽な方法です。手順は以下のとおりです。
- リネームしたいファイルをすべて選択します。
- F2キーを押します(または右クリックして「名前の変更」を選択)。
- 最初のファイルに付けたい名前を入力します。
- Enterキーを押すと、選択していた他のすべてのファイルの名前が自動的に変更されます。
たとえば、日付形式のデフォルト名になっている画像ファイルを、「2021年1月」のように読みやすい名前に変えたいとしましょう。この方法では、各ファイル名の横に括弧付きの連番が自動的に付加されます。プロジェクト関連のファイルや旅行の写真など、類似のファイルをひとまとめに管理したいときに便利な方法です。
エクスプローラーでのリネームはとても簡単ですが、あくまで基本的な機能にとどまります。たとえば拡張子(.htmlなど)を変更できない、Windowsが自動的に付ける連番を制御できないといった制約があります。より高度な操作を行いたい場合は、次に紹介するコマンドプロンプトやWindows PowerShellを活用しましょう。
方法2:コマンドプロンプトを使った一括リネーム
Windowsで拡張子だけを一括変更したい場合、コマンドプロンプトは非常に強力なツールです。もちろんファイル名の変更にも使えます。まずは拡張子の変更方法から見ていきましょう。
かつてはエクスプローラーの「ファイル」メニューからコマンドプロンプトを素早く開けましたが、Windows 10以降はその項目が削除されています。とはいえ、他の方法で起動できます。
1. Win + Rキーを押し、「cmd」と入力してOKをクリックすると、コマンドプロンプトが開きます。
2. コマンドプロンプトが開いたら、対象のファイルが保存されているフォルダーへディレクトリを移動する必要があります。フルパスを直接入力しても構いませんが、エクスプローラーで該当フォルダーを開き、ファイル一覧上部のアドレスバーを右クリックして「アドレスのコピー」を選択する方法が簡単です。
コピーしたパスをコマンドプロンプトに貼り付けます。パスを入力する際は、必ず cd コマンドに続けて指定してください。
コピー&ペーストがうまくいかない場合は、コマンドプロンプトのプロパティ設定でコピー&ペースト機能を有効にする必要があります。
拡張子を変更するには、以下のコマンドを目的の拡張子に置き換えて実行します。
ren *.fileext1 *.fileext2
筆者の場合は、.jpgを.pngに変更しました。なお、このコマンドは実際にファイル形式を変換するものではなく、拡張子の表記だけを書き換える点に注意してください。
ファイル名自体を一括変更する場合も、ほぼ同じ手順です。ただし、ファイル名同士に共通する文字が多いと、「重複するファイルが存在する」というエラーが発生することがあります。これを防ぐには、ワイルドカード(半角の疑問符 ?)を使って、元の名前の一意な部分を残すようにします。
筆者の例では、すべてのファイルが「01」で始まり、中には10文字も共通するファイル名がありました。
コマンドプロンプトのディレクトリを対象フォルダーに移動したら、以下のコマンドを入力します。
ren *.fileext ???name.fileext
? の数は、残したい文字数に応じて調整してください。新しいファイル名にスペースを含めたい場合は、"???File Name.jpg" のようにファイル名全体を二重引用符で囲みます。また、新しい名前を先頭に付けたい場合は、FileName???? のようにファイル名の後にワイルドカードを配置します。筆者の場合は次のようになりました。
ren *.jpg ?????????January.jpg
この方法はやや扱いが難しいのが難点です。元のファイル名の長さがファイルごとに異なる場合、一部のファイルしか正しくリネームされないことがあります。
方法3:Windows PowerShellを使った一括リネーム
Windows PowerShellは、標準のコマンドプロンプトよりもはるかに高機能でありながら、操作感はよく似ているため比較的取り組みやすいツールです。PowerShellなら、ほんの数行のコマンドでファイルを一括リネームできます。
まず、エクスプローラーで対象のフォルダーを開きます。次に「ファイル」メニューから「Windows PowerShell を開く」を選択してください。
PowerShellが起動したら、以下のコマンドを実行します。「TestName」は任意のファイル名に置き換え、拡張子も環境に合わせて正しく指定してください。
dir | %{$x=0} {Rename-Item $_ -NewName "TestName$x.jpg"; $x++ }
このコマンドは、ディレクトリ内のすべてのファイルを取得して Rename-Item コマンドに渡し、全ファイルを「TestName*」という形式の名前に変更します。ここで * は連番を表し、変数「$x」によって順番に番号が割り振られるため、すべてのファイルに一意の名前が付与されます。
ディレクトリ内のすべてのファイルの拡張子をまとめて変更したい場合は、以下のコマンドを使用します。
Get-ChildItem *.jpg | Rename-Item -NewName { $_.Name -replace '.jpg','.png' }
このコマンドは、ディレクトリ内にある .jpg 拡張子のファイルをすべて検出し、.png へと一括で書き換えます。
Rename-Item コマンドの詳細については、Microsoftの公式ドキュメントに定義や使用例が掲載されているので、そちらを参照するとよいでしょう。
まとめ:どの方法を選ぶべき?
3つの方法のうち、どれが自分に合っているかは用途によります。
- 手軽さ重視なら:エクスプローラーのF2キー方式が最適です。
- 拡張子だけ変えたいなら:コマンドプロンプトの
renコマンドが便利です。 - 柔軟性・自動化重視なら:PowerShellが断然おすすめです。
PowerShellは初心者にはハードルが高く感じられるかもしれませんが、一度慣れてしまえば楽しく使えるようになります。不要なプリインストールアプリの削除など、リネーム以外の活用範囲も広いのが魅力です。
本記事がお役に立てば幸いです。その他のおすすめの一括リネーム手法や工夫があれば、ぜひコメントで共有してください。あわせて、ファイルへのシンボリックリンクを作成して素早くアクセスする方法や、エクスプローラーで大量のファイルを高速にコピーするテクニックもチェックしてみてください。
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