Windowsで使える型破りなテキストエディタ2選!「WikidPad」と「CherryTree」を徹底解説

Windowsに標準搭載されている「メモ帳(Notepad)」は、OSの黎明期から今も変わらず存在し続ける、まさに定番中の定番と言えるアプリです。誰もが一度は使ったことがあるはずですが、その使い勝手に満足している人は少ないのではないでしょうか。
メモ帳への不満の多くは、そのシンプルすぎる仕様に起因します。やりたいことによっては、機能不足だと感じる場面も多いでしょう。とはいえ心配は無用です。メモ帳の直接的な代替となる優秀なエディタはすでに数多く存在します。
しかし、それらでも物足りないと感じたらどうすればいいのでしょうか。今回は、メモ帳の常識を覆す、少し変わった設計思想を持つテキストエディタをご紹介します。
1. WikidPad

WikidPadの最大の特徴は、Wikipediaと同じ考え方でテキスト同士をリンクできる点です。文章の中の任意の単語から、別のページへ自由にリンクを張ることができます。

インストールも柔軟で、通常のインストール方式とポータブル(持ち運び)方式を選べます。

ただし注意点もあります。デフォルトの状態では、Windows 8、8.1、10では正常に動作しないという問題があります。Windows 7でも同じ不具合があるかは確認できていませんが、可能性は十分にあります。この問題は、互換モードで「Windows XP」を指定して起動することで解消でき、その場合は快適に動作します。
また、WikidPadを使いこなすには、やや急な学習曲線を乗り越える必要があります。このソフトの基本要素となるのが「WikiWords(Wikiワード)」です。大文字と小文字が混在する単語(例:「eMail」)はすべてWikiWordとして認識され、その単語をダブルクリックすると、「eMail」のメインエントリ(ページ)へジャンプできます。

WikiWordの概念が自分に合っていると感じたら、さらに嬉しい情報があります。ウィンドウ左側のツリー表示では、ほぼすべての項目を色分けでき、ファイルをHTML形式でエクスポートしてブラウザで閲覧することも可能です。

2. CherryTree
CherryTreeはもともとLinux向けに開発されたソフトですが、現在ではWindows版も提供されています。プレーンテキストとリッチテキスト(書式付きテキスト)を「ノード」と呼ばれる単位で切り替えて使えるため、メモ帳だけでなくワードパッドの代替にもなり得ます。さらに表やコードブロックにも対応しているので、用途次第では幅広い活用が可能です。


ノードはカテゴリーやセクションのように機能し、「親ノード」から「子ノード」が枝分かれしていく階層構造になっています。物足りなければ、子ノードの下に孫ノード、さらにひ孫ノードまで作成することもでき、自由度は非常に高いです。

保存形式はSQLiteとXMLの2種類から選べ、どちらもパスワードで保護できます。XMLの方がファイルサイズはかなり小さくなりますが、どちらの形式でもHTMLやPDFなどさまざまなフォーマットへエクスポート可能です。いずれの場合も、すべてのノードは1つのファイルに格納されるため、そのファイルをUSBメモリにコピーしておけば、大切なデータを失う心配もありません。

リッチテキスト編集の実装はやや独特です。「Ctrl + B」を押してから太字で入力する、といった操作はできず、変更したい語句を選択してから書式を適用する必要があります。ただし、この仕様には理由があり、入力済みのテキストに後から戻って装飾する作業がしやすいよう、ショートカットが設計されています。
CherryTreeのもうひとつの興味深い機能がフルスクリーンモードです。集中を促す「Zenware(禅系)」テキストエディタに近い発想で、余計なUIを排除して執筆に没頭できます。オンラインやWindows向けのZenwareエディタは以前にも紹介しましたが、CherryTreeほどメモ帳の完全な代替になり得る本格派は少ないかもしれません。
まとめ
WikidPadとCherryTreeは、それぞれ異なる方向性でテキスト編集の可能性を広げてくれるツールです。一見バラバラの文章同士をつなげられる点は共通していますが、CherryTreeはアイデアをセクションごとに整理して結びつける、より秩序立ったアプローチを採っています。一方のWikidPadはより自由度が高く、執筆しながらその場でリンクを生み出せる点が魅力です。この意味で、WikidPadはWikipediaにより近い存在だと言えるでしょう。
どちらのソフトにも明確な強みがあり、自分のワークスタイルやメモ帳に求める要件次第で、どちらも十分に有力な選択肢となります。
もし両方ともピンとこなかった場合は、オンライン・オフラインで使えるMarkdownエディタを特集した記事シリーズもぜひ参考にしてみてください。
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