Windows 10で特定のアプリの帯域幅を制限する方法|NetBalancerの使い方
光回線が普及した都市部にお住まいでない限り、多くの環境ではインターネット回線の帯域幅は平均数Mbps程度と決して豊かとは言えません。そんな限られた帯域幅の中で、Windows上で動作する多数のアプリケーションの通信を管理するのは、非常に骨の折れる作業です。
Windowsにはさまざまなネットワーク機能が搭載されていますが、「どのアプリケーションにどれだけの帯域幅を割り当てるか」を細かく制御できる標準機能はありません。Windowsファイアウォールやサードパーティ製ファイアウォールを使えばアプリの通信を完全にブロックすることは可能ですが、それではインターネット接続自体が必要なアプリまで使えなくなってしまい、解決策としては不十分です。
そこでこの記事では、特定のアプリケーションが帯域幅を占有してしまうのを防ぐ方法を詳しく解説します。
Windows 10で特定アプリの帯域幅を制限する方法
Windowsで選択したアプリケーションの帯域幅を制限するには、サードパーティ製ツール「NetBalancer」を使用します。無料版(未登録版)でも、同時に最大3つのプロセスに対して制限をかけられるため、一般的な家庭ユーザーにとっては十分な仕様です。
まず、公式サイトにアクセスしてNetBalancerをダウンロードし、他のソフトウェアと同様の手順でインストールしてください。

なお、NetBalancerはインストール時に独自のネットワークドライバーを組み込むため、インストール後は一時的にインターネット接続が失われます。作業中のデータは必ず事前に保存し、インストールが完了したらPCを再起動しましょう。

再起動後、デスクトップのショートカットまたはスタートメニューからNetBalancerを起動します。初回起動時に「定義済みのネットワーク優先度を設定しますか?」といった確認画面が表示されることがありますが、ここでは「No」を選択しておきましょう。優先度のプリセットは後からいつでも設定できます。

通信中のプロセスだけを表示する
メインウィンドウが開いたら、まずインターネットに接続しているプロセスのみを絞り込みます。ウィンドウ右上にある「Show online processes only(オンラインのプロセスのみ表示)」アイコンをクリックしてください。

また、「Download Rate」の列見出しをクリックすると、帯域幅の使用量が多い順にプロセスを並べ替えられます。どのアプリが通信を大量に消費しているのか一目で把握できるので便利です。

優先度を設定して帯域幅を制御する
帯域幅を制限したい対象プロセスが見つかったら、そのプロセスを右クリックし、優先度として「Low(低)」「Normal(通常)」「High(高)」のいずれかを選択します。これにより、そのプロセスが使用できる帯域幅の割合が自動的に調整されます。

より正確な数値で制限したい場合は、右クリックメニューから「Limit」を選択してください。

すると「Edit Priority(優先度の編集)」ウィンドウが開きます。ここで制限値をKB/s単位で入力し、「OK」ボタンをクリックすれば設定完了です。下の画像の例では、Chromeプロセスのダウンロード速度を120KB/sに制限しています。

アップロード方向にも制限をかけたい場合は、アップロード優先度のステータスを「Limited」に変更してください。

制限を設定したプロセスは、設定を変更または削除しない限り、指定した速度を超えて通信することはありません。

制限を解除したい場合は、「Edit Priority」ウィンドウで優先度ステータスを「Limit」から「Normal」に戻すだけでOKです。
ネットワークアダプターが認識されない場合
何らかの理由でアプリケーションがネットワークカードを検出できない場合は、上部ナビゲーションバーの「Edit」メニューから「Network Adapters」を選択してください。

Network Adaptersウィンドウが開いたら、監視対象にしたいネットワークアダプターを選択し、「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。筆者のデスクトップPCにはネットワークアダプターが1つしか搭載されていないため、アプリ側で自動的に選択されていました。

以上のように、NetBalancerを使えばWindowsで特定のアプリが帯域幅を独占するのを簡単に防げます。動画のバックグラウンドダウンロードやクラウド同期など、通信量の多いタスクを裏で動かしながら快適に作業したい方に特におすすめのツールです。ぜひ試してみてください。
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