CloverでWindowsエクスプローラーにタブ機能を追加する方法

Windowsエクスプローラーは、長年にわたって少しずつ改良が重ねられてきましたが、その基本的な操作性はほとんど変わっていません。企業がこの分野で大胆な変更を避けるのは、ユーザーを混乱させないためという合理的な判断なのでしょう。とはいえ、多くのユーザーが「ここを変えてほしい」と望んでいる部分があるのも事実です。
そのひとつが、エクスプローラーへのタブ機能の追加です。別のウィンドウを開かなくても、タブを切り替えるだけでさまざまなフォルダを行き来できたら便利ですよね。Webブラウザはとっくにこのデザインを採用しているのに、なぜファイルエクスプローラーだけが取り入れないのでしょうか。
実は、フリーソフトを使えばこれを実現できます。本記事では、その手順を詳しく解説します。
Cloverでエクスプローラーにタブを追加する

まず、開発元の公式サイトからCloverをダウンロードしましょう。このソフトウェアはWindows 7および8/8.1に対応しています。Windows 10でも動作するようですが、使用する場合は自己責任で慎重に行ってください。

Cloverは約2.5MBのzipファイルとして配布されており、中にはインストーラーの実行ファイルが入っています。インストール手順は非常にシンプルで、インストール中に他のソフトウェアを勧める「オファー」や「お得情報」なども表示されませんでした。余計なものが同梱されていないのは純粋に嬉しいポイントです。
インストールが完了すると、一瞬画面下部のタスクバーが消えることがあります。これはexplorer.exeが再起動されたサインで、すぐに元に戻ります。
その後、タブ機能が有効になったエクスプローラーのウィンドウを開けるはずです。

もしタブが表示されない場合は、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャーを開く」を選択し、「詳細」タブに移動します。「explorer.exe」を見つけてクリックし、「タスクの終了」を実行してください。次に「ファイル」→「新しいタスクの実行」からexplorer.exeと入力すれば、以前どおりエクスプローラーを使えるようになります。
実際の使い心地

Cloverの操作感はChromeと非常によく似ているため、説明はほとんど不要でしょう。「Ctrl + T」で新しいタブを開き、「Ctrl + W」で現在のタブを閉じ、「Ctrl + Shift + T」で閉じたタブを復元できます。さらに、Chromeと同じようにタブを中央クリックして閉じることも可能です。
Chromeとの主な違いは、マウスホイールの挙動です。カーソルをタブバー上に置いたままスクロールすると、タブ間を切り替えられます。これは細かな配慮が感じられる機能で、過去にMozilla Firefoxについて取り上げた際にも紹介したものです。何より、自然なナビゲーション操作として違和感なく使えます。

Cloverの目玉機能は画面上部のタブバーですが、それ以外にもうひとつ追加されています。それが「ブックマークバー」です。Chromeと同じように、よくアクセスする場所をこのバーに登録できます。例えば音楽フォルダを頻繁に開くなら、ブックマークしておけばワンクリックでアクセス可能です。

確かにWindowsには左側のツリー表示に「お気に入り」セクションがありますが、折りたたみ可能な仕様のため、この方式でファイルやフォルダを操作していると頻繁にスクロールが必要になります。ブックマークバーはその問題を完全に解消してくれます。
それ以外の点でも、Cloverは直感的に使えます。タブは現代のブラウザではお馴染みの存在なので、違和感なく自然に操作できるのです。あるタブから別のタブへファイルを移動したいときは? 対象のタブの上にドラッグして、表示されているファイル一覧へドロップするだけ。こうした操作はマニュアルに明記されていませんが、使えば自然と理解できる仕組みになっています。
テーマの変更

Cloverはテーマにも対応しています。ただし、テーマは.crx形式である必要があります。これはChromeのテーマと同じ形式なので、ChromeウェブストアからダウンロードしたテーマをそのままWindowsエクスプローラーで使えるのです。
すでにChromeを使っている場合は、「Give Me CRX」という拡張機能をインストールする必要があります。

拡張機能を導入したら、ウェブストアでお気に入りのテーマを探します。見つけたら「Chromeに追加」ボタンを右クリックし、コンテキストメニューから「Get CRX」を選択してください。

新しいページが開き、テーマファイルへのリンクが表示されます。右クリックしてPCに保存しましょう。

Cloverが有効になっているエクスプローラーのウィンドウに戻り、左上にある設定アイコンを選択します。

設定画面から「Get CRX」を開き、ダウンロードしたファイルを探してダブルクリックします。するとテーマがCloverのUIに適用されるはずです。テーマのサイズによって(本記事の例のように大きなテーマの場合)、適用に時間がかかることがあります。
代替ソフトウェア
Chrome風のタブが好みでない方は、QTTabBarも検討してみてください。こちらはWindows 10でも動作すると報告されています。
QTTabBarはCloverと比べるとブックマーク機能がないのが弱点ですが、十分に実用的な代替手段となります。
まとめ
以上が、長年要望されてきたタブ機能をWindowsエクスプローラーに追加する方法でした。シンプルながら、使った瞬間にその便利さがわかる改善です。現状のエクスプローラーでも十分使い物にはなりますが、タブ機能を少しでも試してみれば、その快適さに戻れなくなるはずです。
-
Windows 11 KB501509リリース:エクスプローラーのタブ機能など新機能と導入方法を解説
Windows 11 22H2ユーザー向けに、新しい累積更新プログラム「KB501509」(OSビルド22621.675)の提供が開始されました。今回の更新は任意(オプション)の更新プログラムであり、エクスプローラーのタブ機能、推奨アクション(Suggested Actions)、タスクバーのオーバーフローといった待望の新機能が含まれています。 さらに、タスクバー上の任意の場所を右クリックしてタスクマネージャーを開けるオプションも復活しました。これ以外にも多数のバグ修正と改善が盛り込まれています。本パッチはWindows Update経由で「オプションの更新」として配信されるため、手動で更新プ
-
【保存版】Windowsエクスプローラーの「共有」タブを徹底解説!基本操作と便利な使い方(第1部)
はじめに:エクスプローラーはWindows 8.1と10で共通の強力なツール Windows 10の正式リリースが間近に迫り、新OSを手に入れることを楽しみにしているユーザーが多い一方で、Windows 8.1を使い続けたいと考える方も少なくありません。両者の間にはいくつかの違いがありますが、Windows各エディションには大きな共通点も数多く残されています。その代表例が、OS標準のファイル管理ツールである「エクスプローラー(File Explorer)」です。Windows 10になっても、このツールはほとんど変わることなく受け継がれています。 これまでのチュートリアルでは、エクスプローラー