64bit版Windowsで32bitアプリのメモリ上限を4GBまで拡張する方法
現在、多くの方がWindows 7 x64やWindows Vista x64といった64ビット版のMicrosoft OSを使用していることでしょう。64ビットOSなら、3GBを超えるRAMも認識・活用できます。しかし、ご存知でしたか?実は32ビットアプリケーションには、依然として2GBのRAMしか利用できないという制限が残されているのです。これは多くのゲームや、意図的に64ビット版を選んでインストールしていない限り、お使いのMicrosoft Officeにも当てはまります(なお、この仕組みはWindows 10やWindows 11でも同様です)。
なぜこれが問題になるのか疑問に思うかもしれません。システムに2GBを超えるRAMが搭載されているなら、そのメモリをアプリケーションやゲームに活用させたいのは当然のことです。さらに厄介なことに、一部のアプリケーションはこの上限に達するとクラッシュしたり、「メモリ不足」エラーのダイアログが繰り返し表示されたりすることがあります。50万行を超えるような大規模なExcelファイルを日常的に扱っている方なら、この意味は痛感しているはずです。
解決策
幸い、この問題には解決策があります。Daniel Pistelliという優れた開発者が作成した小さなパッチツールを使えば、32ビットプログラムを書き換えて、最大4GBのRAMを利用できるようにすることができます。ただし重要な注意点として、このユーティリティが役立つのは64ビットOSを使用している場合のみです。自分の環境がどちらなのか分からない場合は、次の手順で簡単に確認できます。
- コントロールパネルを開き、右上の「表示方法」を「小さいアイコン」に変更します。
- 「システム」をクリックします。
- 下の画像のように、「システムの種類」の欄に「64 ビット オペレーティング システム」と表示されていればOKです。表示されていない場合、このユーティリティは役に立ちません。

もう一つ覚えておきたいのは、このユーティリティは32ビットアプリケーションにしか使えないという点です。実行中のアプリケーションが32ビットかどうか不明な場合は、Ctrl + Shift + Escキーでタスクマネージャーを起動し、「プロセス」タブを開きましょう。現在実行中のプログラムの一覧が表示されるので、対象のアプリケーションを見つけて、名前の横に「*32」という表記があるかどうかを確認してください。下の画像がその例です。

パッチの適用手順
上記の2点を確認できたら、いよいよ32ビットアプリケーションへのパッチ適用です。まず最初に、パッチを適用するプログラムの実行ファイル(.exeファイル)のバックアップを必ず取ってください。パッチ処理が失敗した場合や、後日プログラムのアップデートが必要になった場合に、元の状態へ戻せるようにするためです。バックアップが必要なのは実行ファイル(.exe拡張子のファイル)のみで、プログラムフォルダ全体をコピーする必要はありません。
準備が整ったら、パッチツールをダウンロードして起動します。ツールがプログラムの選択を求めてくるので、パッチを適用したい実行ファイルを選択するだけです。あとは自動的に処理が進みます。完了すると「別のファイルもパッチしますか?」と尋ねられるので、他にも適用したいファイルがあれば続行し、なければ終了しましょう。

まとめ
すべてが順調に進めば、アプリケーションは最大4GBのRAMを利用できるようになっているはずです。この効果が最も顕著に現れるのは、リソースを大量に消費するアプリケーション、とりわけゲームでしょう。また、Excel、Photoshop、3D Studio Maxなどの生産性向上ソフトウェアも、64ビット版を使用していないのであれば、同様に大きなメリットを得られます。
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