コマンドプロンプトでWindowsデバイスドライバーを管理する方法|DevConの使い方ガイド
Windowsでは、ハードウェアデバイスの管理は通常「デバイスマネージャー」から行うのが一般的です。しかし、サーバー環境での運用や、コマンドラインからドライバーを直接制御したい場合には、DevConがデバイスマネージャーの強力な代替手段となります。
DevConはWindows Driver Kit(WDK)に含まれるコマンドラインユーティリティで、ローカルマシンやネットワーク上のコンピューターに対して、デバイスの有効化・無効化・インストール・削除・スキャン・一覧表示などの操作を素早く実行できます。
DevConの準備と基本設定
DevConは無料で提供されており、Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。ダウンロードしたファイルを展開し、実行ファイルをCドライブなどコマンドプロンプトからアクセスしやすい場所に配置しておきましょう。ここでは例として、展開したファイルをCドライブ直下の「devcon」というフォルダに保存しています。

コマンドプロンプトを管理者権限で起動する
次に、コマンドプロンプトを管理者として実行します。スタートメニューで「コマンドプロンプト」を検索し、右クリックから「管理者として実行」を選択してください。Windows 8以降をお使いの場合は、Win + Xで表示されるパワーユーザーメニューから「コマンドプロンプト(管理者)」を選ぶだけでOKです。

コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドでDevConのフォルダ内にある32ビット版(i386)または64ビット版(ia64)のフォルダへ移動します。実行ファイルを別の場所に保存した場合は、パスを適宜変更してください。
cd c:\devcon\i386

DevConのヘルプを確認する
DevConで使える構文や各種コマンド、引数を確認したい場合は、次のコマンドを実行するとヘルプが表示されます。
devcon help

デバイスの一覧を取得する
findコマンドにワイルドカードを組み合わせると、デバイスの一覧を取得できます。DevConはネットワーク越しにも利用できるため、対象コンピューターの名前を指定する必要があります。コンピューター名は「システムのプロパティ」画面で簡単に確認できます。
たとえば、CD-ROMドライブの情報を取得する場合は次のようなコマンドになります。コンピューター名とデバイス名はご自身の環境に合わせて置き換えてください。また、「deviceName」の部分はハードウェアIDに置き換えることも可能です。
devcon.exe -m:\\computerName find deviceName

また、hwidsコマンドを使えば、すべてのデバイスとそのハードウェアIDの一覧を取得できます。
devcon.exe hwids *
一覧を絞り込みたい場合は、ワイルドカードを併用しましょう。
devcon.exe -m:\\computerName hwids deviceName*
デバイスの状態を確認する
特定のデバイスの状態を調べるには、次のコマンドを使用します。ハードウェアIDやワイルドカード付きのデバイス名を指定でき、デバイス名と現在のステータスが出力されます。
devcon.exe status deviceName

デバイスを無効化・再有効化する
デバイスを無効にするには、以下のコマンドを実行します。ワイルドカードも使えますが、意図しない他のデバイスまで無効化してしまう恐れがあるため、指定には十分注意してください。
devcon.exe disable deviceName

無効化したデバイスを再度有効にするには、「disable」を「enable」に置き換えるだけです。
devcon.exe enable deviceName

新しいデバイスをスキャンする
新しく接続されたデバイスを検出したい場合は、次のコマンドを使用します。これはデバイスマネージャーの「ハードウェア変更のスキャン」ボタンと同等の動作を行います。
devcon.exe rescan

ドライバーをインストール・更新する
DevConでドライバーをインストールするには、ドライバーファイルに同梱されているINFファイルが必要です。以下のコマンドでデバイスドライバーをインストールできます。「INFファイルへのパス」と「hardwareID」は実際の値に置き換えてください。なお、オプションの/rは、処理完了後にコンピューターを自動的に再起動させるための引数です。
devcon.exe /r install "INFファイルへのパス" hardwareID
既存のドライバーを更新する場合は、次のコマンドを使用します。ハードウェアIDにはワイルドカードも使えますが、誤ったデバイスに適用されないよう注意が必要です。
devcon.exe /r update "INFファイルへのパス" hardwareID
デバイスを完全に削除する
ハードウェアデバイスをシステムから完全に取り除くには、以下のコマンドを使用します。他のコマンドと同様にワイルドカードは使えますが、このコマンドに関しては誤操作のリスクが高いため、使用は推奨されません。
devcon /r remove "hardwareID"
まとめ
以上のように、DevConコマンドラインユーティリティを使えば、ハードウェアドライバーの管理を非常にシンプルに行えます。ここで紹介したコマンドは、ほとんどの基本的な場面で役立つものばかりです。さらに詳しく知りたい方は、Microsoft Libraryに公開されている公式ドキュメントに各コマンドの詳細な解説が記載されているので、ぜひ一度目を通してみてください。
DevConを活用したドライバー管理の体験談や感想があれば、ぜひコメント欄で共有してください。
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