WindowsでRAIDを設定する方法!事前準備から構築手順まで徹底解説

RAIDを設定する前に、あらかじめ用意しておくべきものがあります。以下の項目を確認しておきましょう。
- 同じ容量・速度のドライブを2台以上:同じブランドやモデルである必要はありませんが、スペックを揃えやすいという点で推奨されます。例えばSSDとHDDを混在させると、SSDがHDD並みの速度に落ちてしまい、容量も小さい方のSSDに制限されるため、両者のメリットを活かせません。
- 対応したOS:このガイドではWindows 7と8のオプションを中心に解説します。なお、Windows Serverを使用している場合は、家庭向けエディションよりも多くのRAIDアレイ構成を選択できる点に注意してください。
- (任意)外部ストレージ:万が一のトラブルに備えて、バックアップ用の外部ストレージがあると安心です。
システムバックアップの作成(重要)
何よりも先に、必ずバックアップを作成してください。RAIDはバックアップドライブの代用品にはなりませんし、RAIDのセットアップ作業自体にもリスクが伴います。大切な個人データやPCの安定性を、不必要なリスクにさらさないようにしましょう。Windows 7およびWindows 8.1でシステムバックアップを作成する手順は、別途ガイド記事を参考にしてください。
ドライブの準備
まず、すべてのハードディスクがPCに正しく接続され、しっかり固定されていることを確認します。RAIDアレイに使用予定のドライブがすでにフォーマット済み、または使用中の場合は、RAIDを組む前にドライブをまっさらにする必要があります。手順は以下の通りです。
1. Windowsキーを押して「ディスクの管理」と入力し、「ハードディスクのパーティションの作成とフォーマット」を選択します。
2. RAIDアレイに使用するドライブを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。

使用するすべてのドライブが「未割り当て」と表示されれば準備完了です。なお、この段階ではOSがインストールされているシステムドライブ(Cドライブ)をRAIDアレイに組み込まないでください。
RAIDアレイの種類を選ぶ
次に、自分のOSがどのRAIDレベルに対応しているかを把握しましょう。
Windows 7で利用できるのは以下の通りです。
- RAID 0 – データを複数のドライブに分散して書き込むことでパフォーマンスを向上させる方式です。この手法は「ストライピング」と呼ばれます。(Pro/Ultimateのみ対応)
- RAID 1 – ディスク同士をミラーリングし、内容を常に同一に保つ方式です。読み込み速度は向上しますが、書き込み速度は変わりません。
- JBOD – 「Just A Bunch Of Disks」の略称で、複数のハードディスクを1つのドライブとして扱います。厳密にはRAID構成ではありません。
Windows Serverにはこれらすべてに加えてRAID 5が用意されています。RAID 5は3台以上のディスクを必要としますが、優れたパフォーマンスと耐障害性を提供します。ただし、一般的なユーザーの間ではRAID 0かRAID 1が人気です。
また、Windows 8ではRAID 0・1・5に相当する機能が「記憶域スペース(Storage Spaces)」として提供されています。詳細は後述します。
希望するRAIDレベルを決めたら、いよいよセットアップに移りましょう。
RAIDの設定方法(Windows 7)

ディスクの管理で作成した未割り当て領域を右クリックし、「新しいスパン ボリューム」「新しいストライプ ボリューム」「新しいミラー ボリューム」のいずれかを選択します。
スパン ボリューム(JBOD):複数のディスクの容量を1つにまとめます。より大きな保存容量が欲しい場合に選びましょう。
ストライプ ボリューム(RAID 0):複数のドライブを束ねて、パフォーマンス向上と容量確保を両立します。ドライブの速度を重視したい場合におすすめです。
ミラー ボリューム(RAID 1):読み込み性能を向上させながら、ドライブ同士を相互に複製します。書き込み時間や容量は増加しません。速度向上とデータ保護を両方求めていて、追加の容量は必要ない場合に最適です。
オプションを選択したら、ウィザードの指示に従って任意のドライブ文字を割り当て、対象のドライブをフォーマットします。細かい設定を変更する必要はありませんが、この段階でアレイに追加するディスクを選択する必要があります。
ウィザードが完了すれば作業終了です。「コンピューター」や「ディスクの管理」を確認すると、選択したRAID構成に基づいた新しいドライブが1つ表示されているはずです。
RAIDの設定方法(Windows 8)
Windows 8では、ディスクの管理を使わずに「記憶域スペース」から同様の操作を行うことも可能です。記憶域スペースは厳密にはRAIDではありませんが、動作は本質的にほぼ同じです。「シンプル」「双方向/3方向ミラー」「パリティ」の各スペースが、それぞれRAID 0・RAID 1・RAID 5に相当します。
「記憶域スペース」を開くには、Windowsキーを押して「記憶域スペース」と入力し、検索結果から選択します。

記憶域スペースの画面で「新しいプールと記憶域スペースの作成」を選択し、新しいアレイに追加したいドライブを指定します。
その後、回復性(Resiliency)の種類を選択します。シンプル(RAID 0)、双方向/3方向ミラー(RAID 1)、またはパリティ(RAID 5)から選べます。
すべてのオプションを選び終えたら、「記憶域スペースの作成」をクリックするだけで完成です!
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