今すぐバックアップ!Windowsのシャドウコピーでデータをバックアップ・復元する方法
Windowsの「シャドウコピー(Shadow Copy)」機能は、Windows XP SP2で初めて搭載されました。この機能は、ハードドライブに保存されたすべてのデータのバックアップを自動的に保持するものです。シャドウコピーのコンセプトは非常に優れていましたが、設定が難しいという課題がありました。その後、Windows 7では「以前のバージョン」という概念が導入され、シャドウコピーを利用してファイルの過去のバージョンを復元できるようになりました。しかし、Windows 8ではこの「以前のバージョン」機能が削除され、エクスプローラーから過去のファイルバージョンを参照することができなくなってしまいました。
Windowsボリュームシャドウコピーと「以前のバージョン」の使い方
Windowsのボリュームシャドウコピーは「vssvc.exe」というプロセスとして動作します。Windows 8では、このサービスは「手動」に設定されており、システム起動時には自動的に実行されません。
Windows 7以前で「以前のバージョン」機能にアクセスするには、任意のファイルやフォルダーを右クリックし、「プロパティ」を開いて「以前のバージョン」タブを選択します。Windows 8の場合は、「ファイル名を指定して実行」を開き、以下のように入力することで同じタブにアクセスできます。
\\localhost\C$
表示された画面でファイルやフォルダーを右クリックすると、「以前のバージョン」タブが確認できます。

「以前のバージョン」機能を使用する前に、Windowsで「メディアのシステム保護」を有効にしておく必要があります。手順は以下の通りです。
「ファイル名を指定して実行」を開き、次のコマンドを入力します。
sysdm.cpl
「システムのプロパティ」が開いたら、「システムの保護」タブに移動します。

対象のドライブを選択し、「構成」ボタンを押すことで、システム保護機能の有効・無効を切り替えられます。

Z-VSScopyでデータをバックアップ・復元する
Windows 8ではシャドウコピー機能を使ったデータのバックアップと復元が難しくなりましたが、フリーソフトウェアのZ-VSScopyを使えば、これを簡単に行えます。Z-VSScopyはWindowsのボリュームシャドウコピーサービス(VSS)のAPIを活用し、ファイルの過去のバージョンを閲覧できるツールです。非常にシンプルなユーザーインターフェースも特徴です。
プログラムを起動すると、デフォルトで「Settings(設定)」タブが開きます。

ここでは、ボリュームシャドウコピーサービスの統計情報を確認できます。統計はドライブごとに個別に表示され、VSSが確保するディスク容量の上限も設定可能です。
「Service(サービス)」タブでは、シャドウコピーの動作に必要なサービスの状態を確認できます。サービスの開始・停止・インストール・アンインストールもここから行えます。必要なサービスは以下の3つです。
- Volume Shadow Copy Service(ボリューム シャドウ コピー)
- Microsoft Software Shadow Copy Provider(Microsoft ソフトウェア シャドウ コピー プロバイダー)
- Z-VSSCopy サービス
メインとなる操作を行うのは「Shadow Copies(シャドウコピー)」タブです。ここでは、シャドウコピーを使ったバックアップの作成、バックアップ済みファイルの復元、容量節約のためのバックアップ削除、シャドウコピーバックアップのマウント、さらにはシステムの復元ポイントの作成まで行えます。

新しいバックアップを作成するには、「Shadow Copies」タブの「Create」ボタンをクリックし、バックアップしたいドライブを選択して「OK」を押します。

ドライブ全体のシャドウバックアップの作成には、ある程度時間がかかります。

バックアップからファイルやフォルダーを復元するには、リストから対象を選択して「Show」ボタンを押します。するとスナップショットエクスplorerが開き、ファイルやフォルダーを閲覧できます。左側のフォルダーツリーや右側のペインでフォルダーをたどり、復元したいファイルまたはフォルダーを右クリックして「Export File」を選択します。そのファイルのプロパティが開くので、「Export」ボタンを押せば、好きな場所にファイルを保存できます。

Z-VSScopyの制限事項として、一度に復元できるのは1つのファイルのみという点が挙げられます。複数のファイルを同時に選択して復元することはできません。ただし、少数のファイルを復旧したいだけであれば、Z-VSScopyは十分に役立つツールです。
Z-VSScopyを使ってバックアップ・復元を行うメリットは、常駐型の追加ソフトウェアやサービスが不要な点にあります。Windows標準のサービスが動作し、自動的にデータをバックアップしてくれるのです。
皆さんは、普段どのようなバックアップソフトを使用していますか?ぜひコメントで教えてください。
画像クレジット:A human shadow by BigStockPhoto
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