Windows 8の「更新」と「リセット」機能でPCを修復する方法
どんなに嫌でも、OSのクラッシュはWindowsユーザーにはつきものです。Microsoftもそれを十分承知しているため、「システムの復元」という機能を搭載し、システムがダウンした際に以前の正常な状態へ簡単に戻せるようにしています。Windows 7では「以前のバージョンの復元」という高度な機能が追加され、さらにWindows 8では一歩進んで、Windowsの修復と再インストールが可能な「更新(Refresh)」機能が搭載されました。早速その使い方を見ていきましょう。
Windows 8の「更新(Refresh)」機能とは
「更新」機能が実行するのはたったひとつのタスクです。それは、すべてのデータやアプリケーションをそのまま残しながら、Windowsのコア部分を既定の設定に戻すことです。以下の手順で「更新」機能を利用できます。
1. 設定の検索を開きます(Windowsキー + W)
2. 「PCの更新」を検索して選択します

3. 全画面表示の「PCの更新」ダイアログが起動します。

画面には、続行した場合に何が起こるかが説明されています。主なポイントは以下の通りです。
- ファイルと個人用設定は変更されません。
- PCの設定は既定値に戻されます。
- Windowsストアからインストールしたアプリは保持され、その設定もそのまま維持されます。
- 削除が必要なアプリがある場合は、削除されたアプリの一覧がデスクトップに保存されます。
4. 「次へ」ボタンを押すと、Windowsが更新の準備を始めます。

5. 「更新」ボタンをクリックすると、実際に更新処理が開始されます。
6. PCが再起動し、更新プロセスが続行されます。最後の再起動の後、ログインできるようになります。
裏側では、PCがWindows RE(回復環境)で再起動し、ドライブをスキャンして個人データやアプリの設定などを別途保存します。その後、Windowsのコアコンポーネントの新しいコピーがインストールされ、インストール完了後に個人データとアプリ設定が元の場所へ復元される仕組みです。
何が保持されるのか?
手順3で、何が変更され何が保持されるかの概要を確認しました。ここではさらに掘り下げて、具体的にどの設定が保持されるのかを見ていきましょう。
- ネットワークおよびワイヤレス接続の設定(セキュリティキーなど)。ワークグループやドメインに参加しているPCの場合は、更新後に再度参加する必要があります。
- BitLockerおよびBitLocker To Goの設定
- デスクトップの壁紙やログオン画面などの個人用設定
一方、以下の設定は保持されません。
- デスクトップアプリケーションすべて(データと設定を含む)
- ファイルの関連付け
- ディスプレイの設定
- Windowsファイアウォールの設定
Windows 8の「更新」をカスタマイズする
ご覧のとおり、この処理ではMetro(Modern)アプリ以外のデスクトップアプリケーションやインストール済みソフトウェアはすべて削除されてしまいます。これを回避する方法は、ベースラインとなるWindows 8の更新イメージをあらかじめ作成しておくことです。このイメージを作成しておけば、「更新」を実行した際に、必要なソフトウェアがすべて含まれたイメージへ復元されます。
なお、ベースラインとなる更新イメージは、Windows 8を新規インストールした直後に作成することをおすすめします。
1. Windows 8のインストール後、必要と思われるアプリケーションやソフトウェアをすべてインストールします。
2. 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます(Windowsキー + X + A)
3. 以下のコマンドを実行します。
recimg -CreateImage C:\RefreshImage
4. イメージ作成プロセスが開始されます。インストール済みアプリケーションの容量によっては、完了までに長時間かかる場合がありますのでご注意ください。

5. これにより「C:\RefreshImage」に更新イメージが作成されます。保存先のディレクトリは必要に応じて変更できます。
6. イメージ作成が完了すると、recimgユーティリティは自動的に最新のスナップショットを現在の更新イメージとして登録します。自動的に登録されない場合や複数のイメージが存在する場合は、以下のコマンドで任意のイメージを現在の更新イメージとして指定できます。
recimg /setcurrent C:\RefreshImage
ここで「C:\RefreshImage」は、refreshimage.wimファイルが格納されている任意のディレクトリパスを指します。
「リセット」と「更新」の違い
Windows 8には、PCを以前の状態へ戻すためのツールが2つ用意されています。1つは「リセット」機能、もう1つは「更新」機能です。目的は似ていますが、両者はまったく異なるものです。
- Windows 8のPCに不具合が発生している場合は、「更新」機能を使いましょう。アプリケーションのデータや設定が保持されるため、安心して修復できます。
- すべてを完全に消去して、Windows 8をクリーンな状態から使い始めたい場合は、「リセット」機能を選びましょう。「リセット」はWindowsドライブをフォーマットしてWindows 8を再インストールするようなもので、データは一切残りません。
「リセット」機能は、DVD-ROMやUSBフラッシュドライブなしでWindows 8を再インストールできる点で非常に便利です。
Windows 8の「リセット」機能の使い方
「リセット」機能の操作は「更新」とほぼ同じです。PCのリセット手順を順番に見ていきましょう。
1. チャームバーを開きます(Windowsキー + C)→「設定」→「PC設定の変更」
2. 「全般」メニューに移動し、「すべて削除してWindowsを再インストール」までスクロールします。

3. 「開始する」ボタンをクリックすると、Windowsのリセット画面が表示されます。

4. 「次へ」をクリックすると、システムがリセットの準備を行います。PCに複数のドライブが搭載されている場合は、すべてのハードドライブを消去するか、特定のドライブのみを消去するかを選択できるダイアログが表示されます。
5. コンピュータがWindows REモードで再起動し、Windows 8の再インストールが始まります。プロセス完了後、真っ新なWindows 8環境が手に入ります。
これらの操作を試す前に、必ずすべてのデータのバックアップを取っておくことを強くおすすめします。バックアップユーティリティやOSごとのデータバックアップ方法については、当サイトの関連記事もぜひ参考にしてください。
このガイドが皆さんのお役に立てば幸いです。特にWindows 8をインストールしたばかりの方は、「recimg」ユーティリティを使ってベースラインの更新イメージを作成しておくことを忘れずに。これらの機能について、あなたの感想や体験談はいかがですか?役立つ機能だと感じましたか?
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