Windows 10/11でCPU温度を確認する方法|おすすめモニタリングツール7選
PCの健康を保つうえで、CPU温度の管理は最も基本的な要素のひとつです。CPUはコンピューターの頭脳とも言える存在で、膨大な計算処理、タスクの優先順位付け、そして画面に表示する情報への変換など、あらゆる処理を担っています。
CPUが高温になると「サーマルスロットリング」が発生し、クロック速度が低下してパフォーマンスが落ちることがあります。さらに、ブルースクリーン(BSOD)によるクラッシュを引き起こしたり、CPUの劣化を早めて本来の寿命を縮める原因にもなりかねません。
この記事では、Windows 10およびWindows 11でCPU温度をチェックするのに役立つ、厳選したモニタリングツールをご紹介します。
まず知っておきたい「適正温度」とは?
残念ながら、プロセッサにとって何度が「良い温度」で、何度が「悪い温度」なのかは、一見しただけでは分かりません。アイドル時の温度が30°Cだったら、それは良いのか悪いのか?40°C、50°C、60°C、70°Cならどうでしょうか?
お使いのプロセッサの最大許容温度を知りたい場合は、WebでそのCPUの製品ページを検索し、最大動作温度の記載を探してみましょう。
温度が「Maximum Operating Temperature(最大動作温度)」や「T Case」として記載されている場合、その温度以下に保つことを目標にしてください。「T Junction」と記載されている場合は(上図参照)、一般的にはその値より少なくとも30°C低く保つことが推奨されます。(上記の例では70°C未満を目指すことになります。)いずれにせよ、PCがほとんどの時間(理想的には常に)この温度以下で動作していれば問題ありません。
ここで考慮すべき重要な要素がゲームです。グラフィック負荷の高い最新ゲームをプレイすると、GPUだけでなくCPUにも大きな負荷がかかります。CPUの温度上限は製品によって大きく異なりますが、高負荷のゲーム中に80°C台まで上昇するのは決して珍しくありません。多くの場合これはまったく安全です(ノートPCユーザーには手元が少し暑く感じられるかもしれません)。心配が必要になるのは、90°C近くまで上がってきたときです。
温度の目安が分かったところで、次はWindows 10/11でCPU温度を確認する具体的な方法を見ていきましょう。これにはサードパーティ製ソフトウェアの助けが必要です。以下のツールを使えば、プロセッサがどれほど熱くなっているかを簡単に把握できます。
1. Ryzen Master(AMD Ryzen CPU専用)
Ryzen CPUをお持ちの方限定の話になりますが、該当する方にとっては、これが間違いなく最も正確にCPU温度を追跡できる方法です。というのも、Ryzen MasterはAMD独自の手法でCPU温度を読み取っており、他のCPU監視ソフトウェアではアクセスできない情報を取得できるからです。
Ryzen Masterはオーバークロック用ユーティリティとして広く使われており、CPU温度の測定精度がとりわけ重要になるため、この仕様は理にかなっています。
使い方は非常にシンプルで、アプリを開けば温度がすぐに表示されます。
2. ThrottleStop
アンダーボルト(電圧低下)ツールとして名高いThrottleStop。軽量なこのツールを使えば、CPUの電圧を下げて温度を抑え、スロットリングを防ぐことで、CPUをより効率的に動作させられます。
CPUを冷却したいならアンダーボルトを試してみる価値がありますが、おまけとしてThrottleStopはCPU温度モニターとしても活用できます。
まず、メインウィンドウで各コアごとの温度を確認できます。さらに、タスクバーの通知領域にもCPU温度を表示させることが可能です。
設定するには、ThrottleStop下部の「Options」をクリックし、中央にある「CPU Temp」にチェックを入れます。
これで、ThrottleStopを起動している間、タスクバーの通知領域にその瞬間のCPU温度が小さな数字で表示されるようになります。
3. HWMonitor
このツールはCPU温度の監視以外にも多くの機能を持っていますが、必要な情報はすべて1画面にまとめられています。HWMonitorのメインペインをスクロールすると、CPUの項目とその詳細情報が表示されます。
各コアの電圧、CPU使用率、そして何より重要な各コアの温度を確認できます。現在の温度に加えて、最小温度と最大温度も表示される点が便利です。
すべてが1画面に表示されるため、操作はとてもシンプルです。夜間の監視セッション用にダークモードを切り替えたり、ステータスバーを表示したり、Ctrl + Sショートカットで監視データのログを素早く保存することもできます。
4. MSI Afterburner
ゲーマーやPCのオーバークロックをしたい方向けに設計されたMSI Afterburnerは、PC温度の監視ツールとしても優秀です。ただし、MSI AfterburnerはすべてのCPUと相性が良いわけではなく、特にAMD CPUでは温度が表示されないことで知られています。
Afterburnerをインストールして起動すると、ホーム画面にGPU温度、CPU温度、その他さまざまなデータを示すグラフが表示されます。
もし温度が選択肢に表示されない場合、お使いのCPUが非対応の可能性がありますが、まだ諦めるのは早いです!「Monitoring」タブの下にある3点リーダーのメニューアイコンをクリックします。
プラグインの一覧が表示されます。別のCPU温度監視ツールと連携させることもできますし、「CPU.dll」にチェックを入れてCPU温度を取り込むことも可能です。
グラフの並び順を変更してCPU温度を上位に表示したい場合は、Afterburnerの「Settings」→「Monitoring」タブを開きます。ここでホーム画面に表示する項目にチェックを入れ、ドラッグして表示順序を調整できます。「CPU1 temperature」「CPU2 temperature」などのCPU温度項目をグラフ上部付近にドラッグして「OK」をクリックすれば、選択した順序どおりにホーム画面へ反映されます。
CPU温度を選択した状態で「Show in On-Screen Display」にチェックを入れると、OSD呼び出しのショートカットキーを押したときに画面隅に温度が表示されるようになります。(ショートカットキーはAfterburner設定の「On-Screen Display」タブで自由に変更できます。)
5. Open Hardware Monitor
Open Hardware Monitorは、必要な統計情報をひとまとめに取得できる便利なソリューションです。CPU温度はもちろん、GPU温度、PC内部の各部の電圧、さらにはシステムファンの回転数まで確認できます。システム全体の温度を一目で見守れる頼もしいツールです。
CPUの温度は、CPU名が書かれたカテゴリーの下に表示されます。プロセッサのコアごとに温度が一覧で確認できます。
こうした温度監視ツールの多くは、タスクバーに数値を表示する機能を備えています。システムに負荷のかかる作業中、アクティブウィンドウとシステムモニターを行き来せずに温度を監視できるため、特に便利です。タスクバーにCPU温度を表示したい場合は、温度の数値を右クリックして「Show in Tray」を選択します。
表示が「隠れているインジケーター」側に入ってしまった場合は、ドラッグしてメインのトレイ領域へ移動できます。そうすれば、タスクバーが見えている限り常に温度を確認できるようになります。
6. Core Temp
もう少しプロセッサに特化したツールが欲しい方には、Core Tempがおすすめです。Windows 10/11でCPU温度を確認する際の定番ツールで、プロセッサの名称、搭載コア数、そして何より温度など、知りたい情報を網羅的に提供してくれます。さらに、温度表示の上に「Tj. Max」としてプロセッサのT Junction上限値も表示してくれる親切設計です。
システムトレイに温度を表示したい場合、デフォルトで有効になっているはずです。もし表示されていない場合は、「Options」→「Settings」をクリックします。
「Windows Taskbar」タブを開き、「Enable Windows 7 Taskbar features」にチェックを入れ、続いて「Temperature」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
7. Speccy
もうひとつのオールインワンツールであるSpeccyは、さまざまなシステム診断機能をパッケージ化したもので、Windows 10/11でのCPU温度確認にも対応しています。Speccyを開くと、PCの健全性に関わる必要な温度情報がすべて一度に表示されます。システム情報の調査にも優れており、OSやマザーボードなどの詳細情報が必要になったときのために覚えておくと便利です。
左側の「CPU」をクリックすると、プロセッサについてより詳しい情報を確認できます。
トレイに温度を表示したい場合は、「View」→「Options」をクリックします。
「System tray」を選択し、「Minimize to tray」「Display metrics in tray」の順に有効化して、「CPU」を選びます。
これでSpeccyを最小化しても、ほかの作業をしながらCPUの温度を常時チェックできるようになります。
CPUが熱すぎるときの対処法
上記の方法で自分のプロセッサがかなり高温だと判明しても、慌てる必要はありません。温度を適正レベルまで下げるための解決策は数多くあります。CPUの冷却方法に関する記事も公開していますので、そちらの対策を参考にして、CPUの熱をより管理しやすいレベルまで下げてみてください。
温度チェックでPCを長持ちさせよう
ノートPCにとって重要なパーツであるプロセッサの過熱は、放置できない重大な問題です。しかし、サードパーティ製アプリを活用すれば、Windows 10/11でCPU温度を手軽にチェックでき、プロセッサが適切に冷却されているかを常に確認できます。
さらにPCのメンテナンスをしたい方は、USBドライブが起動可能かどうかをWindows 10で確認する方法や、Windows 10に未署名ドライバーをインストールする方法のガイドもぜひご覧ください。
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