Windows 11の動作が遅い!考えられる7つの原因と改善方法を徹底解説
最新のWindows 11(バージョン22H2)は、数多くの新機能、パフォーマンスの向上、デザインの変更とともに登場しました。Microsoftは定期的にOSを更新し、セキュリティ強化やバグ修正だけでなく新機能の追加も行っています。同社によると、最新のWindows 11は従来のWindows 10よりも高速かつ安全だとされており、TPM 2.0やUEFI・セキュアブート対応など最新のハードウェア構成がインストール要件となっていることを考えれば、納得できる話です。
しかし中には「Windows 11の方がWindows 10より遅い」「無料アップグレード後にパソコンの動きが重くなった」と感じるユーザーもいます。そこで本記事では、Windows 11のパソコンやノートPCの動作が遅くなる主な原因と、それぞれの具体的な対処法を詳しく解説します。
Windows 11の動作が遅くなる主な原因
Windows 11のパソコンが時間とともに遅くなる要因はさまざまです。ストレージ容量の不足、システムファイルの破損、ウイルスやマルウェアへの感染、古いドライバーの使用などが代表的です。また、背景で動作するプログラムやスタートアップアプリが多すぎたり、OSが古いままだったりすると、起動やシャットダウンにも時間がかかるようになります。
さらに見落とされがちなのが、Windowsに自動クリーンアップ機能が十分に備わっていないという点です。日常的に使い続けると一時ファイルやレジストリが肥大化し、徐々に動作が重くなります。以下では、Windows 11が遅くなる具体的な原因とその解決策を順番に紹介します。
1. 最新のWindowsアップデートが未適用
最新のWindowsアップデートを適用していない、または何らかの理由で更新を無効化している場合、パソコンの動作が次第に重くなることがあります。Windows Updateではセキュリティ修正やバグ修正だけでなく、パフォーマンス最適化も配信されています。アップデートを怠っていると、こうした最適化の恩恵を受けられません。
- Windowsキー + X を押し、メニューから「設定」を選択します。
- 「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。
- 保留中のアップデートがあればダウンロードとインストールを実行します。Microsoftサーバーから安定してダウンロードできるよう、インターネット接続が安定していることを確認してください。
- 完了したらパソコンを再起動してアップデートを適用し、動作の変化を確認しましょう。
2. システムファイルの破損
システムファイルが破損・欠損していると、Windows 11の動作が極端に遅くなったり、挙動がおかしくなったりします。プログラムが開かなくなる、ブルースクリーンエラーでクラッシュするといった症状が現れることもあり、全体的なパフォーマンス低下につながります。このような場合は、Windowsに標準搭載されているシステムファイルチェッカー(SFC)やDISM(展開イメージのサービスと管理)ツールを実行することで、多くの場合問題を解決できます。
Windowsキー + S を押して「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
まずDISMコマンド dism.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth を実行します。これにより、破損したWindowsのシステムファイルや機能をオンラインのWindowsサーバーから直接修復できます。
続いてシステムファイルチェッカーのコマンド sfc /scannow を実行します。保護されているすべてのシステムファイルをスキャンし、破損ファイルを %WinDir%\System32\dllcache 内の圧縮フォルダーにあるキャッシュコピーと置き換えます。
スキャンが100%完了するまで待ち、終わったらパソコンを再起動してください。破損ファイルが原因だった場合、これらの操作で問題が解消され、動作が大幅に改善するはずです。
3. スタートアッププログラムが多すぎる
ノートPCの起動やシャットダウンに時間がかかる、起動中にフリーズする――そんな経験はありませんか? パソコンの起動時に多くのアプリやプログラムが気づかないうちに自動的に立ち上がり、システムリソースを食いつぶしている可能性があります。この場合は、起動時に自動実行されるスタートアッププログラムを無効化しましょう。
- Windowsキー + X を押して「タスクマネージャー」を選択します。Ctrl + Shift + Esc の同時押しでも開けます。
- 「スタートアップ」タブに移動し、起動時に実行されるプログラムの一覧を確認します。必須ではない、あるいは実際に使わないプログラムを探しましょう。
- 不要なプログラムを右クリックして「無効化」をクリックします。起動時に余計なリソースを消費するすべてのプログラムに対して同じ操作を繰り返します。
4. システムドライブの空き容量不足
システムドライブ(通常はCドライブ)の使用率が85%を超えると、処理速度が最大50%低下することがあります。OSがスワップファイルの利用や断片化の防止、一時ファイルの作成のために十分な空き領域を確保できなくなるためです。パソコンを快適に動かすには、ストレージ全体の少なくとも20%程度の空き容量を確保しておく必要があります。
- デスクトップやドキュメントフォルダー内の古い不要ファイル・フォルダーを削除するか、別のドライブや外付けHDDへ移動して空き容量を作りましょう。
- ごみ箱を空にし、ディスククリーンアップツールを実行して一時ファイルを削除します。
- 使わなくなったプログラムやゲームをアンインストールします。写真や動画をUSBメモリなどの外部ストレージに移すのも有効です。
ストレージセンサーで空き容量を確保する:
- Windowsキー + X を押して「設定」を開きます。
- 「システム」→「記憶域」に移動し、「一時ファイル」をクリックします。
- 削除したいファイルを選択して「ファイルの削除」をクリックします。
また、CCleanerなどの無料のシステム最適化ツールを活用すれば、クリーンアップ作業をさらに効率化できます。
5. ウイルス対策ソフトの負荷、またはウイルス感染
Windows 11のパソコンが不定期に急に遅くなる場合、ウイルスやマルウェアに感染しているか、ウイルス対策ソフトがバックグラウンドスキャンでCPUパワーを消費している可能性があります。
Windows 11向けには、システムリソースの消費が少ない信頼性の高いウイルス対策ソフトを導入しましょう。常に最新の状態に保ち、定期的にマルウェアスキャンを実行することをおすすめします。
また、スキャンの設定を見直すのも効果的です。ここでは例としてMalwarebytesの場合を紹介します。
- 「設定」をクリックし、「スキャンスケジュール」を開きます。変更したいスキャンのチェックボックスを選択して「編集」をクリックします。
- 可能であれば、スキャンの日時や頻度を自分の都合に合わせて変更しましょう。
6. RAM(メモリ)不足
RAM(ランダムアクセスメモリ)は、Windows 11が素早く読み出す必要のあるデータを一時的に保存する「揮発性」メモリです。RAM上のデータはプロセッサが即座にアクセスでき、長期保存領域まで取りに行くことなく即時の処理タスクを完了できます。実行しようとしている処理に対してRAMが不足していると、パソコンの動作は目に見えて遅くなります。
近年はChromeなどメモリを大量に消費するブラウザーが普及しており、パソコンには十分なRAMが必要です。最低でも4GB、基本的なオフィス作業以上を行うなら8GB以上が推奨されます。それに満たない場合は、RAMの増設がパソコン全体のパフォーマンス向上に大きく役立ちます。
7. マルチタスクのしすぎ
多数のプログラムを同時に起動していたり、Chromeブラウザーで多くのタブを開いたままにしたりすると、Windows 11のパフォーマンスに影響が出ます。必要なときに必要なタブだけを開くようにし、使い終わったプログラムはこまめに閉じることを心がけましょう。
さらに、Windowsキー + R を押して perfmon /report と入力し、OKをクリックするとパフォーマンスモニターが起動し、パソコンに影響している問題を自動的に診断するレポートを作成してくれます。
まとめ
Windows 11の動作が遅い原因は、アップデート未適用からメモリ不足まで多岐にわたります。まずは本記事で紹介した対処法を一つずつ試してみてください。それでも改善しない場合は、RAMの増設やSSDへの換装といったハードウェア面の強化を検討する価値があります。
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