MacでiTunesを使いこなす方法【設定から活用術まで完全ガイド】
iTunesは、Appleが提供する音楽管理ソフトウェアで、まさに「ジュークボックス」のような存在です。CDコレクションの楽曲を取り込んだり(CDドライブがあればMacに直接読み込めます)、iTunes Storeから楽曲をダウンロードしたり、他の場所から入手した音楽ファイルを追加したりできます。
iTunesを使うメリットは、プレイリストの作成や評価による楽曲の整理ができること、そして何より、同じ音楽ライブラリをすべてのAppleデバイスと同期できる点にあります。本記事では、これらの方法を詳しく解説します。
多くの人に使われているソフトウェアでありながら(iPodの普及とともに定着しました)、インターフェースの変更や機能の肥大化など、iTunesには批判も少なくありません。しかし、使い方さえ把握すれば、堅実なメディアプレーヤー兼管理アプリとして十分活用できるのです。
このガイドでは、初期設定から最新機能まで、MacでiTunesを最大限に活用する方法をわかりやすく解説します。なお、この記事はiTunes 12.7(正確にはバージョン12.7.0.166)に基づいています。別のバージョンをお使いの場合でも、ほとんどの機能は同じかほぼ同じ操作で利用できますが、画面の見た目は異なる場合があります。特にWindows版iTunesでは顕著です。

iTunesを見つける方法
Macをお使いなら、すでにiTunesがインストールされている可能性が非常に高いです。画面下部のDockに音符のようなアイコンがあるはずです。
見当たらない場合は、「アプリケーション」フォルダを確認するか、Spotlight検索で探してみてください。
非常に古いマシンをお使いの場合や、Windowsユーザーの場合、あるいはどうしても見つからない場合は、AppleのダウンロードページからMac用の最新版iTunesを入手できます。
iTunesをインストールまたは発見したら、アイコンをDockにドラッグしておくと、今後すぐにアクセスできて便利です。
iTunesを最新バージョンにアップデートする方法
iTunesをアップデートするには、Mac App Storeを開き、上部の「アップデート」アイコンをクリックします。iTunesのアップデートがあれば、このページに表示されます。
アップデート可能なアプリが多くてiTunesが見つけにくい場合は、アプリ名で検索すると素早く見つかります。
Macを認証してiTunesの音楽を再生する方法
すでに別のMacでiTunesを使っている場合、iTunes Storeからダウンロードした楽曲を新しいMacで再生するには、そのMacの認証が必要になることがあります。
認証の手順については、「DRM保護された楽曲の再生とApple Musicへのアクセスのためにコンピュータを認証する方法」の記事をご覧ください。
iTunesライブラリにメディアを追加する方法
Macにすでに保存されている音楽があれば、自動的にiTunesへ追加できます。CDやその他のデバイスからの読み込みも簡単です。以下、手順を説明します。
Mac上のすべての音楽をiTunesに追加するには、iTunesのアイコンをダブルクリックして起動します。初めて使用する場合は、再生可能なメディアをスキャンするかどうか尋ねられます。
システム内に音楽(または動画などの互換メディア)があるなら、「はい」を選びましょう。ライブラリ構築の初期作業を大幅に短縮できます。
うまくいかない場合や、後からメディアを追加したい場合は、「ファイル > ライブラリに追加」を選ぶか、ショートカット「Cmd + O」を使います。音楽ファイル(またはその他のメディア)を選んで「開く」をクリックすれば、ライブラリに追加されます。ただし、必ずしもすぐに再生が始まるわけではありません。
CDから音楽を追加する方法
光学式ドライブをお持ちで、どこかに眠っているCDがあれば、それらをiTunesライブラリに追加できます。
CDを挿入すると、iTunesがすぐに取り込み(リッピング)を提案し、トラックをライブラリに追加してくれます。
CDドライブがない場合でも方法はあります。「光学式ドライブなしでMacでDVD/CDを再生する方法」をご確認ください。
iTunes Storeから音楽を追加する方法
MacでiTunes Storeから楽曲を購入するのは簡単です。再生中画面の下にあるメニュー右側の「Store」をクリックすれば、Appleの膨大なラインナップを閲覧でき、購入した楽曲は自動的にライブラリに追加されます。
ただし、別のデバイスでAppleから購入した楽曲は、このMacで再ダウンロードする必要があります。もちろん、再度課金されることはありません。

既に購入済みの楽曲を再ダウンロードするには、以下の手順を実行します。
一時停止ボタンの下にあるプルダウンメニューをクリックし、「ミュージック」や「映画」などを選択します。次に「最近追加した項目」をクリックすると、新しく追加されたコンテンツが表示されます。(なお、自分で作成した動画を追加した場合は「映画」カテゴリ内の「ホームビデオ」サブカテゴリに分類されます。)
すべてのMacやAppleデバイスでiTunesを共有するには?
iTunesライブラリ全体をすべてのデバイスで同期すれば、どこにいてもお気に入りの楽曲を聴けます。
年額約20ポンド(日本では年額3,980円程度)の「iTunes Match」を利用すれば、音楽コレクション全体をクラウドに保存でき、聴きたいときにいつでもダウンロードできます。詳しくは「iTunes Matchの使い方」の記事をご覧ください。
iTunesアカウントにギフトカードを登録している場合は、「iTunesの残高を確認する方法」も参考になります。
iTunesライブラリを移動する方法
古いMacから新しいMacへ乗り換える際に重要なのがこの作業です。ライブラリの場所を特定し、ポータブルHDDに保存して、新しいマシンの正しい場所にコピーすれば、大幅な時間節約になります。
iTunesライブラリの場所は、iTunesやmacOSのバージョンによって多少異なりますが、「music」「iTunes」「library」という名前のフォルダを探せばまず間違いありません。筆者の場合は「[ユーザー名] > ミュージック > iTunes > iTunes Music」にありました。

あるいは、Spotlight検索で「iTunes Music」や「iTunes Library」を検索する方が簡単かもしれません。
場所の特定がやや複雑なので、新しいMacにコピーする際に迷わないよう、上記のようにスクリーンショットを撮っておくことをおすすめします。
ストレージ容量が不足している場合は、「iTunesライブラリを新しいコンピュータや外付けHDDに移行する方法」の記事も役立ちます。また、「iTunesの音楽を別のMacに移動する、またはクラウドから復元する方法」もあります。
iTunesのお手入れ・整理整頓
すべての音楽をiTunesに追加したら、次は自分好みに整えていきましょう。例えば、プレイリストの作成やアートワークの追加などです。以下で具体的な方法を見ていきます。
iTunesで曲名を編集する方法
取り込んだ後に、一部の曲名やアルバム名が少し間違っていることに気づくかもしれません。幸い、編集は簡単にできます。
曲名だけを変更したい場合は、対象の曲をクリックし、少し待ってからもう一度名前部分をクリックします。名前が選択状態になるので、任意の文字列を入力できます。

より詳細なメタデータの編集や、複数の曲をまとめて編集したい場合は、対象ファイルを選択して「Cmd + I」を押します。すると、その音楽や動画に関するiTunesの全情報を表示する情報ウィンドウが開きます。

変更頻度の高い項目は、最初のタブ「詳細」にまとまっています。曲名、アーティスト、アルバム名、リリース日、トラック番号、ジャンルなどを編集でき、コメントの追加も可能です。
ちなみに、これらのメタデータフィールドは本来の用途以外にも活用できます。ある方は、BPMフィールド(気にしない項目)に楽曲のUKチャート最高位(なぜか気になる情報)を記録しています。こうしておけば、ナンバーワン曲だけを聴きたくなったとき、BPMで並べ替えれば上位に集まるのです。スマートプレイリストを作るのも良いでしょう。
コメント欄でも並べ替えができるので、他の項目に入力できない重要なデータを一貫した形式で記録しておく場所として便利です。
iTunesでアルバムアートワークを追加する方法
アートワークを追加するには、情報ウィンドウの2番目のタブ「アートワーク」をクリックします。デスクトップ(またはFinderウィンドウ)から画像をパネルにドラッグ&ドロップするか、「アートワークを追加」をクリックしてファイルを選択してください。

アートワークの入手方法について詳しくは、「iTunesで正しいカバーアートを取得する方法」をご覧ください。
重複している曲を削除する方法
ある程度の規模と歴史を持つiTunesライブラリでは、重複ファイル(同一ファイルの複数コピー)が蓄積されるのは避けられません。(ただし、これは同じアーティストによる別録音とは異なります。微妙に違う別録音は残しておきたい場合もあるでしょう。)
iTunesには重複を検出する機能が組み込まれており、ライブラリのサイズを削減するのに役立ちます。「ファイル > ライブラリ > 重複項目を表示」を選択しましょう。

ただしこのツールは高度なものではなく、「名前」と「アーティスト」の両フィールドが完全に一致する曲を探すだけです。つまり、前述の別録音も引っかかる可能性があります。ただし、「Teenage Kicks (Peel Session)」のように別名が付けられていれば回避できます。
つまり、同じアーティストの別録音がライブラリに含まれていないと確信できない限り、無差別に削除するのはおすすめしません。とはいえ、重複の疑いがある曲が一箇所にまとまるので、各曲の冒頭10秒を再生して確認したり(場合によってはアルバム名を見るだけで判断できます)、必要に応じて削除するのは簡単です。
詳細については、「iTunesで重複曲を削除する方法」の記事をご覧ください。
iTunesでメディアを再生する方法
iTunesライブラリ内のファイルをダブルクリックすると再生が始まります(デフォルトではファイルの先頭から。情報ページの「オプション」タブで開始位置を変更している場合は、その位置から再生されます)。
再生中に別のファイルをダブルクリックすると、最初の曲が停止して次の曲が再生されます。現在の曲が終わってから次の曲を再生したい場合は、ダブルクリックではなく右クリックして「次に再生」(Up Nextキューの先頭に追加)または「後で再生」(キューの末尾に追加)を選びましょう。
Up Nextキューは、再生中画面の右側にあるアイコン(三点リーダーと三本線)をクリックし、「Up Next」を選べばいつでも確認できます。

Up Nextメニューでは、すべてのトラックを消去することもできます。再生を停止して後で別の曲を再生しようとすると、キューを消去するか、既存のトラックを保持するか尋ねられます。
表示オプション
左側のメニューでは、「アーティスト」「アルバム」「曲」「ジャンル」などのカテゴリ別にトラックを表示できます。いずれかをクリックすると、その基準で整理されたファイルが表示されます。
さらに細かい表示設定も可能です。「Cmd + J」を押すか(または上部メニューバーの「表示 > 表示オプション」)、表示カテゴリごとに異なるオプション一覧が現れます。
例えばアルバム表示では、グリッド表示かリスト表示を選べたり、第一・第二の並べ替え基準を指定できたりします。(デフォルトでは、アーティスト名のアルファベット順、その次にアルバム名順に並ぶため、同じアーティストのアルバムがまとまって表示されます。)
「曲」表示が最も多くの表示オプションを備えており、45種類のメタデータの中から表示する項目を選択できます。

並べ替えの方法
メタデータによる並べ替えは「曲」表示が最も簡単です。目的の並べ替え基準がすでに表示されていれば、その見出し(曲名、追加日、評価などの文字部分)をクリックするだけです。テキストが少し太字になり、上下いずれかを向いた矢印が表示されます。もう一度クリックすると矢印の向きが変わり、逆順に並べ替えられます。

目的のメタデータが表示されていない場合は、「Cmd + J」で該当するメタデータ項目にチェックを入れることを忘れないでください。
iTunesでプレイリストを作成する方法
新しいプレイリストを作成するには、「Cmd + N」を押す方法(空の「プレイリスト」「プレイリスト2」などが作成されます)と、プレイリストに入れたい曲を選択して右クリックし、「プレイリストに追加 > 新規プレイリスト」を選ぶ方法があります。
作成したプレイリストは左側のメニューに表示されます。上部に主要カテゴリ(アーティスト、アルバム、曲など)、その下に自動生成されたプレイリスト(クラシック音楽など)、さらにその下に自分で作成したプレイリストがアルファベット順に並びます。メイン画面からファイルをこのメニュー内のプレイリストにドラッグするか、右クリックして「プレイリストに追加」から目的のプレイリストを選択すれば、いつでも追加できます。
スマートプレイリスト
先ほど、自分で作成したプレイリストの上に自動生成されたプレイリストがあると述べました。これらは「スマートプレイリスト」で、隣に歯車アイコンが付いているのが特徴です。
iTunesにスマートプレイリストを自動生成させると、大幅な時間節約になります。
上部バーの「ファイル」をクリックし、「新規 > スマートプレイリスト」を選択します(ショートカットは「Cmd + Alt + N」)。スマートプレイリストの設定画面が開くので、iTunesがプレイリストを作成する際の条件を指定します。

条件は複数設定でき(右側の「+」ボタンで追加)、肯定条件(「ジャンルが〜を含む」など)も否定条件(「ジャンルが〜を含まない」など)も指定可能です。また、特にライブラリが非常に大きい場合や条件が広すぎる場合は、プレイリストのサイズに上限を設け、評価に基づいてiTunesに取捨選択させることをおすすめします。
設定が完了したら「OK」をクリックします。プレイリストが生成され、歯車アイコン付きのセクションに追加されます。
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