【要注意】「Apple IDの有効期限が本日切れます」というSMSはフィッシング詐欺
データを失う原因はさまざまあります。ハッカーによる攻撃から、セキュリティが確保されていない公衆Wi-FiでiOSデバイスを使用することまで挙げられます。しかし、個人情報を狙う者にとっては、もっと手軽な方法があります。それがマルウェアの仕込みや、フィッシング詐欺への誘導です。
2016年4月頃、「AppleInc」という差出人から「Apple IDの有効期限が間もなく切れるので確認してください」という内容のSMSが届いたという報告が相次ぎました。そして2017年10月、同様の手口が再び流行していることが確認されています。もし不審なSMSを受け取っても慌てないでください。この記事では、被害を避けるための具体的な対策をご紹介します。
オンラインでの自衛策をもっと知りたい方は、「iPhoneをハッカーから守る方法」の記事もあわせてご覧ください。
「iPhone IDは本日期限切れです」というバリエーションも
この手口にはわずかな亜種があり、「Apple ID」の部分が「iPhone ID」に置き換えられたケースも確認されています。もちろんこれも詐欺であり、後述する警戒姿勢と自己防衛策で対応すべきものです。
SMS内のリンクをクリックしてもいい?
現在、さまざまなパターンの詐欺SMSが出回っています。TwitterユーザーのDave Vittyさんのもとにも、Apple IDの変更を促すメッセージが繰り返し送られてきていました。

スクリーンショットのとおり、「AppleInc」名義でウェブサイトのURLが送られ、そこへ個人情報を入力するよう促されます。こうしたリンクは多様な形で現れ、これまでに「appleexpired.co.uk」「appleidlogin.co.uk」「icloudmobile.co.uk」などが確認されていますが、フィッシング目的のサイトは他にも存在する可能性があります。
基本ルールとして、こうしたリンクは絶対にクリックしないでください。AppleがSMSでユーザーに連絡することはまずなく、ましてやApple IDの有効期限を通知してくることはほぼあり得ません。当たり前に思えるかもしれませんが、ドメイン名がAppleの公式サイトらしく聞こえるため、だまされる人が後を絶たないのです。
公式サイトかどうかを見分ける方法
念のためお伝えすると、Appleアカウントを管理する正式なURLは「https://appleid.apple.com/」のみです。Apple IDの情報を変更する際は、必ずここへ直接アクセスしてください。では、巧妙なフィッシングサイトではないことをどう確認すればよいのでしょうか。
見分けるポイントは、アドレスバー付近に表示されるApple署名のSSL証明書です。Google Chrome(下図)やSafari、Firefoxなど主要なブラウザにはいずれも、訪問先サイトとの安全な接続に関する情報を表示する機能が備わっています。

Appleのサイトの大部分、特にサインインが必要なページはすべて、HTTPSによる暗号化された安全な接続で保護されています。つまり、それらはAppleが所有する正規のサイトであり、偽物のフィッシングサイトではないということです。
すでにリンクをクリックしてしまった場合は?
リンクをクリックしただけで即座にウイルス感染や情報流出につながるケースはまれですが、トラッキングCookieや悪意あるコードが仕込まれた怪しいサイトも存在するため、油断は禁物です。
ただし、多くのフィッシングサイトは、ハッカーが個人情報へ簡単にアクセスできるよう、利用者自身に入力させる仕組みになっています。どちらの場合でも対処の基本は同じです。確信の持てないリンクは絶対にクリックしないこと。たとえ友人や家族からのメッセージでも同じです!
フィッシング詐欺のメッセージが知り合いから届くこともあります。多くの場合、その相手がすでに詐欺サイトにアクセスし、連絡先リスト経由で自動的に詐欺メッセージを拡散してしまったことが原因です。
知り合いから不審なSMSを受け取ったら、必ずその相手にリンクの件を尋ねてみましょう。相手が自分が詐欺の被害に遭っていることに気づくきっかけになるかもしれません。そうすれば、あなたは見事な「白馬の騎士」になれるというわけです。

幸い、ブラウザ各社やGoogleなどの検索エンジンも、こうした悪質なリンクの排除に取り組んでいます。
前述の「appleexpired.co.uk」「appleidlogin.co.uk」「icloudmobile.co.uk」について検証したところ(テストにはFirefoxを使用)、これらのサイトは完全に閉鎖されるか、ブラウザによってブロックされていることが確認できました。

今後、万が一同様のリンクが再び現れても、絶対にクリックしないでください。送信元を確認するか、友人や家族に相談し、さらに確実を期すならMacworldのような専門メディアに問い合わせるのがおすすめです。
もしリンクをクリックして個人情報を入力してしまった場合は、直ちにApple IDの情報を変更するとともに、同じログイン情報を使い回している他のサービスも併せて変更してください。
まとめ
以上のポイントを押さえておけば、フィッシング詐欺の被害に遭うリスクは大幅に減らせます。「Appleからの緊急の連絡」を装ったメッセージほど疑い、公式サイトのURLは必ず自分で入力してアクセスする習慣をつけましょう。あなたは詐欺SMSを受け取った経験がありますか?ぜひ周囲の人にも注意を呼びかけてください。
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