電源が入らないiPhone・iPadの直し方|強制再起動からDFUモードまで徹底解説
はじめに
電源が入らない、あるいは「文鎮化(ブリック)」してしまったように見えるiPhone、iPad、iPod touchをお持ちではありませんか?実はiOSデバイスが完全に壊れている可能性は低く、少しの「おまじない」で目覚めさせられるケースも多いのです。
この記事では、電源が入らなくなったiPhoneやiPadを復旧させるために試せる複数の方法を順番に紹介します。(Macが起動しない場合の対処法については、別記事「Macが起動しないときの10の対処法」をご覧ください。)
なお、本ガイドは原因不明のままデバイスの電源が入らなくなってしまったケースを対象としています。水没や過熱など原因に心当たりがある場合は、Appleへの相談をおすすめします。また、画面が真っ白になる「ホワイトスクリーン・オブ・デス」については、少し性質の異なる問題のため、別途専用の対処法があります。
まずは充電切れを疑う
基本中の基本ですが、単純にバッテリーが切れている可能性があります。iOSデバイスの電源を入れるのに十分な電力を確保するため、コンセントに接続した充電器で少なくとも10分は充電してから、電源を入れてみましょう。

ただし、充電器本体やケーブルに問題がある場合もあります。充電しても反応がない場合は、別の充電アダプターや、予備・借りてきたケーブルで同じ手順を試してみてください。(ケーブルを借りられる相手がいない場合は、Apple Storeで借りるか、新しいLightningケーブルを購入するのも一つの方法です。)
複数の充電器とケーブルを使って十分に充電しても画面に何も表示されない場合は、劣化したリチウムイオンバッテリーなどのハードウェア障害の可能性が高いため、修理の選択肢を検討しましょう。
一方、電源は入るもののAppleロゴから先に進まない場合は、以下の手順を試してください。
強制再起動を試す
「一度電源を切って入れ直しましたか?」というのは陳腐なフレーズかもしれませんが、起動ループ(ブートループ)に陥った際の定番の対処法であることは間違いありません。
強制再起動だけで、文鎮化したデバイスが復活することもよくあります。手順はお使いのiPhone(iPad)の機種によって異なります。iPhoneの強制再起動方法については、詳しいガイド記事もご用意しています。

すべてのiPadを含むほとんどのiOSデバイスでは、ホームボタンと電源ボタンを同時に長押しすることで強制再起動できます。
ただし、非機械式のソフトウェアホームボタンを採用している比較的新しい機種(iPhone 7/8世代)、そしてホームボタン自体がない機種(iPhone X以降)では、手順が異なり、より複雑になります。
iPhone 7または7 Plusでは、電源(サイド)ボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しし、リカバリーモードの画面が表示されるまで待ちます。iPhone 8、8 Plus、Xでは、音量を上げるボタンを押して離し、次に音量を下げるボタンを押して離し、最後に電源ボタンをリカバリーモード画面が表示されるまで長押しします。
再起動後は数分待って電源が入るのを確認し、通常どおり使えるか試してみてください。(バッテリー関連の問題を排除するため、強制再起動はデバイスを電源に接続した状態で行うのがおすすめです。)
電源は入ってもすぐに落ちてしまう、あるいは10分経ってもAppleロゴから先へ進まない場合は、復元が必要かもしれません。次のステップで復元方法を確認してください。
iTunesで復元する
iPhoneの電源は入るものの、iOSに深刻な不具合が残る場合は、復元が必要になることがあります。
デバイスをパソコンに接続し、iTunesが自動的に開かない場合は手動で起動します。デバイスのアイコンをクリックして概要ページを開き、「復元」をクリックしてください。(復元前にiOSデバイスのバックアップを取ることが推奨されますが、必須ではありません。)
処理が完了すると、iTunesは以前のバックアップから復元するかどうか尋ねてきます。古いバックアップがない場合は、新規デバイスとしてセットアップする必要があります。マシンの速度やデータ量によっては、数時間かかることもあります。

DFUモードを使う
DFU(Device Firmware Update)モードはファームウェアの更新に使われるモードで、完全に応答しなくなったiPhoneやiPadを修復できることがありますが、あくまで最終手段としてのみ使用すべきものです。
デバイスをMac(またはPC)に接続し、iTunesを開きます。iOSデバイスの電源ボタンを約3秒間長押しし、表示されたスライダーで電源を切ります。
電源が切れたら、ホームボタンと電源/サイドボタンの両方を10秒間同時に押し続けます。(かなり正確な操作が求められます。)その後、電源ボタンを離しますが、ホームボタンはさらに5秒間押し続けます。
画面に「iTunesに接続」の画面やAppleロゴが表示された場合は、タイミングがずれています。正しくできていれば、iPhoneの画面は真っ黒のまま、iTunes側に「コンピュータがデバイスを検出しました」という通知が表示され、復元を提案されるはずです。
iPhone 7、8、Xの場合は上記と同じ手順を行いますが、「ホームボタン」をすべて「音量を下げるボタン」に置き換えてください。これらの機種はホームボタンがないか、電源が切れていると動作しない非機械式ホームボタンを搭載している点に注意しましょう。
モードからの抜け方を含む詳細は、「iPhoneをDFUモードにする方法」の記事をご覧ください。
別のパソコンを試す
復元やDFUモードへの移行がうまくいかない場合は、手元に別のMacやPCがあれば、そちらを試してみる価値があります。競合やドライバーの問題により、パソコンがiOSデバイスを認識できないことがあるためです。
Appleに相談する
すべての方法が失敗したら、Appleのサポートスタッフに予約を取るのが次のベストな選択肢です。解決策を提案してもらえたり、修理や(必要であれば)交換をしてもらえたりします。予約方法がわからない方は、「Apple Genius Barの予約方法」をご覧ください。
もちろん、費用が発生する可能性があります。特に古いデバイスで保証期間が過ぎている場合は顕著です。他の修理業者でも修理可能で、多くの場合Appleより安価ですが、その分安心感は多少下がることを覚えておきましょう。
また、古いデバイスの修理費用と買い替え費用を比較検討するのも良いでしょう。Appleが下取りプログラムを提案してくれることもあります。
売却またはリサイクルする
交換にお金をかけたくない、もう諦めた、あるいはちょうど新しいスマホを検討していたというのであれば、eBayなどのサイトで「ジャンク品・動作不良」としてiOSデバイスを売却するのも一つの手です。幸運にもあなたのデバイスを買った誰かが、部品を取り出して自分のデバイスの修理に使えるかもしれません。
デバイスの年式に関わらず、交換部品を探している人は必ずいます。ソフトウェア的な故障は、ハードウェアに問題があることを意味するとは限りません。詳しくは「iPhoneの売り方ガイド」をご覧ください。

逆に、故障したiOSデバイスを売る時間的価値がないと感じるなら、環境に配慮してAppleのリサイクルプログラムを通じて直接回収してもらうのも良い選択です。
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