Windows 10「Creators Update」で登場する11以上の新機能まとめ(2017年春)
Microsoftが「Windows 10 Anniversary Update」の提供を開始してから数か月が経ちましたが、次なる大型アップデートの登場もすでに間近に迫っています。それが、2017年春に配信される予定の「Creators Update(開発コード名:Redstone 2)」です。
Windows Insider Previewプログラムに参加しているユーザーなら、一部の新機能をベータ版として先行体験できます。まだ参加していない方も、この記事を読めばどんな機能が待ち受けているのかをしっかり把握できますよ。
1. アクションセンターの強化
Anniversary Updateでも賢い改良が加えられたアクションセンターですが、Creators Updateではさらに大きな進化を遂げます。
最大の変更点は、音量と明るさを調整できるスライダーの追加です。それに加えて、Cortanaとの統合強化、より洗練されたユーザーインターフェース、カスタマイズ性の高いクイックアクションの充実なども期待できます。
2. パーソナライズ機能の拡充
Windows 10に対する最大の不満のひとつが、従来のOSと比べてパーソナライズの選択肢が少ないことでした。
しかしそれも大きく変わろうとしています。アクセントカラーを好んで使うユーザーのために、カラーピッカーとシステム全体でのプレビュー機能が搭載されます。さらに、選んだ色が読みやすいかどうかを判定し、読みにくい場合は代替案を提案してくれるという気の利いた機能まで備わります。
また、Microsoftは自動的な「ブルーライト軽減」オプションも導入予定です。時間帯に応じて画面の明るさや色温度を自動調整してくれるもので、既存のサードパーティ製ツールと同様の働きをしてくれます。
3. Paint 3D
Microsoftペイントのインターフェースは、Windows 95に同梱されていた頃からほとんど変わってきませんでした。しかし、Creators Updateでは長年の定番デザインを一新し、3D対応のまったく新しいアプリへと生まれ変わります。
新しいアプリはペン入力に対応し、3Dモデルの設計や作成が可能になります。さらに、スマホで実物の3Dオブジェクトをスキャンしてアプリに取り込み、編集することもできるのです。Microsoftは、作品を共有したり意見を交わせたりする新しいオンラインコミュニティの創設も示唆しています。
4. Mixed Reality(複合現実)
Mixed Realityは、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、ホログラフィックコンピューティングを融合させた技術です。Windows 10と組み合わせてHoloLensヘッドセットを使用すれば、3Dモデルをダウンロードまたは作成し、現実世界の中にバーチャルに配置できるようになります。
3,000ドルもするHoloLens本体は手が出ない…という方もご安心ください。MicrosoftはAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovoと提携し、300ドル前後で購入できるヘッドセットの開発を進めています。
DIY好きの方や大規模なリフォームを控えている方にとっては、革命的な新機能となるでしょう。ペンキの刷毛に一切触れることなく部屋全体を模様替えでき、高くつく失敗ともおさらばできます。
5. Microsoft Officeの新機能
3D革命はPaintだけにとどまりません。報道によると、PowerPointにはプレゼンテーションで活用できる3Dモデルとシネマティックな3Dアニメーションが搭載される予定です。WordやExcelにも、最終的には同様の機能が追加される見込みです。
さらに、すべてのOfficeアプリでペン入力による書き込み、編集、書式設定がサポートされます。
6. Edgeブラウザの機能強化
Edgeはこれまで、一般ユーザーの心をつかむには至っていませんでした。初期リリース時の目立つ機能不足も影響しましたが、ここ数年で高速かつ実用的なブラウザへと成長したことは間違いありません。
Creators Updateではさらなる進化を遂げます。最も歓迎されそうなのがセッションマネージャーの追加で、再起動やアプリ終了前のタブを復元できるようになります。開いているタブの操作性も、プレビュー機能の拡張によって向上します。さらに、Webサイトから直接3Dオブジェクトを保存できるようになるのも嬉しいポイントです。
7. Windowsストアのテーマ
パーソナライズ機能の強化に合わせて、MicrosoftはWindowsストアから直接購入できるシステム全体向けテーマを提供します。新しい「個人用設定」タブからアクセス可能になる予定です。
この段階ではテーマの具体的な形は明らかになっていませんが、ユーザー制作のものとブランド公式のものの両方が並ぶと考えるのが妥当でしょう。特定の映画、ビデオゲーム、スポーツチームの画像でPCを飾りたいと思っている方にとっては、待ち望まれた機能になりそうです。
8. MyPeople
Microsoftは「人をWindowsの中心に置く」というビジョンを繰り返し語ってきました。その一環として導入されるのが、「MyPeople」という新機能です。
タスクバーの右側に配置され、大切な人たちと素早くコミュニケーションを取るための窓口となります。メール、Skype、Xbox Live、SMSのメッセージがこの新しいアプリに統合され、ワンクリックで連絡手段を切り替えられるようになります。
なお、APIをサードパーティ開発者に開放するかどうかは、現時点で未発表です。
9. Global Actions
通称「Pick Up Where I Left Off(中断したところから再開)」として知られるGlobal Actionsは、Cortanaを活用して特定アプリの状態をデバイス間で同期する機能です。macOSやiOSにおけるAppleの「Continuity(ハンドオフ)」に似た仕組みといえます。
筆者の推測では、Microsoftはこの機能をワークスペース全体へ拡張したいはずです。Cortanaが文脈に応じてファイル、タブ、アプリをすべてのデバイス間で同期してくれれば、ガジェットをシームレスに切り替えられるようになるでしょう。
10. Windows Defenderの全面刷新
Windows 10への批判としてよく挙げられるもうひとつの点が、レガシーなグラフィックやレイアウトが残っていることです。こうした旧来の要素はユーザー体験を損なう原因となります。コントロールパネルが最たる例ですが、同じく批判を受けていたWindows Defenderも、今回全面的なデザイン刷新を受けることになりました。
新しいインターフェースは、いかにもWindows 10らしいモダンな外観になっています。これは、Microsoftがレガシーなグラフィックを永久に放置するつもりはないことを証明するものです。筆者の予想では、コントロールパネルの刷新はCreators Updateの次の大型リリースで実現するのではないでしょうか。
11. Groove Music Maker
MicrosoftはCreators Updateを、コンテンツ制作を楽しむ「クリエイティブ」な人々に向けて打ち出そうとしています。
その一環として提供されるのが「Groove Music Maker」という新アプリです。追加のソフトウェアを購入することなく、誰でもトラック制作が可能になります。無料アプリなので既存の音楽編集ソフトの王座を脅かすことはないでしょうが、ホームユーザーの趣味用途には十分すぎるほどの性能を持っています。
その他の改善点
こうした大きな変更に加えて、Windowsの使い勝手を向上させる多数の小規模な調整や更新も行われます。そのほんの一部をご紹介しましょう。
- アップグレードの改善 ― ビルトインアプリをアンインストールしても、システムアップデート時に再インストールされなくなります。
- Wi-Fiコントロール ― Wi-Fiを細かく制御できる新しい設定が追加され、一定期間だけ無効化することも可能になります。
- メールアプリ ― クイックアクションからの返信や、@記号を使ったCCの自動追加が可能になります。
- OneDriveファイルプレースホルダー ― Windows 10で削除されたOneDriveのプレースホルダーが、オンデマンド同期機能として復活する見込みです。
- ゲーム配信 ― Game DVRに配信ボタンが追加され、あなたが悪魔を倒したりW杯で優勝したりする様子を、誰でも視聴できるようになります。
ひとつだけ気になる点が…
これらのアップデートによってWindows 10はさらに強力で便利になるため、コミュニティもきっと歓迎するでしょう。
しかし、ひとつ疑問が残ります。Microsoftは、このOSで最も多く指摘されている問題について何か対策をするのでしょうか?そうです、アクティブ時間外の強制アップデートと再起動のことです。今後の対応に期待するしかありません。
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