Windows 10を完全にワイプして再インストールする3つの方法
かつては半年に一度Windowsを再インストールしなければならないような時代もありましたが、今ではその必要性はぐっと減りました。それでも、どうしても最終手段に頼らざるを得ない場面はあります。すべてを捨てて、最初からやり直すしかないときもあるのです。
Windowsを再インストールすべきタイミングとは?
Windowsのトラブルには、再インストール以外にも対処法がいくつもあります。チェックディスク(CHKDSK)ユーティリティは、ハードディスクの不良セクタによるファイルシステムの問題を修復するのに役立ちます。CHKDSKを使ったファイルシステムエラーの修正方法については、別記事で詳しく解説しています。
さらに、システムファイルチェッカー(SFC)やDISM(Deployment Image Servicing and Management)といったコマンドラインツールも、さまざまなWindowsの問題を検出・修復できます。
SFCはWindowsのシステムファイルの検出と修復に優れており、DISMはより徹底的なチェックを行い、MicrosoftのWindows Updateサービスのリソースを利用してWindowsを修復できます。SFCとDISMの使い方は専用記事で紹介しているので、まずはこれらの方法から試してみてください。
それでも解決せず、原因がハードウェアではないことが確かななら、いよいよ最初からやり直す時期かもしれません。注意:ここで紹介するのは、すべてのファイルとプログラムを消去して一からやり直す方法です。必ず事前に、大切なファイルを外付けドライブやクラウドストレージサービスにバックアップしておきましょう。
Windows 10をクリーン再インストールする3つの方法
Windowsをクリーンな状態で再インストールする方法は主に3つあります。ここではWindows 10を中心に解説しますが、Windows 8.1以前を使用している場合でも、最初の2つの方法が利用できます。
- Windowsの設定から「PCをリセット」を実行する
- DVDや起動可能なUSBドライブなどのインストールメディアから起動して再インストールする
- 稼働中のWindows内からインストールメディアを使って再インストールする
「PCをリセット」でクリーンインストールする
パソコンを完全にワイプしてWindows 10を再インストールしたいなら、まずこの方法を試しましょう。手順がシンプルで、DVDやUSBドライブが不要なうえ、Windowsのプロダクトキーの入力も必要ありません。
タスクバーの「ここに入力して検索」ボックスに「設定」と入力し、表示された設定アプリをクリックして起動します。
設定ウィンドウで下にスクロールし、「更新とセキュリティ」をクリックします。
左側のメニューから「回復」を選択します。回復画面が表示されたら、「開始する」ボタンをクリックします。
パソコンからすべてを消去するには、「すべて削除する」オプションを選択します。
準備が整うまで数分かかることがあります。その後、「現在の設定ではファイルのみが削除されます。これは高速ですが安全性は低くなります」という趣旨のメッセージが表示されます。今回は完全なワイプが目的なので、このままでは不十分です。「設定の変更」をクリックします。
表示された画面で、データ消去のスイッチを「オン」に切り替えて、ドライブ全体を確実に消去する設定にします。その後「確認」をクリックします。
数秒後に「PCをリセットする準備ができました」という画面が表示されます。実行してよければ「リセット」をクリックします。
リセットの準備が始まります。この段階には数分かかります(検証環境では約15分でした)。準備が完了すると、パソコンが再起動します。
再起動後、Windowsロゴと「しばらくお待ちください」が表示され、その後しばらく画面が真っ暗になることがあります。焦らずお待ちください。
再びWindowsロゴが表示され、その下に「PCをリセットしています」と表示され、進行状況がパーセントでカウントされていきます。所要時間はパソコンの性能によって数分から1時間以上に及ぶこともあります。完了したら、Windowsの初期設定を改めて行うことになります。
DVDまたは起動可能なUSBドライブからWindowsを再インストールする
この方法では、パソコンに付属していたWindowsのDVD、別途購入したDVD、またはWindows入りの起動可能なUSBドライブのいずれかが必要です。多くのパソコンメーカーは、リカバリードライブを作成するためのユーティリティをWindowsに組み込んでいます。
パソコンを入手したときにリカバリーメディアを作成していなかった場合は、今こそ作成しておきましょう。メーカー公式のWindowsインストーラーを使うのが最善です。お使いの機種に固有のハードウェアドライバーがすべて含まれているためです。
それが難しい場合は、「Windows Media Creation Tool」やWebブラウザを使って、Windows 10の公式ISOイメージをダウンロードできます。Windows 8.1や7のISOの入手先についても別途案内しています。Windowsのプロダクトキーが必要になるので、あらかじめ確認しておきましょう。
Windows Media Creation Toolは、起動可能なUSBドライブやDVDの作成をステップごとに案内してくれます。思ったより簡単ですが、多少時間がかかることがあります。
次に、DVDまたはUSBドライブからパソコンを起動する必要があります。BIOS(BIOS/UEFI)設定画面を開いて、起動順序を変更しなければならないかもしれません。多くの場合、ハードディスクが最優先で起動するように設定されています。パソコンを再起動し、以下の手順に従ってください。
パソコンが起動すると、Windowsインストールウィザードが表示され、以降の手順を順番に案内してくれます。
ドライブを完全にワイプしてインストールするには、「どの種類のインストールを実行しますか?」と尋ねられる箇所まで進みます。そこで「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細)」を選択します。
Windowsのインストール先を尋ねられることがあります。通常はプライマリドライブです。該当するドライブを選択して「次へ」をクリックします。
インストールが続行されます。まず、下のような画面が数分間表示されます。その後パソコンが再起動し、黒い画面に青いWindowsアイコンが現れます。以降はユーザーの操作なしに複数の段階が自動的に進んでいきます。
やがて、青いインストール画面に回転する円と「もう少しお待ちください」という文字が表示されます。もうすぐ完了です。ここでも数分かかり、さらにいくつかのメッセージが流れます。
次にWindowsのセットアップ段階に入ります。画面の指示に従ってセットアップを完了させれば、準備はすべて整います。
Windows内からインストールメディアを使って再インストールする
この方法は最終手段です。「PCをリセット」の方が簡単で速いため、まずそちらを試すべきです。ただし、何らかの理由でリセット機能が使えない場合のために、現在稼働中のWindowsから再インストールする手順を紹介します。この方法の利点は、Windowsのプロダクトキーを入力しなくても実行できることです。
Windowsのインストールメディアを挿入し、エクスプローラーでそのドライブを開きます。中にある「setup」アプリケーションを見つけてダブルクリックします。
ユーザーアカウント制御(UAC)のウィンドウが開き、このアプリがデバイスに変更を加えることを許可するか尋ねられます。「はい」をクリックします。
小さなウィンドウが開き、Windowsロゴが表示された後、準備中であることが示され、進捗がパーセントで表示されていきます。
次に「Windows 10 セットアップ」ウィンドウが開きます。「Windows 10 のインストール」と表示され、更新プログラムを取得するためにインターネットに接続することが伝えられます。必要であれば「Windowsセットアップで更新プログラムのダウンロード方法を変更する」をクリックしても構いません。ここではそのまま「次へ」をクリックします。
「更新プログラムを取得しています」、「Windows 10 セットアップの再起動」、「PCの確認」、「準備をしています」などの画面が短時間で切り替わり、「適用される通知とライセンス条項」の画面で止まります。内容を確認して「同意する」をクリックします。
さらに「保持する項目の選択」、「インストールの準備を確認しています」などの画面が短時間表示され、その後「更新プログラムを取得しています」の画面で進捗率のカウントが数分間続きます。ここには時間がかかることがあります。
続いて「PCに十分な空き領域があることを確認しています」と表示され、「インストール準備完了」の画面に到達します。「個人用のファイルとアプリを引き継ぐ」と表示されることがありますが、その下の「引継ぎ項目の変更」をクリックします。
選択肢は3つあります。「個人用のファイルとアプリを引き継ぐ」、「個人用のファイルのみを引き継ぐ」、そして「何も引き継がない」です。クリーンなワイプを目指すなら「何も引き継がない」を選択して「次へ」をクリックします。
再び先ほどと同じような画面が短時間流れ、やがて大きな青い「Windows 10 をインストールしています」の画面が表示されます。パソコンが数回再起動することと、時間がかかることが警告されます。しばらくするとパソコンが再起動します。
ログイン画面と「Windowsの準備をしています。コンピューターの電源を切らないでください」というメッセージが表示されます。これも数分続き、途中で画面が真っ暗になることもあります。辛抱強く待ちましょう。
やがて、全面が青色の「Windowsをインストールしています 0% 電源を切らないでください。時間がかかります」「PCは数回再起動します」という画面になります。実際、かなり時間がかかります。検証環境では1時間以上かかりました。
最後にパソコンが再起動し、ログイン画面に戻ります。ログインして、Windowsのセットアップを進めましょう。
新しいWindows環境へようこそ
以上が、パソコン上のすべてを完全に消去してWindowsをインストールする3つの方法です。これはまさに新しいスタートです。ただし、古いファイルが必要になった場合に備えて、クラウドサービスや外付けハードドライブへのバックアップを忘れないでください。快適な新しいWindowsライフをお楽しみください。
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