Windows 10で破損したユーザープロファイルを修復する方法【初心者向け完全ガイド】
Windows 10では、ユーザープロファイルはユーザーのプロファイルフォルダに保存されており、サウンド設定、スクリーンセーバー、デスクトップの背景、タスクバーの設定、個人フォルダなど、さまざまな設定が含まれています。これらの設定があることで、Windowsにサインインするたびに、自分好みの環境でPCを使用できるようになっています。
しかし、プロファイルが破損すると、個人設定が失われるだけでなく、エラーメッセージが表示されてユーザーアカウントにサインインできなくなることもあります。これは非常にストレスの多い問題です。
この記事では、プロファイル破損の主な原因と、Windows 10で破損したユーザープロファイルを修復する具体的な手順をわかりやすく解説します。
Windows 10でユーザープロファイルが破損する主な原因
Windows 10のユーザープロファイル破損は、以下のような要因によって発生することが知られています。
- プロファイルのレジストリキーの破損
- Windows Updateの失敗
- システムファイルまたはユーザーファイルの破損・改ざん
- ユーザーアカウントのActive Directoryの破損
- 停電、ディスク書き込みエラー、ウイルス攻撃などによるハードドライブのファイルシステムの損傷
- サービスパックの適用や、ユーザープロファイルに関わる重要なシステムファイルの更新を伴う自動更新の失敗
Windows 10で破損したユーザープロファイルを修復する方法
PCでユーザーアカウントにサインインしようとした際に、「ユーザー プロファイル サービスによるサインインに失敗しました。ユーザー プロファイルを読み込めません(The User Profile Service service failed the sign-in. User Profile cannot be loaded)」というエラーメッセージが表示される場合は、ユーザープロファイルが破損している可能性があります。また、レジストリ内のそのユーザーアカウントのプロファイルパスが誤っていることを示している場合もあります。
以下に、破損したユーザープロファイルを修復、または丸ごと置き換えるためのトラブルシューティング方法をいくつか紹介します。
まず試したい簡単な対処法
- ウイルス・マルウェアのスキャンを実行する: ウイルスやマルウェアの攻撃により、ハードドライブのファイルシステムが損傷することがあります。この場合、Windows 10はユーザープロファイルを正しく読み込めず、起動プロセスが途中で停止します。スキャンを実行することで、プロファイルを破損させる可能性のある悪意のあるソフトウェアを検出・除去できる場合があります。
- PCを約4回再起動してみる: 一見馬鹿げた方法に思えますが、実は効果的です。Windowsには優れた自己回復機能が備わっており、数回の再起動を繰り返すことで破損したユーザープロファイルを自動的に修復できることがあります。毎回デスクトップが表示されるまで待ってから再起動してください。
一時アカウントから古いユーザープロファイルを修復する
ユーザーアカウントが破損して起動できない場合、Windowsが一時アカウント(C:\Users\TEMP)にサインインさせることがあります。この場合、「アカウントにサインインできません」というメッセージと、「一時的なプロファイルでサインインしています」という通知が表示されます。
ただし、一時アカウントの使用はおすすめしません。サインアウトすると、一時プロファイルに対して行った変更はすべて失われてしまうからです。
- 古いユーザープロファイルを修復する前に、ローカルドライブのC:\Usersフォルダを開き、すべてのファイルを含んだ古いアカウントが残っているかどうかを確認します。見つからない場合は、C:\Windows.oldを確認して、ファイルがそこにアーカイブされていないか調べてください。
- 古いアカウントとそのファイルが見つかったら、外部ドライブやお好みのクラウドストレージにバックアップを取り、データを失わないようにしましょう。
- 検索ボックスにCMDと入力し、コマンドプロンプトを選択して開きます。
- コマンドプロンプトにwhoami /userと入力し、Enterキーを押します。
- 現在のアカウントのセキュリティ識別子(SID)を控えておきます。標準ユーザーアカウントの場合は、一度サインアウトしてから管理者アカウントにサインインし直します。
注意: 管理者アカウントを持っていない場合は、Windowsをセーフモードで起動し、組み込みのAdministratorアカウントを有効にします。その後、現在のユーザーアカウントからサインアウトし、Administratorアカウントにサインインし直してください。
- スタートボタンを右クリックし、ファイル名を指定して実行を選択します。「regedit」と入力してEnterキーを押すと、Windowsレジストリエディターが開きます。
- 次のパスへ移動します:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
- 展開したProfileListキーの下に、先ほど控えたSIDキーが「.bak」付きで表示されているか、「.bak」なしで表示されているかを確認します。
- SIDキーが「.bak」なしで表示されている場合は、ProfileImagePathという値をダブルクリックし、ユーザープロファイルフォルダの正しいパス(C:\Users\ユーザー名)を入力してOKを選択します。
注意: ユーザープロファイルフォルダが存在しない場合は、SIDキーを削除して新しいプロファイルフォルダを作成し、レジストリエディターを閉じてください。
- State DWORDの値が0に設定されていることを確認し、レジストリエディターを終了します。値が0になっていない場合は、State DWORDをダブルクリックし、値のデータを0に変更してOKを選択します。
- SIDキーが末尾に「.bak」付きで表示されている場合は、SIDキーを右クリックして名前の変更を選択し、キー名の末尾から「.bak」を取り除きます。
- 続けて、ProfileImagePathの値をダブルクリックし、ユーザープロファイルフォルダの正しいパスを入力してOKを選択します。
- State DWORDの値のデータが0に設定されていることを確認し、レジストリエディターを終了します。
- SIDキーが「.bak」ありとなしの両方で表示されている場合は、右クリックして「.bak」なしのSIDキーを削除します。
- 末尾に「.bak」が付いたSIDキーを右クリックし、名前の変更を選択して、末尾の「.bak」を取り除きます。
- ProfileImagePathをダブルクリックして値を編集し、ユーザープロファイルフォルダの正しいパスを入力してOKを選択します。
- SIDキーのState DWORDの値が0になっていることを確認し、レジストリエディターを閉じます。
- PCを再起動し、一時プロファイルのエラーが発生していたアカウントにサインインして、問題が解決したかどうかを確認します。
新しいユーザーアカウントを作成する
上記の方法でユーザープロファイルを復元できなかった場合は、新しいプロファイルアカウントを作成して置き換える方法を試してみましょう。新しいユーザープロファイルを作成しても、古い破損したプロファイルは削除されません。
同じユーザーアカウント名を使い続けるために、ここではレジストリを操作して、破損したユーザーアカウントのプロファイル情報を削除します。こうすることで、Windowsを再起動した際に、破損していたユーザーアカウントにログインして新しいプロファイルを作成できるようになります。その後、古いプロファイルフォルダから新しいフォルダへファイルをコピーできます。
注意: 以下の手順を実行する前に、必ずシステムの復元ポイントを作成しておきましょう。作業中にミスをしても元に戻せるようになります。
- 破損したプロファイルの影響を受けていない管理者アカウントにサインインし、コマンドプロンプトを開きます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します:wmic useraccount get domain,name,sid
- 破損したプロファイルを持つアカウント名のSIDを控えておきます。
- スタートボタンを右クリックし、ファイル名を指定して実行を選択します。「regedit」と入力してEnterキーを押します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList\<SID>キーへ移動し、先ほど控えたSIDキーを見つけます。
- 控えたSIDキーの該当エントリ(.bakの有無にかかわらず)を右クリックして削除します。必ず1つずつ削除してください。
注意: ProfileList内にある他のSIDキーは絶対に削除しないでください。
- はいを選択し、コマンドプロンプトとレジストリエディターを閉じます。
- 次に、破損したプロファイルを持つアカウントにサインインし、そのアカウント用の新しいデフォルトプロファイルを作成します。プライバシー設定をオンまたはオフに切り替え、同意するを選択します。
これで、古いプロファイルフォルダから必要なファイルをコピーし、新しいプロファイルフォルダに貼り付けることができます。隠しファイルや問題のあるシステムファイルが新しいユーザープロファイルに持ち込まれないよう、各フォルダは個別にコピーするようにしてください。
ファイルを新しいアカウントに貼り付けたら、古いアカウントからサインアウトし、新しいアカウントにサインインします。移行したすべてのファイルが新しいアカウント上に表示されるはずです。
いつものユーザープロファイルを復活させよう
アカウントを復元できたか、あるいはまったく新しいアカウントを作成できたら、プロファイルが破損する前に使っていた設定をもとに、好みに合わせてカスタマイズできます。
Windows 10のカスタマイズに関する完全ガイドや、Windows 10のスタートメニューのカスタマイズ方法についても、ぜひチェックしてみてください。
幸い、プロファイルの破損によって大量のデータが失われることはあまりありませんが、万が一に備えて、日頃から定期的にファイルをバックアップしておくことをおすすめします。
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