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あなたの閲覧履歴は商品になる:ISPによるデータ販売の実態と個人でできる対策

プライバシーはあなたにとってどれほど重要ですか?プライバシーは基本的人権の一つです。非常に大切にしている人もいれば、「何も悪いことをしていないから問題ない」と軽く考える人もいるでしょう。しかし、後者のように考えているなら――そして実は前者のように考えている人にとっても――大きな問題が潜んでいます。なぜなら、あなたにとってプライバシーが何よりも大切なものであっても、数多くのサービスにとってそれは単なる「商品」にすぎないからです。

プライバシーという概念をどれほど重視していても、インターネットサービスプロバイダ(ISP)はそれにすぐに値段をつけることができます。

しかも、あなたの同意なしに。

あなたの閲覧履歴は商品になる:ISPによるデータ販売の実態と個人でできる対策

実際に何が起きているのか?

バラク・オバマ政権時代、連邦通信委員会(FCC)は、ISPがユーザーの個人データを第三者に販売する前に、ユーザーの許可を得ることを義務付ける規則を定めました。

しかし、この規則は撤廃される方向となり、当時のトランプ大統領による署名は事実上確実とされていました。

議会審査法(CRA)に基づく決議は上院で可決され、下院も2017年3月28日に承認しました。これにより、ISPは大統領の最終判断を待つだけの状況となったのです。

「ブロードバンド消費者プライバシー提案」は本来、2017年末までには発効する予定でした。しかし、この規則が廃止されれば、プロバイダは好きなようにユーザー情報を収集・販売し続けることができます。

もちろん、データはすでに販売されています。主な買い手は広告主で、あなたのインターネット体験を個別にカスタマイズするために使われています。パーソナライズされた広告枠は高額で取引され、表示されるコンテンツのすべてがあなたに向けたものになり得るのです。すでにパーソナライズされたコンテンツを目にしているため、今のところ大きな問題に感じないかもしれません。しかしこれは深刻な懸念事項です。販売される情報には、閲覧履歴、位置情報データ、さらには金融関連の詳細(例えば、どの銀行のオンラインサービスを利用しているかなど)が含まれる可能性があるからです。

撤廃されようとしていた規則には、ISPにデータ漏洩の発生時にユーザーへ通知することを義務付ける内容も含まれていました。ハッカーに個人情報を盗まれたら、普通は知りたいと思うはずです。ただ、状況によっては知らないままの方が安心という皮肉な面もあるかもしれません。

これはあなたにとって何を意味するのか?

閲覧履歴が漏洩し、私たちに対して使われる恐れがあることは、長年警告されてきました。今回の規制撤廃は、まさにその一歩と言えるでしょう。

この問題の重大さは、一見するとわかりにくいかもしれません。私たちの生活の多くはすでにインターネット上に記録されています。Googleは常時データを収集していますし、Facebookはあなたの顔を識別できるほど多くの情報を把握しています。しかし問題は、ソーシャルメディアや検索エンジンはすべてを網羅しているわけではないという点です。これらから距離を置くのは比較的簡単です。Facebookに興味を知られたくなければ「いいね」をしなければいい。Googleに依存したくなければ、プライバシー重視の検索ツールへ切り替えればいいのです。

あなたの閲覧履歴は商品になる:ISPによるデータ販売の実態と個人でできる対策

しかし、ISPの監視の目から逃れるのは、ジョージ・オーウェルの『1984年』でウィンストン・スミスがビッグブラザーに立ち向かったように、極めて困難です。

HTTPSで接続されているサイトなら一定レベルの暗号化があるので安心だと感じるかもしれません。確かにその通りですが、それは第三者がパスワードを盗み見るのを(ほぼ)不可能にするだけであり、ISPは依然として、あなたがどのドメインにアクセスしているかを把握できます。

なぜ大多数の人々がプライバシーの権利を手放すことになったのか、私たちは問うべきです。テロへの恐怖のためか?政治的な思惑の結果なのか?あるいは、もっと憂慮すべきことに、人々がオンラインでの匿名性を本来あるべきほど重視していないからなのでしょうか?

興味深いことに、この動きは、Verizonがユーザーの明示的な許可なしに「スーパークッキー」を使用したとしてFCCから135万ドルの罰金を科されてから約1年後に起こりました。そう、たった135万ドルです。広告主に恒久的な閲覧習慣のプロファイルを提供するトラッカーから、Verizonがどれほどの利益を得ていたのか、想像せずにはいられません。

あなたにできることは?

前述の通り、検索エンジンの多くがユーザーを追跡しているため、オンラインではすでに注意が必要です。ソーシャルメディアも同様です。まずは賢明な予防策を講じましょう。例えば、Facebookのプライバシー設定を見直してください。そこから収集された情報は、ウェブ全体の広告のカスタマイズに利用される可能性があります。

もちろん、可能な限りHTTPSを利用すべきですが、残念ながらISPの覗き見までは防げません。

最初にすべきことは、契約中のISPに問い合わせることです。利用規約を確認すれば、オプトアウトの手段を用意しているプロバイダもあります。法案の撤廃により、通信法第2編第222条をめぐっては多くの曖昧さが残されています。これは1996年に電話サービス向けに制定された条文であり、インターネット時代に合わせた更新が必要とされてきました。公益団体Public Knowledgeの法務・政策フェローであるダラス・ハリス氏は次のように述べています。

「ISPがどの情報についてオプトインを要求し、どの情報についてオプトアウトを求めるのかは、まったく不明確です。それはすべて、ISP自身がオプトインが必要だと判断するかどうかに委ねられています。」

もし対応してもらえない場合は、その理由を尋ねてみましょう。Twitterのようなソーシャルプラットフォームを使えば、発言力を高め、問題の認知を広めることもできます。あなたは大切な顧客なのですから、プロバイダはあなたの意見を尊重すべきです。

それでも改善しないなら、無力なわけではありません。思い切った対策としては、プライバシーを真剣に考えてくれるプロバイダへの乗り換えが挙げられます。実際、多数の小規模ISPがブロードバンド消費者プライバシー提案の強化を求めて米国の議員たちに働きかけましたが、実を結びませんでした。Gold Rush Internet、Etheric Networks、Pacific Internetなどがその代表例です。

もう一つの有力な選択肢が、VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用です。VPNはすべての通信を暗号化するため、ISPには「VPNを使っている」という事実しかわかりません。どのドメインにアクセスしているかは見えなくなります。おすすめのVPNについては専門の比較記事を参考にしてください(筆者のお気に入りはExpressVPNです)。

一方、TorはIPアドレスを隠蔽し、トラフィックは出口ノード経由のアクセスとしてのみ表示されます。どのVPNサービスを選ぶにせよ、プライバシー保護のためにできる限りのことをしている、と安心できるはずです。

その他にできることはある?

最後に、カードゲーム『Cards Against Humanity』の生みの親であるマックス・テムキン氏に注目しておく価値があります。法案が撤廃されれば、テムキン氏はプライバシー規制の撤廃に賛成票を投じた議員たちの閲覧履歴を購入し、公開する計画を表明していました。これは、閲覧データの販売が誰にとっても双方向に機能することを示すためです。市民団体「Fight for the Future」のキャンペーンディレクター、エヴァン・グリア氏はこう述べています。

「議会はそろそろ学ぶべきです。インターネットを狙えば、インターネットがあなたを狙って返ってくるということを。」

また、プライバシー擁護活動家のアダム・マケルヘイニー氏が運営するSearchInternetHistoryもチェックしてみるとよいでしょう。GoFundMeページの設立をめぐって批判を受けたこともありますが、それでもプライバシー保護のために戦う人々を応援すべきです。

この規制撤廃は特に気になりますか?それとも、いつも通りのビジネスだと感じますか?匿名性を保つためのコツが他にあればぜひ教えてください。そして、これは世界中のISPの未来を占う出来事だと思いますか?

  1. プライベートブラウジングとは?その仕組みと安全なネット利用のための活用ガイド

    ウェブサイトを開くたびに行動を追跡され、しつこいターゲット広告を表示されてうんざりしていませんか?オンラインでの安全性やプライバシーが気になり、「もっと安心してインターネットを使いたい」と感じている方も多いはずです。 そんなときに役立つのが、多くのブラウザに標準搭載されている「プライベートブラウジング(シークレットモード)」という機能です。この機能を使うと、ブラウザ内に他のセッションから切り離された一時的なセッションが作成され、閲覧履歴や入力データ、IPアドレスなどのユーザー情報は記録されません。さらに、セッションを終了するとCookieも自動的に削除されます。 しかし、プライベートブラウジン

  2. 利便性のためにプライバシーを犠牲にしていませんか?今すぐできるプライバシー保護の対策

    以前、監視カメラの顔認識技術が、市民一人ひとりの移動を無差別に追跡できる「監視社会」を作り出す道具になり得るという話題を取り上げました。現実には、新興国から先進国に至るまで、あらゆる国で監視は着実に強まっています。例えばアメリカでは、監視カメラが文字通り街中のいたるところに設置されている都市もあるのです。それでも、自宅の中ではプライバシーを守れている――そう思っていませんか? もしカメラを設置しているのが自分自身だったら? まず、手元のスマートフォンを見てみてください。掌に収まるその小さな機械は、90年代のパソコンユーザーが想像もできなかったほど高速に情報を処理できるコンピューターです。し