Windows 10で破損したファイルを修復してアクセスする5つの方法
ある日突然、パソコンでファイルやフォルダーを開こうとしたら、前日は問題なく開いていたのに「ファイルまたはディレクトリが破損しているか、読み取りできません」というエラーが表示されて驚いた経験はありませんか?
このエラーが発生すると、特定のファイルやフォルダー全体にアクセスできなくなります。さらに、外付けHDDやUSBメモリなどの外部ストレージが認識されず、「ディスクを使用する前にフォーマットする必要があります」というメッセージが表示されるケースもあります。ただし、フォーマットしてしまうとデータがすべて消えてしまうため、安易に実行はできません。本記事では、Windows 10の内蔵ドライブおよび外部ドライブ上の破損ファイルを修復し、再度アクセスできるようにする方法をわかりやすく解説します。
破損ファイルを修復する前に知っておきたい基礎知識

具体的な修復手順に入る前に、なぜファイルやフォルダーが破損するのか、その主な原因を把握しておきましょう。破損エラーは、以下のような理由で発生します。
- ファイルやフォルダーが保存されているディスクパーティション自体が破損している。
- ディスクパーティションに不良セクター(バッドセクター)が発生している。
- ウイルスやマルウェアがOSによるファイルへのアクセスを妨げている。
- 外付けドライブの場合、物理的な衝撃や経年劣化によってもファイルが破損することがある。
- 外付けドライブを「安全な取り外し」を行わずに引き抜くと、ファイルが破損する可能性がある。
方法1:ウイルス・マルウェアをスキャンして破損ファイルを修復する
ファイルやフォルダーが破損する最大の原因のひとつが、マルウェアの感染です。ウイルス、マルウェア、トロイの木馬、ワーム、スパイウェア、アドウェア、そして近年最も危険とされるランサムウェアなど、さまざまな種類の悪意あるソフトウェアが存在します。特にランサムウェアは、ファイルを暗号化してロックし、復号キーと引き換えに金銭を要求する手口で知られています。
これらの脅威から身を守る基本は、信頼できないサイトにアクセスしないことと、信頼性の高いアンチウイルス・アンチマルウェアソフトで定期的にPCをスキャンすることです。ウイルスやマルウェアによってファイルが破損した場合は、アンチウイルスでスキャンすれば、検出された脅威を駆除できることがあります。

Windows 10には標準で「Windows Defender(Windows セキュリティ)」というアンチウイルス機能が搭載されています。常に最新の状態に更新し、バックグラウンドで常時有効にしておけば、基本的な保護は十分に行えます。より強力な保護や最新のウイルス定義による定期更新を求める場合は、Advanced System Protectorのようなサードパーティ製セキュリティソフトの導入も検討しましょう。ASPは感染や不審な動作が疑われるファイルを検出して隔離し、ユーザーの判断を待つ仕組みになっています。
方法2:ドライブエラーチェックを実行して破損ファイルを修復する
次に紹介するのは、Windowsに標準搭載されている「エラーチェック」機能です。ディスクパーティションの論理エラーやファイルシステムの破損を自動的に検出し、修復してくれる非常に便利なツールです。手順は以下の通りです。
ステップ1. デスクトップの「PC」アイコンをダブルクリックしてドライブ一覧を開きます。アイコンがない場合は、キーボードの「Windows + E」キーでエクスプローラーを起動してください。
ステップ2. 破損したファイルやフォルダーが含まれるドライブを特定し、右クリックしてコンテキストメニューを表示します。
ステップ3. メニューから「プロパティ」を選択すると、新しいダイアログボックスが開きます。

ステップ4. 「ツール」タブを開き、「エラーチェック」項目の「チェック」ボタンをクリックします。
ステップ5. 選択したドライブのスキャンが開始され、検出されたエラーが自動的に修復されます。
注意: このスキャンはドライブ全体を対象とするため、完了まで時間がかかる場合があります。特定のフォルダーやファイルだけを指定して実行することはできません。
方法3:Windows メモリ診断ツールでシステムメモリをチェックする
Microsoftが公式フォーラムでも推奨しているのが、「Windows メモリ診断」ツールです。メモリリークやRAMの異常は、ファイル破損の原因になることがあります。実行手順は以下の通りです。
ステップ1. タスクバー左下の検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、検索結果からコントロールパネルを開きます。
ステップ2. コントロールパネルが開いたら、「システムとセキュリティ」をクリックします。
ステップ3. 「管理ツール」を探してクリックし、表示された一覧から「Windows メモリ診断」を探します。

ステップ4. ツールをダブルクリックすると、「今すぐ再起動し、問題を検査する」または「次回のコンピューターの起動時に問題を検査する」の2つの選択肢が表示されます。今すぐ破損ファイルの原因を調査したい場合は、開いているファイルをすべて保存してから前者を選択しましょう。再起動後にメモリテストが自動的に実行されます。

方法4:Check Disk(chkdsk)コマンドでディスクエラーを修復する
ファイルやフォルダーが開けないトラブルに直面しているなら、Microsoft純正の「Check Disk(chkdsk)」ユーティリティを試してみましょう。コマンドラインから実行する強力なディスク修復ツールです。手順は以下の通りです。
ステップ1. タスクバーの検索ボックスに「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力し、検索結果にマウスカーソルを合わせて「管理者として実行」を選択します。

ステップ2. 黒い画面(コマンドプロンプト)が開いたら、以下のコマンドを入力します。
chkdsk /f C:(Cはドライブ文字です。対象のドライブに合わせて変更してください)

ステップ3. Enterキーを押して処理が完了するのを待ちます。ハードディスク全体を詳細にスキャンするため、完了まで時間がかかることがあります。
注意: システムドライブなど、使用中のドライブに対してはスキャンをすぐに開始できない場合があります。その際は「次回の再起動時にチェックする」よう求められるので、承認してPCを再起動してください。再起動後にスキャンが自動的に始まり、破損ファイルの修復が行われます。完了したら、以前アクセスできなかったファイルが開けるか確認してみましょう。
方法5:フォーマット後にデータ復元ソフトを使う(外部ドライブ向け)
外付けドライブ限定の最終手段として、一度ドライブをフォーマットしてからデータ復元ソフトでファイルを取り戻す方法があります。データの復元率は必ずしも100%ではないため、難しい選択ではありますが、そもそも現状ではアクセスできないため、ドライブ内のデータは事実上使えない状態と同じです。

まずドライブをフォーマットし、PCに正常に認識されたら、データ復元ソフトを使って可能な限りデータを復旧させましょう。数ある復元ソフトの中でも、Advanced Disk Recoveryは高い復元率で定評のあるツールです。
まとめ:破損ファイルの修復と今後の備え
ファイル破損のトラブルは、誰のパソコンにも起こり得ます。最も確実な対策は、重要なファイルのバックアップを日常的に取ることです。ただし、物理的な外付けHDDへのバックアップも、HDD自体が故障する可能性があるため100%安全とは言えません。理想的なのは、OneDriveやGoogle Driveといったクラウドストレージサービスを活用する方法です。「GoogleやMicrosoftにデータを預けるのは不安」という方は、Right Backupのような専用クラウドバックアップソフトを試してみるのもよいでしょう。
本記事で紹介した5つの方法を順番に試せば、多くの破損ファイルの問題は解決できるはずです。それでも解決しない場合は、専門のデータ復旧業者への相談も検討してください。
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