オンラインで身元を隠す4つの実用的な方法
なぜオンラインで自分の身元を隠す必要があるのでしょうか?そんな行為はハッカーやスパイ、あるいは怪しい連中だけのものだと思っていませんか?実はそうではありません。IPアドレスがブロックされてしまうような状況を思い浮かべてみれば、真面目なネットユーザーでも「オンライン上の変装」が必要になることは十分にあり得るのです。
一つ例を挙げましょう。数年前、私はあるネット上の悪質なデマをめぐる議論に深く関わっていました。デマの中身よりも重要だったのは、その議論がもたらした結果です。最終的に、私とイギリス人の親しい友人は、そのデマを信じ込む人々であふれるフォーラムへのアクセスを禁止されてしまいました。私たちはデマを流した人物を暴いたのですが、熱心すぎる管理者に「もうここには来なくていい」と判断されたのです。
問題は、私たちがその詐欺師が再び動き出さないか見張り続けたかったことでした。そこで必要になったのが、IP規制を回避してフォーラムを監視する方法。つまり、管理者に気づかれない「変装」――場所やID情報を盛り込んだユーザーアカウントと、別のIPアドレス――を用意しなければならなかったのです。
同様の状況は他にもたくさんあります。ブログにコメントしたら、短気なモデレーターにIPごとアクセス禁止にされた。特定の国からしかアクセスできないコンテンツをダウンロードしたい。あるいは、自分だとバレずにフォーラムへ公開コメントを投稿したい。完全に痕跡を残さず身元を隠すのは簡単ではありませんが、この記事で紹介するツールを使えば、比較的短期間でそれを実現できるはずです。
身元とIPアドレスを隠すための基本
実のところ、オンライン上のあなたのアイデンティティの核となっているのはIPアドレスです。Webサーバーは、あなたがどの場所のコンピューターから接続しているのかをこれで把握します。さらに、OSやブラウザの種類・バージョンなども検出可能です。プライバシー保護のためであれ、自分のIPをブロックしたサイトへのアクセスのためであれ、以下のツールとテクニックが役立つでしょう。
ステップ1:偽のIDを作成する
最初に取りかかるべきは、登録フォームに入力できる「もっともらしいダミー情報」の作成です。フォーラムやブログなど、あなたを締め出したサイトへの再登録に使えます。偽の氏名や住所などを自動生成してくれるサイトはいくつかありますが、個人的におすすめなのは「Fake Name Generator」です。
たとえば私は、イギリス人男性になりたいとします。細かい情報にはこだわらず、その地域の人物として設定できれば十分です。Fake Name Generatorはその地域で一般的な名前を使い、架空の住所、電話番号、ユーザー名、パスワードなど、登録フォームの記入に必要なあらゆる偽情報を生成してくれます。
あともう一つ必要になるかもしれないのがメールアドレスです。使い捨てのテンポラリーメールを生成できるサービスは数多くあり、通常はスパム対策として使われていますが、フォーラムなどのアカウント作成にもそのまま利用できます。
ステップ2:デスクトップソフトでIPを隠す
偽の身元が用意できたら、次は最重要ポイント――リモートのWebサーバーに、あなたのPCの本物のIPアドレスと所在地を「見せない」ことです。始める前に、まず現在の実際のIPアドレスを確認しておきましょう。whatismyip.comにアクセスすれば、表示されているIPをチェックできます。
これがあなたのミッションです。同じサイトにアクセスしても、別のIPが表示されるようにしなければなりません。方法はいくつかありますが、まず紹介するのは無料で使える便利なデスクトップアプリ2つです。
1つ目は「Hideman」。もともとはファイルダウンロードサイトのタイムアウト制限を回避するために、ダウンロードごとにIPアドレスを変更する用途で紹介されたツールです――これもまた、身元を隠すクリエイティブな活用例ですね。Hidemanはインストールも速く、小さなデスクトップウィンドウで動作し、現在のIPと所在地を表示してくれます。
「Connect」をクリックするとHidemanが起動し、IPを覆い隠して、ドロップダウンリストで選択した国のIPアドレスに変更します。下の画像では、Hidemanが私のIPを偽装し、スウェーデンからインターネットに接続しているように見せているのが分かります。
驚くことに、Webサイト側はこのIPがスウェーデンのプロキシサーバー経由であることをまったく検知できませんでした(「No Proxy Detected」と表示)。Fake Name Generatorで作ったスウェーデン人の偽IDと組み合わせれば、非常に説得力のある変装になります。
下の画像の通り、HidemanはCNNのような大手サイトさえ騙せました。海外からのアクセスと認識され、「米国版以外のエディションに切り替えますか?」と尋ねられたほどです。
Hidemanの無料版には、週5時間までしか使えないという制限があります。もう一つの優れたデスクトップアプリが「Hotspot Shield」です。タスクバーに常駐し、いつでも有効化できます。いつ、どのように仮想IPでインターネットに接続するかを設定することも可能です。
ポップアップで、現在「保護(偽装)状態かどうか」を確認できます。ただし無料版では国を選べず、デフォルトのアメリカ固定となる点には注意が必要です。
とはいえ、この制限があっても、私はカリフォルニア州サンノゼからの訪問者になりすますことができました。
注意点として、こうしたサービスの中には、一部のサイトで「プロキシサーバー」や「匿名プロキシ」として検知される場合があります。そのせいで登録手続きが完了できない場合は、無理せずこの記事の他の解決策を試してください。少なくとも、後述するTorBoxの方法ならうまくいくはずです。
ステップ3:Webベースのプロキシサービス
おそらく最も手軽な解決策は、Webベースの匿名化サービスを利用することです。こうしたサイト経由でWebにアクセスすれば、IPアドレスをマスクできます。最も有名なのは「Hide My Ass」ですが、他にも多数の類似サービスが存在します。
Webベースの手法は、ダウンロード不要で手軽なため、最も広く使われている匿名化アプローチです。しかし残念ながら、ターゲットとなるサイトに「匿名プロキシ」としてフラグを立てられにくい、信頼性の高いIPを提供してくれる可能性は最も低い方法でもあります。いくつか試してみて、うまくいかなければデスクトップ型のソリューションへ。それでもダメなら、いよいよ大砲の出番――TorBoxによる変装です。
ステップ4:TorBoxを使う
Web上でのIPと所在地を隠す最良の方法のひとつが、VirtualBox上でTorBoxゲートウェイを使うことです。このソリューションは2つのパーツで構成されています。1つはTorBoxゲートウェイで、デスクトップ上の他の環境とは独立した独自のネットワークのように動作します。要するに、独自のIPアドレスを持つ「もう一台のコンピューター」を走らせているようなものです。
TorBoxゲートウェイとワークステーションのセットアップ手順については本記事の範囲外ですが、匿名メール送信に使った際の手順をまとめた別記事で詳しく解説しています(それほど難しくはありません)。セットアップが完了すると、Oracle VirtualBox上に2つのTorBoxシステムが表示されます。まずゲートウェイを起動し、次にワークステーションを起動しましょう。TorBoxブラウザからWhatIsMyIp.comにアクセスすると、次のように表示されるはずです。
私の場合、これは遥か遠くの場所のIPアドレスです。この優秀なTorBoxゲートウェイ経由でWebを閲覧している限り、Googleさえも私がそのIPにいると思い込みます。完全に変装を済ませ、誰にも正体も居場所も知られることなく、インターネットを自由に探索できる状態です。
偽のオンラインIDと使い捨てのメールアドレス、そして覆われたIPアドレス。この3つが揃えば、オンラインでの完璧な変装計画の完成です。あなたは世界のどこにでもいる誰かになれます。そして、メールアドレスとIPアドレスを根拠にあなたを追放したあの厄介なフォーラム管理者でさえ、あなたを止めることはできないのです。
あなたはWeb上で正体を隠したことがありますか?どんなツールを使っていますか?デスクトップ型とWebベース型、どちらが好みですか?ぜひコメント欄であなたのコツやフィードバックを共有してください!
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