FreeSyncモニターでG-Syncを動作させる方法|必要な準備と注意点を徹底解説

ゲーマーの皆さんなら、あのニュースはもうご存じでしょう。2019年1月、NVIDIAはAMDのFreeSyncモニターの中から、ライバル技術である可変リフレッシュレート「G-Sync」の動作が確認できたモデルを正式に認定すると発表し、あわせてソフトウェアベースのG-Syncもリリースしました。

それ以降、NVIDIAの認定を受けていないFreeSyncディスプレイでもG-Syncが動作するという報告もありますが、本記事ではNVIDIAが実際にテストし承認したパネルに絞って解説していきます。
事前に準備するもの
G-Sync Compatible(互換)認定ディスプレイの完全なリストは、NVIDIAの公式サイトで確認できます。ページ下部に「G-Sync Compatible」として登録されているモニターの一覧が掲載されています。非認定のFreeSyncモニターでも動作する例はありますが、このリストに載っているのは、NVIDIAが実機テストを行い正常な動作を確認済みの機種のみです。
また、PC側にはNVIDIA GeForce GTX 10シリーズ以降のグラフィックスカードが必要です。
さらに、モニターとの接続は必ずDisplayPortケーブルを使用してください。HDMI接続ではG-Syncは動作しません(両規格の違いについては、「DisplayPort vs. HDMI」の比較記事も参考になります)。
次にNVIDIA Game Readyドライバーをダウンロードしましょう。この機能のサポートはバージョン417.71から始まっており、筆者は2019年3月5日配信の419.35で動作を確認しています。
新しいドライバーをインストールしたら、Windowsを再起動し、モニターのOSD(オンスクリーンディスプレイ)メニューからFreeSyncを有効化してください。

ここまでの作業を終えると、NVIDIAコントロールパネルに「G-Syncのセットアップ」という項目が表示されるはずです。

もし上記の手順を完了しても「G-Syncのセットアップ」が表示されない場合は、「3D設定」の「グローバル設定」タブを開き、下へスクロールして「モニターのテクノロジー」から「G-Sync Compatible」を選択してください。

これで設定は完了です!あなたのFreeSyncモニター上でG-Syncを利用できるようになりました。
知っておくべき注意点
もちろん、いくつか留意すべき点があります。まず、4K解像度とHDRに対応したAcer Nitro XV273Kで検証したところ、HDRを有効にするとNVIDIAコントロールパネルから「G-Syncのセットアップ」項目が消えてしまいました。つまり、FreeSyncモニターではG-SyncとHDRを同時に使えないのです。可変リフレッシュレートとHDRの併用は、AMDの最新技術「FreeSync 2 HDR」の大きなセールスポイントの一つでもあるため、これはかなり痛い制限と言えます。こうしたモニターをお持ちの場合は、AMD製GPUへの乗り換えを検討する価値があるかもしれません。そうしない限り、FreeSync 2 HDR対応スクリーン本来の体験をフルには楽しめないからです。
2つ目に、NVIDIAが承認したすべてのモニターにおいて、可変リフレッシュレート時のオーバードライブ機能はサポートされていません。そのため、フレームレートが毎秒100fpsを下回ると、多少のモーションブラー(残像感)が生じる可能性があります。
さらに、ウィンドウモードでG-Syncを動かすとトラブルが起きることもあります。G-Syncの効果を体感できるNVIDIA純正のペンデュラムデモを試したところ、かなりのフリッカー(ちらつき)が発生しました。ちなみにこのデモは、新しく構築した環境をテストするのに最適なツールです。ちらつきなどの映像乱れが見られたら、リフレッシュレートを下げてみてください。NVIDIA認定モニターであれば最大リフレッシュレートでのG-Sync動作が保証されていますが、それ以外のモニター、特にオーバークロック使用している場合はうまくいかないことがあります。また、ほとんどの問題はフルスクリーン表示に切り替えることで解消されます。
NVIDIA非認定モニターでのG-Sync動作に関するさらなるデメリットや、NVIDIAおよびモニターメーカーの見解については、「Should You Care if Your Monitor Is Certified G-Sync Compatible?(モニターのG-Sync Compatible認定は本当に重要か?)」の記事もぜひご覧ください。
まとめ
NVIDIAの承認リストに掲載されているFreeSyncモニターであれば、G-Syncを問題なく動作させることが可能です。代償としてHDRとオーバードライブ機能は諦めることになりますが、それ以外の面では十分快適に動作しました。今回のテストではトラブルは一切ありませんでした。Acer Nitro XV273KとAOC Agon AG241QXという2機種で検証した結果、G-SyncモードとFreeSyncモードのどちらで遊んでも、ゲームの見え方に違いはありませんでした。
少しでも費用を抑えるために、NVIDIA搭載のゲーミング環境にFreeSyncモニターを組み合わせたいと考えているなら、まずNVIDIAが公開しているG-Sync対応FreeSyncモニターのリストを確認し、認定済みディスプレイを選ぶのが賢明です。
画像提供:Tom's Hardware
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