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Androidスマホ・タブレットでLinuxを使う方法【root化不要の手順を解説】

Androidデバイスは、改造されたLinuxカーネルを基盤として動作しています。カーネルには制限が多いものの、工夫次第でAndroidのスマートフォンやタブレット上に本格的なLinux環境を構築することが可能です。

この記事で紹介する方法は、Samsung、Google、Huawei、Xiaomiなど、メーカーを問わずあらゆるAndroid端末に共通して使えます。

AndroidでLinuxは実行できる?

UserLAndのような専用アプリを使えば、誰でもAndroidデバイスに完全なLinuxディストリビューションをインストールできます。最大の魅力は端末のroot化が不要という点です。そのため、端末が起動しなくなる「文鎮化」のリスクや、メーカー保証が無効になる心配もありません。

UserLAndアプリでは、Arch Linux、Debian、Kali Linux、Ubuntuといった主要ディストリビューションを導入できます。このアプリは、選択したLinuxを動かすための追加レイヤーをデバイス上に構築し、bVNCアプリの補助を受けながらSSHまたはVNC経由でLinuxセッションに接続できる仕組みです。

注意: Linuxのデスクトップは必ずしも画面サイズに正しくスケーリングされないことがあります。ウィンドウ作業中に画面を移動させながら操作する必要が出てくる場合もある点に留意してください。

AndroidにLinuxをインストールする手順

ここでは、UserLAndを使ってAndroidデバイス上でUbuntuを動かす手順を紹介します。

  1. Google PlayストアからUserLAndをダウンロードしてインストールします。

  2. UserLAndアプリを起動し、「Ubuntu」をタップします。

  3. 「OK」をタップし、続けて「許可」をタップして必要なアプリ権限を付与します。

  4. Ubuntuセッション用のユーザー名・パスワード・VNCパスワードを入力し、「Continue(続行)」をタップします。

  5. 「VNC」を選択して「Continue」をタップします。
    この時点でUserLAndが必要なファイルのダウンロードを開始します。回線速度によっては時間がかかり、通信量も大きいため、データ通信に制限がある方は必ずWi-Fi環境で行いましょう。

  6. Google Playストアへ自動的に移動するので、未インストールの場合はbVNCをダウンロードします。「インストール」をタップした後、端末の戻るボタンでUserLAndに戻りましょう。
    bVNCにAndroid内ファイルへのアクセスを求められたら、「許可」をタップしてください。

  7. 画面下部の「Sessions」をタップし、右上のプラス記号(+)をタップします。
    リストに「ubuntu」の項目が表示されている場合は、それをタップするだけでLinuxセッションを開始できます。

  8. セッション名を「ubuntu」に設定し、Filesystemのドロップダウンメニューから「apps:Ubuntu」を選択、Service Typeでは「SSH」を選びます。設定が完了したら右上の保存アイコンをタップします。

  9. 「Sessions」をタップし、「ubuntu」を選択してLinuxセッションを起動します。

Android上のLinuxの使い方

Ubuntuセッションを起動するとデスクトップ環境が表示され、指でのピンチ操作による拡大・縮小が可能です。左下のスタートメニューをタップすれば各種アプリケーションを開けます。コマンドラインから新しいLinuxソフトウェアをインストールしたい場合は、「System Tools」>「LXTerminal」をタップしてターミナルを起動しましょう。

デスクトップを終了してAndroidに戻るには、画面の任意の場所をタップし、表示される縦3点のメニューアイコンから「Disconnect」を選択します。

AndroidでLinuxを使うメリット・デメリット

LinuxはAndroidよりもはるかに柔軟性の高いOSです。アプリ開発、本格的な画像編集、実用的なデスクトップ環境での作業など、Androidだけでは実現できない多くのタスクをこなせます。

一方で、スマートフォンの小型ボディにフルサイズのデスクトップGUIを収めるのは容易ではありません。マウスカーソルを指先で操作する必要があり、Linuxデスクトップの稼働中は通常のスマホアプリを併用できないのも難点です。

補足: 2013年にはCanonicalが「Ubuntu Touch」という特殊版Ubuntuを搭載したモバイルデバイスを開発しましたが、商業的には失敗に終わり販売中止となりました。GUIの課題が大きく、小さな画面で快適に機能するにはデスクトップ環境そのものを根本から再設計する必要があるため、以降ほかの企業もLinuxスマホの発売には踏み切っていません。

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