FreeSyncとG-Syncの違いを徹底解説!アダプティブシンク技術の基本と選び方
モニター選びで少しでも情報収集をしたことがある方なら、「G-Sync」や「FreeSync」という用語を目にしたことがあるはずです。より快適なパフォーマンスを求めるゲーマー以外にとっては、馴染みのない言葉かもしれません。
しかし、これらの用語の意味とアダプティブシンク技術の仕組みを理解しておくことで、自分に最適なモニター選びが格段にしやすくなります。
アダプティブシンクとは?
FreeSyncとG-Syncは、どちらも「アダプティブシンク(可変同期)」技術の一種です。ゲーム中に画面のティアリング(画面裂け)やスタッター(カクつき)などの表示異常を経験したことがある方なら、それがどれほどストレスになるかご存知でしょう。
これらの問題は、PCのGPU(グラフィックス処理装置)が出力するフレームレートと、モニターのリフレッシュレートが一致しないことで発生します。アダプティブシンクとは、モニターのリフレッシュレートをGPUのフレームレートに合わせて動的に調整する技術のことです。
モニターのリフレッシュレート
ディスプレイの問題の多くは、リフレッシュレートの不一致に起因します。現在の一般的なモニターは毎秒60回(60Hz)程度で画面を更新しますが、75Hz、120Hz、144Hz、さらには240Hzといった高リフレッシュレートモデルも存在します。高いフレームレートを出力できるグラフィックボードと組み合わせれば、より滑らかな表示が可能になります。
モニターのリフレッシュレートとGPUが生成するフレームレートが一致しないと、画面のティアリングなどの表示問題が起こります。画面の上半分と下半分の映像がずれて表示されるのが、ティアリングの典型的な症状です。
例えてみるとこうです。古いゲームはグラフィック負荷が低いため、GPUのフレームレートとモニターのリフレッシュレートを同期させるアダプティブシンクはほとんど必要ありません。
一方、最近のタイトルはハイエンドGPUをもってしても負荷が非常に高くなります。「Microsoft Flight Simulator」はその好例で、ハイエンドゲーミングPCでも30〜45fps程度しか出せないことがあります。
ゲームのフレームレートがモニターのリフレッシュレートを上回ると、ディスプレイが表示を追いつけず、ティアリングやスタッターが発生してしまいます。
FreeSync vs G-Sync
FreeSyncとG-Syncはどちらもモニターの表示を滑らかにすることを目的としていますが、そのアプローチは異なります。ハードウェアレベルでも違いがあり、最大の相違点は「FreeSyncがAMDの技術であるのに対し、G-SyncはNVIDIAの技術である」という点です。
FreeSyncとは?
FreeSyncはAMDのグラフィックカードで利用できる技術のため、NVIDIAユーザーは使用できません。また、すべてのモニターで使えるわけではなく、VESA Adaptive-Syncに対応したディスプレイのみが利用可能です。対応モニターでは、内部の基板が映像のレンダリングと処理を担当し、正しく表示します。FreeSyncはHDMIとDisplayPortの両方で動作します。
FreeSyncのブランド名が安易に付けられているわけではありません。対応ディスプレイは厳しい一連のテストを受け、一定の基準を満たさなければFreeSyncの認定を得られません。
コスト面では、FreeSync対応モニターは同等のG-Syncモニターより手頃な傾向にあります。これは主に、FreeSyncがVESAのオープンスタンダードを採用しているためです。
G-Syncとは?
G-Syncは、FreeSyncに対するNVIDIAのアダプティブシンク技術です。FreeSyncがオープンソース規格をベースにしているのに対し、G-Syncは専用チップによるレンダリングと処理に依存しています。そのため、G-Sync対応モニターはやや高価になります。このことから「G-Syncの方が優れた技術」という印象を持たれがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。
G-Syncには主に3つの種類があります。G-Syncは標準モデル、G-Sync Compatibleはより手頃なエントリーモデル、G-Sync Ultimateは非常に厳しい基準を満たす必要があるため、最も高価な上位モデルです。
FreeSync vs G-Sync:どちらを選ぶべき?
FreeSyncとG-Syncの選択は一見複雑に思えますが、実はシンプルに決められるポイントがあります。AMDのグラフィックカードを搭載したPCを使っていて、交換する予定がないのであれば、選択肢はFreeSyncのみです。
逆にNVIDIAのグラフィックカードを使っているなら、G-Sync一択です。ゼロからPCを自作する場合は、さまざまな要素が絡んできます。
低解像度環境では、両技術の性能差は気づきにくくなります。1080p・60Hzでは差が見られることもありますが、多くの場合わずかで、追加コストを払う価値はありません。高いパフォーマンスを求めつつコストを抑えたいなら、FreeSyncの方が財布に優しい選択です。
4KやHDRを含む最高のパフォーマンスを目指すなら、G-Syncを選びましょう。FreeSyncもほとんどの状況で十分な性能を発揮しますが、高負荷環境ではG-Syncが優位に立ちます。
特にG-Sync Ultimateはあらゆる面でFreeSyncを上回る性能を発揮しますし、GPU市場ではNVIDIAが現在のリーダーです。グラフィック性能が体験を左右するゲーマーなら、G-Syncを選ぶのが賢明と言えるでしょう。
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