PCモニターをオーバークロックしてリフレッシュレートを上げる方法【AMD編】
なぜモニターをオーバークロックするのか?
モニターのリフレッシュレートを標準の60Hzから75Hz、100Hz、さらには200Hzまで引き上げると、どんなメリットがあるのでしょうか?最大の理由は、ゲーム中の映像の滑らかさです。Hz(ヘルツ)はモニターのリフレッシュレート(画面の更新頻度)を表し、この数値を上げることで、画面が描画できるfps(1秒あたりのフレーム数)も増加します。1Hz増えるごとに1フレーム分の表示能力が加わるため、100Hzのモニターなら最大100fpsを表示できます。
1秒あたりに表示されるフレーム数が増えることで、画面上の動きがより滑らかになります。これは特にゲームプレイで大きな効果を発揮しますが、グラフィックボードとモニターの両方が高いリフレッシュレート・フレームレートに対応している必要がある点には注意しましょう。
なお、モニターのオーバークロック方法は、AMD製GPUかNVIDIA製GPUかによって異なります。この記事では、AMDユーザー向けの手順を紹介します。
免責事項
モニターのオーバークロックは、動作が不安定になる可能性があるため、メーカーは推奨していません。実際には多くのモニターがオーバークロックに耐えられますが、それでも通常以上の負荷をかける行為であることに変わりはありません。ここで紹介するのは、筆者のモニターが2年間にわたって安定してオーバークロック動作を続けている安全な方法ですが、実行する場合は必ず自己責任でお願いします。
また、オーバークロックにはデュアルリンクDVIケーブルを使用するのが最適です。デュアルリンクDVIは最も帯域幅が広いため、この作業のために投資する価値は十分にあります。

新しいリフレッシュレートの設定手順
まず「AMD/ATI Pixel Clock Patcher」をインストールします。このツールはビデオドライバーにパッチを適用し、モニターの高いリフレッシュレート設定を解放します。実行するとグラフィックカードが自動検出され、「Patch found values(検出した値にパッチを適用する)」かどうかを尋ねられるので、「Yes」を選択します。数秒後にパッチ適用が成功した旨のメッセージが表示されるはずです。
次に、ToastyX氏が開発した「Custom Resolution Utility(CRU)」をインストールします。これにより、独自のリフレッシュレートをモニターに設定できるようになります(解像度も変更できますが、今回はリフレッシュレートが目的なので、よく分からない場合は解像度には手を触れないようにしてください)。
CRUをインストールしたら起動し、左上のドロップダウンメニューから自分のモニターを選択します。
続いて「Detailed resolutions」ボックスの下にある「Add」をクリックし、新しいウィンドウでリフレッシュレートの数値を現在の値より少し高い値に変更します。最初は10Hz程度の増加にとどめることをおすすめします。うまく動作すれば、PCを再起動した後にさらに10Hz上げるという作業を不安定になるまで繰り返し、不安定になった時点で安定する値まで下げればOKです。ここでは筆者は60Hzから75Hzに変更しました。

「OK」をクリックしたら、「Detailed resolutions」ボックスの下にある上向き矢印をクリックして、その設定を最優先の解像度にします。

PCを再起動すると、新しいリフレッシュレートで動作するはずです。なお、特定のリフレッシュレートで映像の乱れ(アーティファクト)や不安定な動作が見られた場合は、CRUで編集してより低い値に下げてください。
新しいリフレッシュレートのテスト方法
オーバークロック後のリフレッシュレートをテストするには、Blur Bustersが提供するモーションテストツールを利用しましょう。複数のフレームレートに対応した動く画像が表示されるので、その中にオーバークロック後のフレームレートも含まれています。最も高いfpsの画像が最も滑らかに動くはずです。テストでフレームスキップが検出されなければ、画面下部に大きな緑色の「VALID」表示が現れます。フレームスキップが発生した場合は、CRUに戻ってリフレッシュレートを1Hzずつ下げ、PCを再起動してテストを繰り返し、安定するまで調整しましょう。

リフレッシュレートを上げると、画面の明るさや色に悪影響が出ることもあります。その場合は「Radeon Settings → 設定 → Radeon 追加設定 → ディスプレイの色」から、彩度・明るさ・コントラストを調整して、画面の見た目を好みの状態に整えましょう。

まとめ
ゲーマーにとって、モニターのオーバークロックは、1円もかけずに(もしお礼としてCRUやPixel Clock Patcherの開発者に寄付したい場合は別ですが)ゲーム体験を向上させられる、最も効果的な方法と言えます。ただし、慎重に作業を行う必要があり、実行後にパフォーマンスの問題が発生した場合は、必ずより低いリフレッシュレートに戻してください。さもないとモニターを損傷する恐れがあります。
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