フォーマット済みのWindowsパーティションからデータを復元する方法【ステップバイステップガイド】
パーティションをフォーマットすると、そのパーティション上の既存データはすべて削除されてしまいます。しかし、実は状況によってはデータを復元できる可能性が残されていることをご存じでしょうか。復元の可否は、フォーマット後の経過時間や実行されたフォーマットの種類によって大きく変わります。
フォーマット後のデータ復元に絶対的な保証はありませんが、このガイドでは、フォーマット済みパーティションの復元について、残存データを取り戻すための手順をわかりやすく解説します。
フォーマットについて知っておくべきこと
パーティションを作成した直後は、まずファイルシステムでフォーマットを行い、データを保存できる状態にする必要があります。パーティションをフォーマットするとボリュームとして認識され、ドライブ文字が割り当てられます。パーティションに実行できるフォーマットには、次の2種類があります。
- クイックフォーマット – パーティション上のすべてのセクターが「新しいデータを書き込める空き領域」としてマークされます。ファイルシステムからデータへの参照情報は削除されますが、データ本体はドライブ上に一定期間残ります。
- フルフォーマット – パーティション上の全セクターがゼロで上書きされます。元のデータが物理的に消し去られるため、復元の可能性は完全になくなります。
結論から言えば、フォーマット済みパーティションからのデータ復元は可能ですが、必ず成功するわけではありません。仕組み上、フルフォーマット後の復元は不可能です。そもそも復元すべきデータがドライブ上に残っていないためです。一方、クイックフォーマットは話が別です。たとえばUSBメモリのパーティションをクイックフォーマットした場合でも、データ復元ソフトでパーティションをスキャンすれば、残存データを取り戻せる可能性があります。新しいデータで上書きされるまでが復元のチャンスです。
フォーマット済みパーティションからデータを復元する手順
フォーマット済みパーティションからの復元には、専用のデータ復元ソフトウェアを使用します。ここでは、特におすすめの2つのソフトウェアを紹介します。
なお、復元したいデータが残るドライブは、復元作業を始めるまで絶対に使用しないでください。ドライブへの書き込みや操作を重ねるほど、ファイルの復元成功率は低下していきます。
方法1:プロ仕様のデータ復元ソフト「Disk Drill」
フォーマット済みパーティションの復元ツールとして定評のあるのが「Disk Drill」です。操作性の高さ、スキャンと復元の速さ、そして強力な復元エンジンによる高い成功率から、最高のパーティション復元ソフトウェアと評価しています。
以下の手順で、Windows 10/11のフォーマット済みパーティションからデータを復元しましょう。
- Disk Drillをダウンロードしてインストールします。すでにフォーマットしたドライブへのインストールは避けてください。
- デバイス一覧から対象のドライブを選択し、「失われたデータを検索」をクリックします。
- 「見つかった項目を確認」をクリックします。見つかったデータをすべてまとめて復元したい場合は、「すべて復元」を選択しても構いません。
- フォーマット済みパーティションから復元したいデータを選択します。「復元の可能性」列とプレビュー機能を活用すれば、どのファイルが無事に復元できそうかを事前に確認できます。選択が完了したら「復元」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして復元を完了させます。Windows版では、Disk Drill PROライセンスが必要になるまで、最大500MBまで無料で復元できます。
上記の手順はMac環境でも同様に使えますが、Mac版にはWindows版のような500MBの無料復元枠がない点に注意してください。
方法2:無料ツール「Windows File Recovery」
有料ソフトへの投資が難しい場合の無料の選択肢としては、Microsoft純正の復元ツール「Windows File Recovery」がおすすめです。Microsoft Storeから誰でも無料でダウンロードできます。
フォーマット済みパーティションからの復元に対応していますが、無料ツールらしい弱点もあります。アップデートの頻度が低く、コマンドラインベースのため初心者には扱いづらい点、そしてWindowsがサポートしていないファイルシステムはスキャンできない点には留意が必要です。
以下の手順で、Windows File Recoveryを使った無料の復元を行えます。
- Windows File Recoveryをダウンロードします。
winfr D: E:\Recovery /regularと入力します。D:は復元元パーティションのドライブ文字、E:\Recoveryは復元データの保存先フォルダーに置き換えてください。- Yキーを押して処理を開始します。
通常スキャン(/regular)で必要なデータが見つからなかった場合は、同じ手順を繰り返し、オプションを/extensiveに変更してより詳細なスキャンを実行してみてください。
まとめ
フォーマット済みパーティションからの復元成功率は、フォーマットの種類をはじめ、フォーマットからの経過時間や以降のディスクへの変更内容といった要因に左右されます。フルフォーマットであれば復元は望めませんが、クイックフォーマットの場合はデータが上書きされていない限り復元の余地があります。
復元の手順はシンプルです。Disk Drillのようなデータ復元ツールをダウンロードしてスキャンを実行し、必要なファイルを選んで復元するだけ。制限を許容できるなら、無料のWindows File Recoveryを試すのも良い選択肢です。
よくある質問(FAQ)
フォーマットしたハードディスクからデータを復元できますか?
はい、ただしクイックフォーマットでフォーマットされた場合のみです。データ復元ツールでハードディスクをスキャンし、復元したいファイルを選択してください。フルフォーマットを実行していた場合は、セクターがゼロで上書きされ元のデータが破壊されているため、復元は不可能と考えるべきです。
CHKDSKでパーティションを復元できますか?
CHKDSKでパーティション自体を復元することはほぼ期待できず、ましてや削除されたファイルの復元は困難です。CHKDSKはあくまでファイルシステムの診断・修復ツールです。ファイルシステムの不具合修復によって消失したパーティションが復旧する可能性はありますが、保証はありません。失われたパーティションの復元には、専用の復元ソフトウェアの使用をおすすめします。
パーティションをフォーマットすると全データが消去されますか?
フォーマットはパーティション単位で実行されます。つまり、ドライブ全体ではなく、対象のパーティションのみがフォーマットされます。ただし、パーティションにフルフォーマットを実行すると、ゼロによる上書きですべてのデータが消去され、復元できなくなります。
Windows 10/11で削除されたパーティションを復元するには?
Windows 10および11では、Windows File Recoveryのような無料のデータ復元ツールで削除されたパーティションを復元できます。Microsoft Storeから入手したWindows File Recoveryでフォーマット済みパーティションをスキャンし、削除されたデータを指定フォルダーに復元しましょう。パーティション全体(および内部のデータ)を元の状態に戻したい場合は、無料ツール「TestDisk」を試してみてください。
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