Macのファン速度を手動で調整する方法|Macs Fan Controlの使い方
Macの標準設定では、ファンは「パフォーマンスと静音性のバランス」を取るように制御されています。つまり、ファンの騒音と冷却性能の間で妥協点を見つける仕組みです。しかし、使い方や好みによっては、多少の騒音を犠牲にしてでも冷却性能を高めたい場合もあるでしょう。逆に、わずかな動作音でも気になる方は、ファン速度を下げて静音性を優先したいかもしれません。どんな理由であれ、この記事ではMacのファン速度を手動で調整する具体的な手順をわかりやすくご紹介します。
注意点:調整前に知っておくべきこと
メーカーの標準設定では、CPUが過熱しないよう安全な範囲内でファンが稼働するように設計されています。システム温度が上昇すると、ファンが自動的に回転して冷却します。推奨値以下にファン速度を下げると、システムが過熱する恐れがあります。一方、ファン速度を上げること自体は適度な範囲であれば有益ですが、最大速度での常時稼働はファンに過度な負担をかけ、故障の原因になり得ます。
さらに注意すべきは、いずれの方向にせよファン管理のサイクルを極端に変更すると、設定ミスによってファンがまったく起動しなくなり、通常使用だけで冷却不足によりシステムが損傷するリスクがあるという点です。ファン設定を変更する際は、速度変更の影響を十分に考慮し、大きな変更を行う前に小さな変更から試すことをおすすめします。
さっそく設定してみよう
ステップ1:システムの準備
まず、「Macs Fan Control」という無料アプリケーションをシステムにインストールする必要があります。公式サイトからmacOS版をダウンロードしましょう。ダウンロードが完了したら、ファイルをアプリケーションフォルダに移動し、そこからインストーラーを起動します。インストール時にはアクセス権限の許可を求められるので、承認してください。その後、画面の指示に従ってインストールを完了させましょう。
ステップ2:ファン速度の調整

アプリケーションを起動すると、ウィンドウにコンピューター内のすべてのファンが一覧表示されます。各ファンの横にある制御設定を「Custom(カスタム)」に変更できます。デフォルトでは「Auto(自動)」に設定されています。この設定を切り替えることで、ファン速度(RPM)の調整はもちろん、ファンのオン・オフのトリガーとなる目標温度といったセンサー変数も設定できるようになります。また、アプリからは本体のさまざまなセンサー地点におけるシステム温度を最初から確認できます。
ファンの速度や目標温度を調整するには、以下の手順を実行します。
- 表示されているファンのリストから、調整したいファンをクリックします。
- 制御設定を「Auto」から「Custom」に切り替えます。
- もう一度ファンをクリックするとポップアップウィンドウが開きます。「Constant RPM Value(一定RPM値)」と「Sensor-Based Value(センサー連動値)」の2つのモードから選択できます。前者はファンに固定速度を設定する方式、後者はファンがオン・オフする最低温度と最高温度を定義する方式です。センサー連動値は温度に応じて速度が動的に変化する柔軟な方式で、一定RPM値は常に固定速度で稼働させるシンプルな方式です。
- センサー連動値を選ぶ場合は、同じウィンドウ内の欄に最低温度と最高温度を入力し、「OK」をクリックします。
- 一定RPM値を選ぶ場合は、希望する数値を入力して「OK」をクリックするだけです。
- 調整したいすべてのファンに対して、上記の手順を繰り返します。
注意:MacBookの標準設定におけるファンのオン・オフ温度(最低/最高)や平均RPMをよく確認し、できるだけこれらの値に近い範囲で設定するようにしましょう。値を大きく逸脱させると危険であり、過熱によってシステムがシャットダウンしたり、損傷したりする可能性があります。
ステップ3:アプリをバックグラウンドで動かす

このアプリケーションは、コンピューターの電源が入っている間ずっとファンを制御し続けるため、常時起動しておく必要があります。前面に表示したまま使っても構いませんが、作業の邪魔にならないようバックグラウンドで動かすことも可能です。メイン画面下部の「Preferences(環境設定)」ボタンをクリックし、バックグラウンドで動作するよう設定して保存しましょう。
これでウィンドウを閉じても、アプリは画面右上のメニューバーに格納され、動作を続けます。メニューバーのアプリアイコンはカスタマイズ可能で、温度やRPMをリアルタイムで表示することもできます。メニューバーのアイコンをクリックし、表示したいファンを選択するだけです。また、Macの起動時にアプリが自動的に立ち上がるよう設定しておくと便利です。
まとめ
自分のコンピューターの使い方に合わせてファンを特定の方法で動作させたい方にとって、Macs Fan Controlは非常に便利なツールです。Mac内部の各ファンについて、ファン速度やセンサー連動のトリガー温度を個別に細かく調整できます。アプリはバックグラウンドで常駐し、設定した内容に従ってファンを制御し続けます。安全性の観点からは、メーカーの標準値から大きく外れない範囲で設定することが重要です。熱による損傷やシステムエラーを未然に防ぎましょう。
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