C++の文字リテラルとは?種類とエスケープシーケンスの使い方を解説
文字リテラルとは
文字リテラル(character literal)とは、プログラミングにおいて、ソースコード内で単一の文字の値を表現するためのリテラルの一種です。C++では、文字リテラルは定数文字で構成され、対象となる文字をシングルクォーテーション(一重引用符)で囲むことで表されます。
文字リテラルの2つの種類
C++の文字リテラルには、以下の2種類が存在します。
- ナロー文字リテラル:char型の文字リテラル。例:'a'
- ワイド文字リテラル:wchar_t型の文字リテラル。例:L'a'(先頭に L を付ける)
通常のASCII文字などを扱う場合はchar型のナロー文字リテラルを使用し、Unicodeなどの多バイト文字セットを扱う場合にはwchar_t型のワイド文字リテラルを使用します。
予約文字とエスケープシーケンス
文字リテラルには任意の図形文字を使用できますが、改行('\n')、バックスラッシュ('\\')、シングルクォート(''')、ダブルクォート('"')といった特別な意味を持つ予約文字は、そのまま記述することができません。
こうした予約文字を表現するには、エスケープシーケンスを使います。主なエスケープシーケンスは以下の通りです。
- '\n':改行(ニューライン)
- '\t':水平タブ
- '\b':バックスペース
- '\\':バックスラッシュ自体
- '\0':ヌル文字(空文字)
サンプルコード
以下は、代表的なエスケープシーケンスを文字リテラルとして定義し、出力する例です。
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
char newline = '\n'; // 改行
char tab = '\t'; // タブ
char backspace = '\b'; // バックスペース
char backslash = '\\'; // バックスラッシュ
char nullChar = '\0'; // ヌル文字
cout << "Newline character: " << newline << "ending" << endl;
cout << "Tab character: " << tab << "ending" << endl;
cout << "Backspace character: " << backspace << "ending" << endl;
cout << "Backslash character: " << backslash << "ending" << endl;
cout << "Null character: " << nullChar << "ending" << endl;
}
実行結果
このプログラムを実行すると、以下のような出力が得られます。
Newline character: ending
Tab character: ending
Backspace character: ending
Backslash character: \ending
Null character: ending
改行・タブ・バックスペース・ヌル文字は画面上に表示できない制御文字であるため、出力結果では該当部分が空白のように見えます。一方、バックスラッシュは表示可能な文字なので「\」として出力されていることが確認できます。
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