C++でラグランジュの補間公式を用いた逆補間を実装する方法
この記事では、ラグランジュ(Lagrange)の補間公式を用いて逆補間(Inverse Interpolation)を実装するC++プログラムについて詳しく解説します。
逆補間とは?
逆補間とは、未知の関数に対して表形式で与えられた一連のデータ点をもとに、従属変数 y の値から独立変数 x の値を求める手法です。通常の補間が「x の値から y を推定する」のに対し、逆補間はその逆、「y の値から x を推定する」点が大きな特徴です。求めたい y の値が、既知の2つの表の値の間に位置する場合に特に有効です。
ラグランジュの逆補間公式
ここでは x を y の関数とみなし、次のラグランジュ補間公式を適用します。
x(y) = Σi [ xi × Πj≠i (y − yj) / (yi − yj) ]
各データ点 i について、自分以外のすべての点 j を使った積(Π)を計算し、それを xi に掛けて足し合わせることで、目的の x を求めます。
C++による実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
// x と y の値を保持する構造体
struct Data {
double x, y;
};
// ラグランジュの公式による逆補間の計算
double calc_invinter(Data d[], int n, double y) {
double x = 0;
int i, j;
for (i = 0; i < n; i++) {
double xi = d[i].x;
for (j = 0; j < n; j++) {
if (j != i) {
xi = xi * (y - d[j].y) / (d[i].y - d[j].y);
}
}
x += xi;
}
return x;
}
int main() {
Data d[] = {
{ 1.27, 2.3 },
{ 2.25, 2.95 },
{ 2.5, 3.5 },
{ 3.6, 5.1 }
};
int n = 4;
double y = 4.5;
cout << "Value of x (y = 4.5) : " << calc_invinter(d, n, y) << endl;
return 0;
}
実行結果
Value of x (y = 4.5) : 2.7949
コードのポイント
- Data構造体: 対になる x・y の値をひとまとめに管理します。
- calc_invinter関数: 外側のループで基準となるデータ点 i を選び、内側のループで j ≠ i となる全点について (y − yj) / (yi − yj) を順に掛け合わせます。これにより各項のラグランジュ係数が求まります。
- main関数: 4組のデータ点と目標値 y = 4.5 を渡し、それに対応する x の値を出力します。
このアルゴリズムの計算量は O(n²) ですが、データ点が少ない場合には非常にシンプルで実用的な手法です。数値解析や実験データの処理など、表にない中間的な y の値から対応する x を素早く推定したい場面で幅広く活用できます。
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