C++開発環境のセットアップガイド|エディタとコンパイラの準備方法
C++でプログラミングを始めるには、主に2つのソフトウェアが必要です。ソースコードを書くための「テキストエディタ」と、コードを実行可能なプログラムに変換する「C++コンパイラ」です。この記事では、それぞれの役割と、環境ごとのインストール手順をわかりやすく解説します。
C++開発に必要な2つの基本ツール
テキストエディタ
テキストエディタは、プログラムのソースコードを記述するためのツールです。代表的なものには、Windowsのメモ帳(Notepad)、OS標準のeditコマンド、Brief、Epsilon、EMACS、そしてvimやviなどがあります。
エディタの名称やバージョンは、オペレーティングシステムによって異なります。たとえば、Windowsではメモ帳が使われ、vimやviはWindowsはもちろん、LinuxやUNIXでも利用できます。
エディタで作成したファイルは「ソースファイル」と呼ばれ、C++の場合は通常、拡張子として「.cpp」「.cp」「.c」が使用されます。
C++プログラミングを開始するには、まず使い慣れたテキストエディタを1つ用意しておきましょう。
C++コンパイラ
C++コンパイラは、ソースコードを最終的な実行可能プログラムへと変換(コンパイル)するための実際のツールです。
多くのC++コンパイラはソースファイルの拡張子を厳密には問いませんが、特に指定しない場合は「.cpp」がデフォルトとして扱われることがほとんどです。
最も広く利用されている無料のコンパイラはGNU C/C++コンパイラ(GCC)です。HPやSolarisなど特定のOSを使用している場合は、それぞれのベンダーが提供するコンパイラを選択することもできます。
GNU C/C++コンパイラのインストール
UNIX/Linuxの場合
LinuxまたはUNIXを使用している場合は、コマンドラインから以下のコマンドを実行して、GCCがすでにインストールされているかどうかを確認します。
$ g++ -v
GCCがインストールされていれば、次のようなメッセージが表示されます。
Using built-in specs. Target: i386-redhat-linux Configured with: ../configure --prefix=/usr ....... Thread model: posix gcc version 4.1.2 20080704 (Red Hat 4.1.2-46)
もしGCCがインストールされていない場合は、各ディストリビューションのパッケージマネージャ(Debian系ならapt、Red Hat系ならyumやdnfなど)を使って簡単にインストールできます。
Mac OS Xの場合
Mac OS XでGCCを入手する最も簡単な方法は、Appleの公式サイトからXcode開発環境をダウンロードし、画面の指示に従ってインストールすることです。XcodeにはC/C++コンパイラが含まれています。なお、Xcode全体が不要な場合は、より軽量な「Command Line Tools」だけをインストールする方法もあります。
Windowsの場合
WindowsにGCCをインストールするには、MinGW(Minimalist GNU for Windows)を利用します。MinGWの公式サイトにアクセスし、最新版のインストーラ「MinGW-<version>.exe」をダウンロードしてください。
MinGWのインストール時には、少なくとも以下のパッケージを選択する必要があります。
- gcc-core(Cコンパイラ)
- gcc-g++(C++コンパイラ)
- binutils(リンカやアセンブラなどのGNUバイナリユーティリティ)
- MinGWランタイム
必要に応じて、これら以外のパッケージも追加インストールできます。
次に、MinGWのインストール先にある「bin」サブディレクトリをPATH環境変数に追加します。これにより、コマンドラインからこれらのツールを短い名前で直接呼び出せるようになります。
インストールが完了すると、Windowsのコマンドラインから gcc、g++、ar、ranlib、dlltool など、さまざまなGNUツールを実行できるようになります。
以上でC++開発環境の準備は完了です。エディタでソースファイルを作成し、コンパイラでビルドして、最初のC++プログラムを動かしてみましょう。
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