C++で解く24ゲーム:四則演算で24を作れるか判定するアルゴリズム
問題の概要
1から9までのいずれかの数値が書かれたカードが4枚あるとします。これらの数値に対して「+(足し算)」「-(引き算)」「*(掛け算)」「/(割り算)」の四則演算を自由に組み合わせ、計算結果をちょうど24にできるかどうかを判定するのが、いわゆる「24ゲーム」と呼ばれる問題です。
たとえば、手元のカードが [4, 9, 2, 6] だった場合、(4 * 9) - (2 * 6) という式で 36 − 12 = 24 が求められるため、答えは true(24が作れる)となります。
解法のアプローチ:バックトラッキング
この問題はバックトラッキング(試行錯誤しながら探索を進め、行き詰まったら一歩戻る手法)を用いることで効率的に解けます。基本的な発想はシンプルで、「4つの数の中から2つを選び、演算して1つにまとめる」という操作を繰り返し、最終的に残った1つの数が24になるかどうかを確認します。
アルゴリズムの手順
- 許容誤差の設定: 割り算によって小数が生じる可能性があるため、厳密な等号比較は行いません。epsilon = 10-5 を許容誤差として定義しておきます。
- 再帰関数 solve(v) の定義: 引数として数値の配列 v を受け取ります。
- 配列 v の要素数が 1 になった場合、|v[0] − 24.0| ≤ epsilon を満たしていれば true を返します。
- まだ複数の要素がある場合は、二重ループですべての順序付きペア (i, j) を列挙します。i と j が同じ場合はスキップします。
- ペア以外の残りの要素をすべて新しい配列 res にコピーします。
- 4種類の演算子それぞれについて、v[i] と v[j] を演算した結果を res の末尾に追加し、solve(res) を再帰的に呼び出します。
- 再帰呼び出しの結果が true であれば、その時点で true を返します。そうでなければ、追加した要素を pop_back で取り除き(バックトラック)、次の演算子を試します。
- すべての組み合わせを試しても成功しなければ、false を返します。
- メイン処理: 入力 nums を double 型の配列 v に変換し、solve(v) を呼び出してその結果を返します。
それでは、実際のコードを見ながら理解を深めていきましょう。
C++での実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
char operators[4] = {'+', '-', '/', '*'};
double epsilon = pow(10.0, -5);
bool judgePoint24(vector<int>& nums) {
vector<double> v;
for(int i = 0; i < nums.size(); i++){
v.push_back(nums[i]);
}
return solve(v);
}
bool solve(vector<double> v){
if(v.size() == 1){
return abs(v[0] - 24.0) <= epsilon;
}
for(int i = 0; i < v.size(); i++){
for(int j = 0; j < v.size(); j++){
if(i == j) continue;
vector<double> res;
for(int k = 0; k < v.size(); k++){
if(i != k && j != k){
res.push_back(v[k]);
}
}
for(int k = 0; k < 4; k++){
if(operators[k] == '+'){
res.push_back(v[i] + v[j]);
}else if(operators[k] == '-'){
res.push_back(v[i] - v[j]);
}else if(operators[k] == '*'){
res.push_back(v[i] * v[j]);
}else{
res.push_back(v[i] / v[j]);
}
if(solve(res)) return true;
res.pop_back();
}
}
}
return false;
}
};
main(){
Solution ob;
vector<int> v = {4,9,2,6};
cout << (ob.judgePoint24(v));
}
入力例
{4,9,2,6}
出力例
1
コードのポイント
- 数値を
double型で扱うことで、割り算によって生じる小数にも正しく対応できます。 - 浮動小数点数には計算誤差が伴うため、結果が24と完全に一致しているかではなく、差が epsilon(10-5)以内に収まっているかで判定しています。
- 演算結果を
push_backで追加して再帰呼び出しを行い、失敗したらpop_backで取り消すことで、探索状態を正しく復元しています。これがバックトラッキングの核となる部分です。 - カードは4枚と固定されているため、組み合わせの総数は限られ、十分高速に動作します。
-
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