C++で解く「H指数 II」:二分探索による効率的な実装方法
ある研究者の論文被引用数の配列(非負の整数)が与えられ、その配列は降順ではない順序(非減少順)でソートされているものとします。このとき、研究者のh指数(h-index)を計算する関数を定義するのが本問題の目的です。
h指数とは?
h指数の定義は次のとおりです。
「科学者に指標hが存在するのは、N本の論文のうちh本がそれぞれ少なくともh回引用されており、残りの N − h 本の論文がそれぞれh回以下しか引用されていない場合である。」
具体例
入力が citations = [0,1,4,5,6] の場合、出力は 3 となります。
この研究者は5本の論文を持ち、それぞれ0回、1回、4回、5回、6回引用されています。「4回以上引用された論文」が3本あり、残りの2本はいずれも4回以下の引用にとどまっているため、h指数は3と判定されます。
解法のアプローチ
配列がすでにソートされているため、二分探索(バイナリサーチ)を使うことで O(log n) の計算量で効率的に求解できます。手順は以下のとおりです。
ans := 0、low := 0、n := 配列のサイズ、high := n - 1として初期化する。配列のサイズが0の場合は、0を返す。
low <= highの間、以下を繰り返す。mid := low + (high - low) / 2を計算する。A[mid] == 配列のサイズ - midならば、A[mid]を返す。そうでなく
A[mid] > n - midの場合は、high := mid - 1とする。それ以外の場合は、
low := mid + 1とする。
ループ終了後、
n - high - 1を返す。
ここでのポイントは、「mid番目以降の論文数(n - mid)」と「A[mid]の被引用数」を比較することで、条件を満たす境界位置を絞り込んでいく点です。
C++による実装例
理解を深めるために、以下の実装を見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
int hIndex(vector<int>& A) {
int ans = 0;
int low = 0;
int n = A.size();
int high = n - 1;
if(A.size() == 0) return 0;
while(low <= high){
int mid = low + (high - low) / 2;
if(A[mid] == A.size() - mid){
return A[mid];
}
else if(A[mid] > (n - mid)){
high = mid - 1;
}
else low = mid + 1;
}
return n - (high + 1);
}
};
main(){
Solution ob;
vector<int> v = {0,1,4,5,7};
cout << (ob.hIndex(v));
}
入力
[0,1,4,5,6]
出力
3
まとめ
この問題では、ソート済みの被引用数配列を活かし、二分探索によってh指数を高速に求めることができます。線形探索ではO(n)かかるところを、O(log n)まで削減できるため、大規模なデータセットでも実用的に動作します。境界条件(空配列や全要素が0の場合など)にも注意して実装しましょう。
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