C++でシーケンスに対する3種類のクエリ操作を効率的に処理する方法
問題の概要
空のシーケンスと、処理すべき n 個のクエリが与えられます。クエリは配列 queries に {query, data} の形式で格納されており、次の3種類があります。
- query = 1: 指定されたデータをシーケンスの末尾に追加する。
- query = 2: シーケンスの先頭にある要素を出力し、その後その要素を削除する。
- query = 3: シーケンスを昇順にソートする。
なお、クエリタイプ2と3では常に data = 0 が渡されることに注意してください。
入力例
n = 9、queries = {{1, 5}, {1, 4}, {1, 3}, {1, 2}, {1, 1}, {2, 0}, {3, 0}, {2, 0}, {3, 0}} の場合、出力は 5 と 1 になります。
各クエリ後のシーケンスの状態
- 1: {5}
- 2: {5, 4}
- 3: {5, 4, 3}
- 4: {5, 4, 3, 2}
- 5: {5, 4, 3, 2, 1}
- 6: {4, 3, 2, 1} → 5 を出力
- 7: {1, 2, 3, 4}
- 8: {2, 3, 4} → 1 を出力
- 9: {2, 3, 4}
解決のアプローチ
この問題は、通常のキュー(queue)と優先度付きキュー(priority_queue)を組み合わせることで効率的に解けます。ポイントは、ソート済みの要素を優先度付きキュー側に保持し、未ソートの要素を通常のキューに保持するという考え方です。優先度付きキューはデフォルトで最大値を取り出すため、負の値を格納することで最小値(昇順の先頭)を取得できるようにします。
アルゴリズムの手順
priority_queue<int> priq // ソート済み要素を保持(負の値で格納)
queue<int> q // 未ソート要素を保持
i := 0 から i < n まで i を1ずつ増やしながら繰り返す:
operation := queries[i] の1つ目の値
operation が 1 の場合:
x := queries[i] の2つ目の値
x を q に挿入する
operation が 2 の場合:
priq が空ならば:
q の先頭要素を出力し、削除する
そうでなければ:
-(priq の先頭要素) を出力し、priq の先頭を削除する
operation が 3 の場合:
q が空になるまで繰り返す:
-(q の先頭要素) を priq に挿入する
q から要素を削除するC++による実装例
以下の実装を見ると、動作をより深く理解できます。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
void solve(int n, vector<pair<int, int>> queries){
priority_queue<int> priq;
queue<int> q;
for(int i = 0; i < n; i++) {
int operation = queries[i].first;
if(operation == 1) {
int x;
x = queries[i].second;
q.push(x);
} else if(operation == 2) {
if(priq.empty()) {
cout << q.front() << endl;
q.pop();
} else {
cout << -priq.top() << endl;
priq.pop();
}
} else if(operation == 3) {
while(!q.empty()) {
priq.push(-q.front());
q.pop();
}
}
}
}
int main() {
int n = 9; vector<pair<int, int>> queries = {{1, 5}, {1, 4}, {1, 3}, {1, 2}, {1, 1}, {2, 0}, {3, 0}, {2, 0}, {3, 0}};
solve(n, queries);
return 0;
}入力
9, {{1, 5}, {1, 4}, {1, 3}, {1, 2}, {1, 1}, {2, 0}, {3, 0}, {2, 0}, {3, 0}}出力
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計算量について
このアプローチでは、要素の追加は O(1)、ソート操作はキュー内の全要素を優先度付きキューへ移すため全体で O(k log k)(k は移動対象の要素数)、先頭要素の出力と削除は O(log k) となります。毎回 std::sort で全要素を並べ替える素朴な手法よりも効率的であり、特にソートと取得が交互に行われるケースで優れたパフォーマンスを発揮します。
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