JavaScriptオブジェクトにキーが存在するかどうかを確認する方法
JavaScriptでオブジェクト内に特定のキー(プロパティ)が存在するかどうかを調べるには、主に2つの方法があります。それぞれ動作や特徴が異なるため、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。
例として、次のような「employee」オブジェクトを用意します。
var employee = {
name: "Ranjan",
age: 25
}
このオブジェクトに「name」プロパティが存在するかどうかを確認してみましょう。
1) in演算子を使う方法
「in」演算子は、オブジェクト自身のプロパティだけでなく、プロトタイプチェーンを通じて継承されたプロパティもチェック対象とします。オブジェクト自体に該当プロパティが見つからない場合、継承元のプロパティまで遡って検索する点が特徴です。
次の例では、「toString」が存在するかどうかを「in」演算子で確認しています。「toString」はemployeeオブジェクト自身には定義されていませんが、すべてのオブジェクトが継承するObject.prototypeの基本プロパティであるため、結果はtrueとなります。
コード例
<html>
<body>
<script>
var employee = {
name: "Ranjan",
age: 25
}
document.write("name" in employee);
document.write("</br>");
document.write("salary" in employee);
document.write("</br>");
document.write("toString" in employee);
</script>
</body>
</html>
実行結果
true false true
このように、「name」は自身のプロパティとしてtrue、「salary」は存在しないためfalse、「toString」は継承プロパティとしてtrueが返されます。
2) hasOwnProperty()メソッドを使う方法
hasOwnProperty()メソッドは、オブジェクト自身が直接持つプロパティのみを対象とし、継承されたプロパティは無視します。プロパティが存在すればtrue、存在しなければfalseを返します。
次の例では、継承プロパティである「toString」についても確認しているため、たとえ基本プロパティであっても結果はfalseになります。
コード例
<html>
<body>
<script>
var employee = {
name: "Ranjan",
age: 25
}
document.write(employee.hasOwnProperty('toString'));
document.write("</br>");
document.write(employee.hasOwnProperty('name'));
document.write("</br>");
document.write(employee.hasOwnProperty('salary'));
</script>
</body>
</html>
実行結果
false true false
補足:Object.hasOwn()とundefinedとの比較
ES2022以降では、hasOwnProperty()のより安全な代替としてObject.hasOwn()が利用できます。Object.create(null)で生成されたオブジェクトなどでも確実に動作するため、新規のコードではこちらが推奨されます。
console.log(Object.hasOwn(employee, "name")); // true
また、値そのものではなくキーの存在だけを簡易的に確認したい場合は、undefinedとの比較も使われます。ただし、プロパティの値が意図的にundefinedに設定されている場合には誤判定となるため注意が必要です。
if (employee.name !== undefined) {
// キーが存在する場合の処理
}
まとめ
- in演算子: 自身のプロパティに加えて、継承されたプロパティも判定対象になる
- hasOwnProperty(): オブジェクト自身のプロパティのみを判定する
- Object.hasOwn(): ES2022で追加された推奨メソッド(hasOwnProperty()の代替)
- undefined比較: 手軽だが、値がundefinedの場合は誤判定の可能性がある
継承プロパティまで含めて確認したい場合は「in」演算子を、オブジェクト固有のプロパティだけを厳密に確認したい場合は「hasOwnProperty()」または「Object.hasOwn()」を選択するとよいでしょう。
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