JavaScriptのNumber.valueOf()メソッドとは?構文と実行例をわかりやすく解説
Number.valueOf()は、Numberオブジェクトがラップしている数値(プリミティブ値)を返すJavaScriptの組み込みメソッドです。オブジェクトとして扱われている数値から、計算などにそのまま使える元の数値を取り出したい場合に活用できます。
構文
valueOf()メソッドの書式は以下のとおりです。
num.valueOf();
なお、このメソッドは引数を受け付けません。引数を渡しても無視され、常にオブジェクトが保持している元の数値が返される点に注意してください。
基本的な使用例
まずは、toString(16)で数値を16進数表記に変換するシンプルなサンプルです。
<html>
<head>
<title>JavaScript Example</title>
</head>
<body>
<script type="text/javascript">
var num = 215;
result = num.toString(16);
document.write("Result: " + result);
</script>
</body>
</html>
出力
Result: d7
toString(16)によって、数値215が16進数表記の「d7」に変換されて表示されます。
valueOf()の動作を確認する
次に、引数の有無や内容に関わらず、valueOf()がどのような結果を返すのかを確認してみましょう。
<html>
<head>
<title>JavaScript Example</title>
</head>
<body>
<script type="text/javascript">
var num = 215;
result = num.toString(16);
document.write("Result: " + result);
document.write("<br>");
document.write("Result: " + num.valueOf(0));
document.write("<br>");
document.write("Result: " + num.valueOf(-16));
document.write("<br>");
document.write("Result: " + num.valueOf());
document.write("<br>");
var dat = 0/0;
document.write("Result: " + dat.valueOf(16));
</script>
</body>
</html>
出力
Result: d7 Result: 215 Result: 215 Result: 215 Result: NaN
結果のポイント
- num.valueOf(0)、num.valueOf(-16)、num.valueOf()はすべて「215」を返します。これは、valueOf()が引数を一切受け付けず、渡された値を無視して元の数値を返すためです。
- 0/0の計算結果であるNaN(非数)に対してvalueOf()を呼び出すと、「NaN」がそのまま返されます。
補足:現代のJavaScriptでのvalueOf()
現在のJavaScriptでは、new Number()のように明示的にNumberオブジェクトを生成することはほとんどなく、プリミティブな数値を直接扱うのが一般的です。ただし、プリミティブな数値に対してメソッドを呼び出す際には、内部的に一時的なラッパーオブジェクトが自動生成されるため、valueOf()も暗黙的に利用されています。仕組みを理解しておくと、オブジェクトとプリミティブの違いを把握するうえで役立ちます。
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