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Pythonで二分木内の長さkの一意なパスを数えるプログラム

問題概要

一意な値を持つ二分木と整数 k が与えられます。このとき、木の中に存在する「長さ k の一意なパス」の総数を求めます。パスは親ノードから子ノードへ向かう方向でも、子ノードから親ノードへ向かう方向でも構いません。また、あるノードが片方のパスにのみ含まれる場合、その2つのパスは互いに異なるものとして扱います。

入力例と出力例

たとえば、次のような二分木が与えられたとします。

Pythonで二分木内の長さkの一意なパスを数えるプログラム

k = 3 の場合、出力は 4 になります。該当するパスは次の4本です。

  • [12, 8, 3]
  • [12, 8, 10]
  • [8, 12, 15]
  • [3, 8, 10]

解き方:深さ優先探索(DFS)によるアプローチ

この問題は、DFSで木を走査しながら、各ノードを基準とした距離ごとの経路数を集約していくことで解けます。具体的な手順は以下の通りです。

  1. dfs() 関数を定義します。引数としてノードを受け取ります。
    • ノードが null の場合は、先頭に 1、続けて (K−1) 個の 0 を並べたリストを返します。
    • left := dfs(ノードの左の子)
    • right := dfs(ノードの右の子)
    • i を 0 から K−1 までループします。
      ans := ans + left[i] × right[K − 1 − i]
    • res := サイズ K のすべて 0 のリストを作成し、res[0] := 1、res[1] := 1 を設定します。
    • i を 1 から K−2 までループします。
      res[i + 1] := res[i + 1] + left[i]
      res[i + 1] := res[i + 1] + right[i]
    • res を返します。
  2. メイン側では次の処理を行います。
    ans := 0 で初期化 → dfs(root) を呼び出す → ans を返す

ポイントとなるのは、各ノードで左右の部分木の情報を掛け合わせている箇所です。これにより、「そのノードを途中に含む長さ K のパス」の本数をすべて数え上げることができます。

Pythonでの実装例

class TreeNode:
   def __init__(self, data, left = None, right = None):
      self.data = data
      self.left = left
      self.right = right
class Solution:
   def solve(self, root, K):
      def dfs(node):
         if not node:
            return [1] + [0] * (K-1)
         left = dfs(node.left)
         right = dfs(node.right)
         for i in range(K):
            self.ans += left[i] * right[K - 1 - i]
         res = [0] * K
         res[0] = res[1] = 1
         for i in range(1, K - 1):
            res[i + 1] += left[i]
            res[i + 1] += right[i]
         return res
      self.ans = 0
      dfs(root)
      return self.ans
ob = Solution()
root = TreeNode(12)
root.left = TreeNode(8)
root.right = TreeNode(15)
root.left.left = TreeNode(3)
root.left.right = TreeNode(10)
print(ob.solve(root, 3))

入力

root = TreeNode(12)
root.left = TreeNode(8)
root.right = TreeNode(15)
root.left.left = TreeNode(3)
root.left.right = TreeNode(10)
3

出力

4

計算量

各ノードを一度ずつ訪問し、訪問ごとに長さ K の配列操作を行うため、時間計算量は O(n × K) です。空間計算量は再帰スタックに依存し、木の高さを h とすると O(h)、木が偏っている場合は最悪で O(n) となります。

  1. Pythonで二分木の各レベルの最大幅を求めるプログラム

    二分木が与えられたとき、ツリー内の任意のレベルにおける最大幅を求めることを考えます。ここでいう「レベルの幅」とは、そのレベルにおいて最も左端にあるノードと最も右端にあるノードの間に含まれるノード数のことです。例えば、次のような二分木が入力として与えられた場合を考えてみましょう。この場合、出力は 2 となります。解決のための手順この問題を解くために、以下の手順に従います。各深さにおける位置の最小値と最大値を保持するマップ d を作成します。初期値は、最小値を無限大(∞)、最大値を 0 とします。関数 dfs() を定義します。この関数は引数として root、pos := 0、depth := 0

  2. Pythonで二分木の最小共通祖先(LCA)を求める方法

    二分木が与えられたとき、指定した2つのノードの最小共通祖先(Lowest Common Ancestor:LCA)を求める問題を考えてみましょう。ノード p と q の LCA とは、p と q の両方を子孫として持つノードの中で、最も深い位置にあるノードのことです。 例えば、二分木が [3,5,1,6,2,0,8,null,null,7,4] という形式で表されている場合、木の構造は次のようになります。 この場合、ノード 5 と ノード 1 の LCA は 3 となります。 解法のアプローチ この問題は、再帰を使って次の手順で解くことができます。 木が空(None)の場合は、None