Pythonで二分木の2番目に深い葉ノードの深さを求めるプログラム
問題の概要
二分木が与えられたとき、2番目に深い葉ノードの深さを求めることを考えます。最も深い葉が複数存在する場合は、その次に高い位置にある葉ノードが「2番目に深い葉」とみなされます。なお、根(ルート)の深さは0であるとします。
入力例と出力
例えば、次のような二分木が与えられた場合を考えてみましょう。

この木では、最も深い葉はノード7とノード8(深さ3)であり、その次に深い葉はノード3(深さ1)です。したがって、出力は 1 となります。
解法のアプローチ
この問題は、木をレベル(深さ)ごとに順番に辿っていく幅優先探索(BFS)の考え方を使うと、シンプルに解くことができます。各レベルで最初に見つかった葉ノードの深さを記録していき、直前に記録した値を保持しておくことで、最終的に「2番目に深い葉」の深さが求まります。
アルゴリズムの手順
- 根がnullの場合は、nullを返します。
- 新しいリストnodesを作成し、その末尾に根を挿入します。
- count := 0、prev := 0、now := 0 と初期化します。
- nodesが空でない間、以下の処理を繰り返します。
- 新しいリストnewを作成し、flag := True とします。
- nodes内の各ノードに対して、以下を判定します。
- flagがTrueで、かつノードの左の子・右の子がどちらもnull(=葉ノード)の場合:prev := now、now := count と更新し、flagをFalseにします。
- 左の子が存在する場合は、newの末尾に追加します。
- 右の子が存在する場合は、newの末尾に追加します。
- nodes := new として次のレベルへ進み、count を1増やします。
- ループ終了後、prevを返します。
ここで、nowには「最後に葉が見つかったレベル(=最深部)」の深さが入り、prevには「その一つ前のレベルで最初に見つかった葉」の深さが入ります。この仕組みにより、prevが2番目に深い葉の深さを表すことになります。
Pythonでの実装例
それでは、上記のアルゴリズムを実際にPythonで実装してみましょう。
class TreeNode:
def __init__(self, data, left = None, right = None):
self.data = data
self.left = left
self.right = right
class Solution:
def solve(self, root):
if root is None:
return None
nodes = []
nodes.append(root)
count = 0
prev = 0
now = 0
while nodes:
new = []
flag = True
for node in nodes:
if flag and (not node.left) and (not node.right):
prev = now
now = count
flag = False
if node.left:
new.append(node.left)
if node.right:
new.append(node.right)
nodes = new
count += 1
return prev
ob = Solution()
root = TreeNode(2)
root.left = TreeNode(3)
root.right = TreeNode(4)
root.right.left = TreeNode(5)
root.right.right = TreeNode(6)
root.right.left.left = TreeNode(7)
root.right.right.right = TreeNode(8)
print(ob.solve(root))
入力
root = TreeNode(2)
root.left = TreeNode(3)
root.right = TreeNode(4)
root.right.left = TreeNode(5)
root.right.right = TreeNode(6)
root.right.left.left = TreeNode(7)
root.right.right.right = TreeNode(8)
出力
1
まとめ
本記事では、二分木から2番目に深い葉ノードの深さを求める方法を紹介しました。レベルごとにノードを辿るBFSの考え方を応用することで、木を一度走査するだけで目的の値を取得できます。計算量はノード数をNとするとO(N)、空間計算量も最大でO(N)となり、非常に効率的な解法です。同様の手法は、木の最大深度やレベルごとのノード集合を求める問題にも応用できるので、ぜひ覚えておきましょう。
-
Pythonで二分木内の長さkの一意なパスを数えるプログラム
問題概要 一意な値を持つ二分木と整数 k が与えられます。このとき、木の中に存在する「長さ k の一意なパス」の総数を求めます。パスは親ノードから子ノードへ向かう方向でも、子ノードから親ノードへ向かう方向でも構いません。また、あるノードが片方のパスにのみ含まれる場合、その2つのパスは互いに異なるものとして扱います。 入力例と出力例 たとえば、次のような二分木が与えられたとします。 k = 3 の場合、出力は 4 になります。該当するパスは次の4本です。 [12, 8, 3] [12, 8, 10] [8, 12, 15] [3, 8, 10] 解き方:深さ優先探索(DFS)によるアプ
-
Pythonで二分木の各レベルの最大幅を求めるプログラム
二分木が与えられたとき、ツリー内の任意のレベルにおける最大幅を求めることを考えます。ここでいう「レベルの幅」とは、そのレベルにおいて最も左端にあるノードと最も右端にあるノードの間に含まれるノード数のことです。例えば、次のような二分木が入力として与えられた場合を考えてみましょう。この場合、出力は 2 となります。解決のための手順この問題を解くために、以下の手順に従います。各深さにおける位置の最小値と最大値を保持するマップ d を作成します。初期値は、最小値を無限大(∞)、最大値を 0 とします。関数 dfs() を定義します。この関数は引数として root、pos := 0、depth := 0