Tkinterのupdate()とupdate_idletasks()の違いとは?使い分けをわかりやすく解説
update()メソッドは、保留中のすべてのアイドルタスク、未処理のイベント、関数呼び出し、コールバックをまとめて処理します。ウィジェットの再描画、ジオメトリ管理(レイアウト計算)、ウィジェットプロパティの設定変更など、アプリケーションに関わるすべてのイベントやタスクの更新・処理に適用できるのが特徴です。
さらに、アプリケーションに未完了のタスクが残っている場合でも、アプリ全体に影響する値を確実に更新・リフレッシュしてくれます。ただし、単一の保留タスクを処理するだけの目的でupdate()を使うのは非効率です。そこでTkinterにはupdate_idletasks()メソッドも用意されています。こちらは、何らかの理由で停止・安定状態にあるアイドル中の保留タスクのみを更新するメソッドで、他のイベントやコールバックを一切処理せずに、保留中のタスクだけを呼び出します。
update()とupdate_idletasks()の違い
どちらのメソッドも保留中・アイドル中のタスクを処理するために役立ちますが、両者の唯一の違いは次のとおりです。
- update():アプリケーション内に存在するすべてのイベントを処理する
- update_idletasks():実行中でない、安定状態のイベントのみを処理する
画面の再描画など軽い処理だけを行いたい場合はupdate_idletasks()を、ユーザー操作を含むすべてのイベントを即時に反映したい場合はupdate()を使う、という使い分けが基本となります。
サンプルコード
ここでは、update_idletasks()メソッドの具体的な使い方を例を挙げて紹介します。ループ処理の中でラベルの表示をリアルタイムに更新するケースです。
# tkinterライブラリをインポート
from tkinter import *
from tkinter import ttk
import time
# tkinterフレームのインスタンスを作成
win = Tk()
# ウィンドウサイズを設定
win.geometry("700x350")
def add_Text():
for i in range(10):
label.config(text="ループは1から" + str(i) + "まで実行中")
# 2秒間待機
win.update_idletasks()
time.sleep(2)
label.config(text=i)
# ラベルを作成して配置
label = Label(win, text="元のテキスト", font=('Aerial 16'))
label.pack(pady=30)
# ラベルのテキストを更新するボタンを追加
Button(win, text="テキストを変更", command=add_Text).pack(pady=40)
win.mainloop()実行結果
上記のコードを実行すると、ラベルウィジェットとボタンが配置されたウィンドウが表示されます。

ボタンを押すと、設定されたループ範囲に従ってラベルウィジェットのテキストが自動的に更新されていきます。update_idletasks()を呼び出すことで、time.sleep()で処理がブロックされている間も、画面の再描画(アイドルタスク)だけは確実に行われるため、ラベルの変化がリアルタイムに確認できます。

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