Python・Pandasのmerge()関数でDataFrameを右外部結合(Right Outer Join)する方法
Pandas DataFrameを右外部結合でマージするとは
Pandasで2つのDataFrameを結合するには、merge()関数を使用します。右外部結合(Right Outer Join)を実現するには、merge()関数の「how」パラメータに以下のように指定します。
how = "right"
右外部結合では、右側のDataFrame(第2引数に渡したDataFrame)のすべての行が保持され、左側のDataFrameに一致する行がない場合はNaN(欠損値)が補完されます。
Pandasライブラリのインポート
まず、エイリアスを付けてPandasライブラリをインポートします。
import pandas as pd
マージ用の2つのDataFrameを作成
次に、マージ対象となる2つのDataFrameを作成します。共通の列として「Car」を持ちます。
# DataFrame1を作成
dataFrame1 = pd.DataFrame(
{
"Car": ['BMW', 'Lexus', 'Audi', 'Mustang', 'Bentley', 'Jaguar'],
"Units": [100, 150, 110, 80, 110, 90]
}
)
# DataFrame2を作成
dataFrame2 = pd.DataFrame(
{
"Car": ['BMW', 'Lexus', 'Tesla', 'Mustang', 'Mercedes', 'Jaguar'],
"Reg_Price": [7000, 1500, 5000, 8000, 9000, 6000]
}
)ここで、DataFrame1には「Audi」と「Bentley」が含まれ、DataFrame2には「Tesla」と「Mercedes」が含まれている点に注目してください。この違いが、右外部結合の結果に影響します。
右外部結合によるマージの実行
共通列「Car」をキーにし、「how」パラメータに「right」を指定してmerge()を呼び出すことで、右外部結合が実行されます。
mergedRes = pd.merge(dataFrame1, dataFrame2, on='Car', how="right")
サンプルコード全体
以下は、これまでの手順をまとめた完全なコード例です。
import pandas as pd
# DataFrame1を作成
dataFrame1 = pd.DataFrame(
{
"Car": ['BMW', 'Lexus', 'Audi', 'Mustang', 'Bentley', 'Jaguar'],
"Units": [100, 150, 110, 80, 110, 90]
}
)
print("DataFrame1 ...\n", dataFrame1)
# DataFrame2を作成
dataFrame2 = pd.DataFrame(
{
"Car": ['BMW', 'Lexus', 'Tesla', 'Mustang', 'Mercedes', 'Jaguar'],
"Reg_Price": [7000, 1500, 5000, 8000, 9000, 6000]
}
)
print("\nDataFrame2 ...\n", dataFrame2)
# 共通列Carをキーに、「how="right"」を指定して右外部結合を実行
mergedRes = pd.merge(dataFrame1, dataFrame2, on='Car', how="right")
print("\n右外部結合でマージしたDataFrame...\n", mergedRes)実行結果
上記のコードを実行すると、次のような出力が得られます。
DataFrame1 ...
Car Units
0 BMW 100
1 Lexus 150
2 Audi 110
3 Mustang 80
4 Bentley 110
5 Jaguar 90
DataFrame2 ...
Car Reg_Price
0 BMW 7000
1 Lexus 1500
2 Tesla 5000
3 Mustang 8000
4 Mercedes 9000
5 Jaguar 6000
右外部結合でマージしたDataFrame...
Car Units Reg_Price
0 BMW 100.0 7000
1 Lexus 150.0 1500
2 Mustang 80.0 8000
3 Jaguar 90.0 6000
4 Tesla NaN 5000
5 Mercedes NaN 9000結果のポイント
出力結果から、右外部結合の特徴がよく分かります。
- 右側のDataFrame2に存在するすべての車種(BMW、Lexus、Mustang、Jaguar、Tesla、Mercedes)が結果に保持されています。
- 左側のDataFrame1のみに存在する「Audi」と「Bentley」は、右側に対応する行がないため結果から除外されます。
- 右側のみに存在する「Tesla」と「Mercedes」は、左側に一致するデータがないため、「Units」列がNaN(欠損値)になっています。
- また、「Units」列の値が100.0のように小数点付きで表示されているのは、NaNが混在することで整数型(int)から浮動小数点型(float)に変換されたためです。
このように、how="right"を指定したmerge()関数を使えば、右側のDataFrameを基準にした結合を簡単に実装できます。逆に左側を基準にしたい場合は「left」、両方の行をすべて保持したい場合は「outer」を指定してください。
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