Python・NumPyのfind_common_type()で標準的な型強制ルールに従って共通データ型を判定する方法
標準的な型強制(coercion)ルールに従って共通のデータ型を判定するには、PythonのNumPyが提供する numpy.find_common_type() メソッドを使用します。第1引数には、配列を表すdtypeまたはdtypeに変換可能なオブジェクトのリストを指定します。第2引数には、スカラーを表すdtypeまたはdtypeに変換可能なオブジェクトのリストを指定します。
find_common_type() メソッドは、共通のデータ型を返します。この戻り値は、基本的に scalar_types を無視した場合の array_types の最大値となりますが、scalar_types の最大値が異なる種類(dtype.kind)である場合は例外です。また、種類が判別できない場合には None が返されます。
なお、このメソッドはNumPy 1.25以降で非推奨(Deprecated)となっています。新規のコードでは numpy.result_type() や numpy.promote_types() の使用が推奨されるため、既存コードの保守時には注意が必要です。
手順
まず、必要なライブラリをインポートします。
import numpy as np
続いて、NumPyの find_common_type() メソッドを使い、標準的な型強制ルールに従って共通の型を判定します。
print("Result...",np.find_common_type([np.float32], [np.int64, np.float64]))
print("Result...",np.find_common_type([], [np.int64, np.float32, complex]))
print("Result...",np.find_common_type([np.float32], [np.int64, np.float64]))
print("Result...",np.find_common_type([np.float32], [complex]))
print("Result...",np.find_common_type([np.float64], [complex]))
print("Result...",np.find_common_type(['f4', 'i4'], ['c8']))
print("Result...",np.find_common_type([np.int64], [complex]))
print("Result...",np.find_common_type([np.int64], [np.float64]))
実行例
import numpy as np
# 標準的な型強制ルールに従って共通データ型を判定するには、
# Python numpyの numpy.find_common_type() メソッドを使用する
# 第1引数:配列を表すdtypeまたはdtype変換可能なオブジェクトのリスト
# 第2引数:スカラーを表すdtypeまたはdtype変換可能なオブジェクトのリスト
print("Using the find_common_type() method in Numpy\n")
# 型強制ルールに従って共通の型を判定
print("Result...",np.find_common_type([np.float32], [np.int64, np.float64]))
print("Result...",np.find_common_type([], [np.int64, np.float32, complex]))
print("Result...",np.find_common_type([np.float32], [np.int64, np.float64]))
print("Result...",np.find_common_type([np.float32], [complex]))
print("Result...",np.find_common_type([np.float64], [complex]))
print("Result...",np.find_common_type(['f4', 'i4'], ['c8']))
print("Result...",np.find_common_type([np.int64], [complex]))
print("Result...",np.find_common_type([np.int64], [np.float64]))
出力結果
Using the find_common_type() method in Numpy Result... float32 Result... complex128 Result... float32 Result... complex128 Result... complex128 Result... complex128 Result... complex128 Result... float64
このように、配列側の型とスカラー側の型の組み合わせによって、最終的に決定される共通データ型が変わることが確認できます。特に複素数型(complex)が含まれる場合は、より大きな complex128 へと昇格される点に注目してください。
-
Pythonのimghdrモジュールで画像形式を判定する方法
Python標準ライブラリのimghdrモジュールは、ファイルやバイトストリームに含まれる画像の種類(フォーマット)を判別するためのモジュールです。このモジュールには、画像タイプを判定する関数が1つだけ定義されています。imghdr.what() 関数の基本構文imghdr.what(filename, h=None)この関数は、指定されたファイルに含まれる画像データを検査し、画像の種類を表す文字列を返します。filename: 判定対象の画像ファイル名を指定します。h: この引数が指定された場合、filenameは無視され、hで渡されたバイトストリームが検査対象となります。imghdrが認識
-
Pythonのoperatorモジュール徹底解説:標準演算子を関数として使う方法
はじめにプログラミングにおける「演算子(オペレーター)」とは、加算・減算・比較などの特定の操作を実行するためにあらかじめ定義された記号(キー)のことです。Pythonには、算術演算、比較、ビット演算、メンバーシップ判定など、カテゴリ別に分類された豊富な組み込み演算子が用意されています。Pythonの標準ライブラリにはoperatorモジュールが含まれており、このモジュールは組み込み演算子に対応する関数を提供します。関数名は対応する演算子の種類に沿って命名されており、例えば + 演算子に対応するのが add() 関数です。ダンダーメソッドとの関係PythonのObjectクラスには、各演算子記号