MySQLサブクエリにおける「ALL」「ANY」「SOME」「IN」演算子の使い方を徹底解説
MySQLの「ALL」「ANY」「SOME」「IN」演算子は、ある値(オペランド)を、サブクエリが返す結果セットの値と比較するために使用されます。これらの演算子を使用する際は、必ず比較演算子(= や <> など)の後ろに続けて記述しなければなりません。
各演算子の違いと役割
- ALL:サブクエリが返すすべての値に対して比較条件が成立した場合にのみ、結果を返します。
- ANY:サブクエリが返す値の中に、比較条件が成立するものが1つでもあれば、結果を返します。
- SOME:ANYとまったく同じ動作をする別名(シノニム)です。どちらを使っても結果は変わりません。
- IN:サブクエリが返す値のいずれかと一致するかどうかを判定します。「= ANY」と同等の働きを持ちます。
構文
「ALL」を使用する場合
Operand comparison_operator ALL (subquery)
「ANY」を使用する場合
Operand comparison_operator ANY (subquery)
「SOME」を使用する場合
Operand comparison_operator SOME (subquery)
「IN」を使用する場合
Operand comparison_operator IN (subquery)
実行例
ここでは、以下の2つのテーブル(Customers と Reservations)を使って、「ALL」「ANY」「SOME」「IN」演算子とサブクエリを組み合わせた使い方を具体的に見ていきましょう。
mysql> Select * from Customers; +-------------+----------+ | Customer_Id | Name | +-------------+----------+ | 1 | Rahul | | 2 | Yashpal | | 3 | Gaurav | | 4 | Virender | +-------------+----------+ 4 rows in set (0.00 sec) mysql> Select * from Reservations; +------+-------------+------------+ | ID | Customer_id | Day | +------+-------------+------------+ | 1 | 1 | 2017-12-30 | | 2 | 2 | 2017-12-28 | | 3 | 2 | 2017-12-29 | | 4 | 1 | 2017-12-25 | | 5 | 3 | 2017-12-26 | +------+-------------+------------+ 5 rows in set (0.00 sec)
「ALL」演算子を使用した例
次のクエリでは、「ALL」演算子とサブクエリを組み合わせています。サブクエリが返すすべての customer_id と比較することで、予約テーブルに一度も存在しない顧客IDだけを取得できます。
mysql> SELECT customer_id from Customers WHERE customer_id <> ALL(Select customer_id from reservations); +-------------+ | customer_id | +-------------+ | 4 | +-------------+ 1 row in set (0.00 sec)
この例では、顧客ID「4」(Virender)だけが予約テーブルに存在しないため、結果として返されました。
「ANY」演算子を使用した例
次のクエリでは、「ANY」演算子とサブクエリを組み合わせています。サブクエリが返す値のいずれかと一致する顧客IDが抽出されます。
mysql> SELECT customer_id from customers WHERE customer_id = ANY(Select customer_id from reservations); +-------------+ | customer_id | +-------------+ | 1 | | 2 | | 3 | +-------------+ 3 rows in set (0.00 sec)
予約テーブルに登録されているのは顧客ID「1」「2」「3」なので、これら3件が結果として返されています。
「SOME」演算子を使用した例
次のクエリでは、「SOME」演算子とサブクエリを組み合わせています。前述のとおり「SOME」は「ANY」とまったく同じ動作をするため、結果も同一になります。
mysql> SELECT customer_id from customers WHERE customer_id = Some(Select customer_id from reservations); +-------------+ | customer_id | +-------------+ | 1 | | 2 | | 3 | +-------------+ 3 rows in set (0.00 sec)
「IN」演算子を使用した例
最後に、「IN」演算子とサブクエリを組み合わせた例です。「IN」は「= ANY」と同等のため、こちらも同じ結果が得られます。
mysql> SELECT customer_id from customers WHERE customer_id IN (Select customer_id from reservations); +-------------+ | customer_id | +-------------+ | 1 | | 2 | | 3 | +-------------+ 3 rows in set (0.00 sec)
まとめ
「ALL」はサブクエリの結果すべてとの比較が必要なケースに、「ANY」「SOME」「IN」はいずれかの値との一致を確認したいケースに適しています。特に「= ANY」と「IN」は同じ意味を持つため、SQLの可読性やチームのコーディング規約に合わせて、使いやすい方を選ぶとよいでしょう。
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