構造化データ・半構造化データ・非構造化データの違いを徹底解説
ビッグデータとは、膨大な量のデータとその処理全般を扱う概念です。扱うデータ量が非常に大きいため、データがどのように整理・体系化されているかという観点から、大きく「構造化データ」「半構造化データ」「非構造化データ」の3種類に分類されています。
3つのデータタイプの概要
構造化データとは
行と列で厳密に整理されたデータです。リレーショナルデータベース(RDB)のテーブルやExcelの表が代表例で、氏名・住所・電話番号のようにあらかじめ決められたスキーマ(構造定義)に従って格納されます。
半構造化データとは
一定のルールや構造は持っているものの、リレーショナルデータベースのような厳密な表形式には当てはまらないデータです。XMLやJSON、RDFなどが代表的な形式として挙げられます。
非構造化データとは
あらかじめ定義された形式やスキーマを一切持たないデータです。テキスト文書、画像、動画、音声ファイル、SNSの投稿などが該当します。多くの調査において、企業が保有するデータの大部分(約8割程度)はこの非構造化データであるとされています。
主な違いの比較表
以下の表は、整理レベル・トランザクション管理・柔軟性・パフォーマンスなどの観点から、3つのデータタイプを比較したものです。
| 比較項目 | 構造化データ | 半構造化データ | 非構造化データ |
|---|---|---|---|
| 整理レベル | 行と列で体系的に整理されており、3つの中で整理度が最も高い。 | ある程度は整理されているが完全ではない。整理度は構造化データより低く、非構造化データより高い。 | まったく整理されておらず、整理度は3つの中で最も低い。 |
| 整理の手段 | リレーショナルデータベース(RDB)によって整理される。 | XMLやRDFなどの形式によって部分的に整理される。 | 単純な文字データやバイナリデータとして扱われる。 |
| トランザクション管理 | データ管理と同時実行制御が備わっており、マルチタスク処理に最も適している。 | トランザクションは標準では提供されずDBMS側から適用される仕組みだが、同時実行制御は備えていない。 | トランザクション管理も同時実行制御も存在しない。 |
| バージョン管理 | RDB上で動作するため、タプル・行・テーブル単位でバージョン管理が可能。 | 部分的にデータベース機能がサポートされるため、タプルやグラフを扱える範囲に限ってバージョン管理が可能。 | データベース機能が一切ないため、バージョン管理はデータ全体に対してのみ可能。 |
| 柔軟性と拡張性 | スキーマに依存するため、柔軟性・拡張性ともに低い。 | 構造化データよりは柔軟だが、非構造化データほどの柔軟性・拡張性はない。 | 特定のデータベースに依存しないため、3つの中で最も柔軟かつ拡張性が高い。 |
| パフォーマンス | 複雑な結合(join)を含む構造化クエリを実行でき、最高のパフォーマンスを発揮する。 | 匿名ノードへのクエリしか実行できないため、性能は構造化データより低く、非構造化データより高い。 | テキスト検索のみが可能で、性能は両者よりも最も低い。 |
それぞれの具体例
- 構造化データ: 顧客情報のRDBテーブル、銀行の取引記録、販売管理システムのデータなど
- 半構造化データ: XML/JSONファイル、CSVデータ、電子メール、Web APIのレスポンスなど
- 非構造化データ: 画像・動画・音声ファイル、PDFやWord文書、SNS投稿、チャットログなど
まとめ
構造化データは検索性と処理性能に優れる一方で柔軟性に欠け、非構造化データは自由度と拡張性が高い反面で分析が難しいという特性があります。半構造化データはその中間的な役割を担います。実際のシステム開発やデータ活用では、目的に応じてこれら3種類を使い分ける、あるいは組み合わせることが重要になります。
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