MongoDB集約フレームワークでフィールド間を$matchする方法
MongoDBの集約フレームワーク(Aggregation Framework)では、$cmp演算子を使うことで、同じドキュメント内の異なるフィールド同士を比較し、その結果をもとに$matchでドキュメントを絞り込むことができます。
ここでは、実際にサンプルを使いながら手順を解説していきます。
サンプルコレクションの作成
まずは、ドキュメントを含むコレクションを作成しましょう。以下のクエリでコレクション「matchBetweenFieldsDemo」にドキュメントを挿入します。
> db.matchBetweenFieldsDemo.insertOne({"FirstValue":40,"SecondValue":70});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c92c9625259fcd19549980d")
}
> db.matchBetweenFieldsDemo.insertOne({"FirstValue":20,"SecondValue":5});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c92c96b5259fcd19549980e")
}挿入したドキュメントの確認
find()メソッドを使って、コレクション内のすべてのドキュメントを表示してみましょう。
> db.matchBetweenFieldsDemo.find().pretty();
出力結果は以下の通りです。
{
"_id" : ObjectId("5c92c9625259fcd19549980d"),
"FirstValue" : 40,
"SecondValue" : 70
}
{
"_id" : ObjectId("5c92c96b5259fcd19549980e"),
"FirstValue" : 20,
"SecondValue" : 5
}$cmpと$matchを使ったフィールド間の比較
それでは、集約フレームワークで$cmp演算子と$matchステージを組み合わせて、フィールド間を比較するクエリを見てみましょう。
> db.matchBetweenFieldsDemo.aggregate([
... {$project: {
...
... firstGreaterThanOrNot: {$cmp: ['$FirstValue', '$SecondValue']}
... }},
... {$match: {firstGreaterThanOrNot:{$gt: 0}}}
... ]);出力結果は以下の通りです。
{ "_id" : ObjectId("5c92c96b5259fcd19549980e"), "firstGreaterThanOrNot" : 1 }処理の流れの解説
このクエリがどのように動作しているのか、順を追って説明します。
1. $projectで比較結果を生成
$projectステージでは、$cmp演算子を使って「FirstValue」と「SecondValue」を比較し、その結果を新しいフィールド「firstGreaterThanOrNot」に格納しています。$cmpは以下のような値を返します。
- 最初の値が2番目より小さい場合:-1
- 最初の値が2番目より大きい場合:1
- 両方が等しい場合:0
2. $matchで条件に合うドキュメントを抽出
$matchステージでは、「firstGreaterThanOrNot」が0より大きい(つまりFirstValueがSecondValueより大きい)ドキュメントのみを抽出しています。
今回の例では、1件目のドキュメントは FirstValue(40)< SecondValue(70)なので除外され、2件目のドキュメントは FirstValue(20)> SecondValue(5)であるため、結果として表示されています。
このように、通常のfind()クエリでは直接比較できないフィールド間の比較も、集約フレームワークの$projectと$matchを組み合わせることで簡単に実現できます。
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