MongoDBのAggregationで$matchと$andを使って複数の値を照合する方法
MongoDBのAggregationで$matchと$andを使って複数の値を照合する方法
MongoDBで複数の条件の「すべて」に一致するドキュメントを抽出したい場合には、Aggregationパイプラインの$matchステージと$and演算子を組み合わせます。本記事では、ネストされたドキュメント構造を持つコレクションを例に、実際のコードを通して具体的な手順を解説します。
1. サンプルコレクションの作成
まず、insertOne()メソッドを使って、ネストした構造を持つドキュメントを1件挿入し、テスト用のコレクションを作成します。
> db.demo574.insertOne(
... {
... "details1": {
... "details2": {
... "dueDate": new ISODate("2020-01-10"),
... "Name": "Chris",
...
... "UserInformation": {
... "Name": "John",
... "Marks": 78
... },
... CountryName:"US"
... },
... id:101
... }
... }
... );
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5e9167f3581e9acd78b427f6")
}
挿入が正常に完了すると、acknowledged: trueとともに自動生成された_id(ObjectId)が返されます。
2. コレクション内の全ドキュメントを確認
find()メソッドを呼び出すことで、コレクション内のすべてのドキュメントを表示できます。
> db.demo574.find();
このクエリを実行すると、以下のような出力が得られます。
{
"_id" : ObjectId("5e9167f3581e9acd78b427f6"), "details1" :
{ "details2" : { "dueDate" : ISODate("2020-01-10T00:00:00Z"), "Name" : "Chris", "UserInformation" :
{ "Name" : "John", "Marks" : 78 }, "CountryName" : "US" }, "id" : 101 }
}
ご覧のとおり、このドキュメントはdetails1の中にdetails2、さらにその中にUserInformationという多層的なネスト構造を持っています。
3. $matchと$andによるAggregationクエリ
それでは、aggregationフレームワークの$matchステージで$andを使用し、複数条件でドキュメントを照合してみましょう。
> db.demo574.aggregate({
... $match: {
... $and: [
... {"details1.id": 101},
... {"details1.details2.UserInformation.Name": 'John'},
... {"details1.details2.Name": 'Chris'}
... ]
... }
... }
... );
ここでのポイントは、ネストされたフィールドへドット記法(例:"details1.details2.UserInformation.Name")でアクセスしている点です。$and配列内の3つの条件、すなわち「details1.idが101」「UserInformation.NameがJohn」「details2.NameがChris」をすべて満たすドキュメントのみがマッチします。
このクエリを実行すると、条件を満たしたドキュメントだけが次のように出力されます。
{
"_id" : ObjectId("5e9167f3581e9acd78b427f6"), "details1" :
{ "details2" : { "dueDate" : ISODate("2020-01-10T00:00:00Z"), "Name" : "Chris", "UserInformation" :
{ "Name" : "John", "Marks" : 78 }, "CountryName" : "US" }, "id" : 101 }
}
まとめ
MongoDBのAggregationで複数条件をすべて満たすドキュメントを照合するには、$matchステージ内で$and演算子を使用します。ネストされたフィールドを対象にする場合は、ドット記法でフィールドパスを指定することが重要なポイントです。なお、単純なAND条件であれば$andを明示せずに条件を並べて記述することも可能ですが、条件を動的に組み立てる場合などには$andを明示的に使うことでクエリの可読性が向上します。
-
MongoDBですべてのドキュメントにわたる個別(ユニーク)な値をカウントする方法
MongoDBでコレクション内のすべてのドキュメントにわたって、重複を除いた個別(ユニーク)な値の数をカウントしたい場合は、aggregate()メソッドを使用します。この記事では、実際のコード例とともに、その手順をわかりやすく解説します。 サンプルコレクションの作成 まず、insertOne()メソッドを使って、デモ用のコレクション「demo718」にドキュメントを挿入します。 > db.demo718.insertOne( ... { ... id:101, ... details: ... { ... Oth
-
MongoDBで特定の文字列を使ってフィールドのすべての値を一括更新する方法
MongoDBでフィールドのすべての値を一括更新する方法MongoDBのコレクション内に存在するすべてのドキュメントの特定フィールドを、同じ文字列でまとめて更新したい場合があります。そのようなときは、update()メソッドにオプション「multi: true」を指定します。この記事では、実際のコマンド例をもとに、手順をわかりやすく解説します。1. サンプルコレクションの作成まずはinsertOne()メソッドを使って、テスト用コレクション「demo720」に複数のドキュメントを挿入します。> db.demo720.insertOne({SubjectName:MySQL}); {