PHPのtan()関数とは?正接(タンジェント)の計算方法と使い方を解説
定義と使い方
PHPのtan()関数は、ラジアン単位で指定された角度の正接(タンジェント)を返す数学関数です。三角法において、ある角度の正接とは、直角三角形における対辺と隣辺の長さの比として定義されます。
tan(x) = 対辺 ÷ 隣辺
また、正接は同じ角度のサイン(sin)とコサイン(cos)の比としても表すことができます。
tan(x) = sin(x) / cos(x)
たとえば x = 45° の場合、直角三角形では対辺と隣辺の長さが等しくなるため、tan(x) = 1 となります。
この関数が返す値の型は float(浮動小数点数)です。
構文
tan ( float $arg ) : float
パラメータ
| 番号 | パラメータと説明 |
|---|---|
| 1 | arg ラジアン単位の角度を表す浮動小数点数(float) |
戻り値
PHPのtan()関数は、指定された引数に対する正接(タンジェント)の値をfloat型で返します。
対応するPHPバージョン
この関数は、PHP 4.x、PHP 5.x、PHP 7.x のすべてのバージョンで利用できます。
使用例1:tan(pi/2) を計算する
次の例では tan(M_PI/2)、つまり90度の正接を計算しています。数学的には90度のタンジェントは無限大ですが、浮動小数点演算の誤差により、非常に大きな数値「1.6331239353195E+16」が返される点に注意してください。
<?php
$arg=M_PI/2; // 90度
$val=tan($arg);
echo "tan(" . $arg . ") = " . $val;
?>
出力結果
tan(1.5707963267949) = 1.6331239353195E+16
使用例2:deg2rad()関数と組み合わせる
次の例では、deg2rad()関数を使って60度をラジアンに変換してから tan() を計算しています。結果は「1.7320508075689」となり、これは √3(平方根3)に相当します。
<?php
$arg=deg2rad(60);
$val=tan($arg);
echo "tan(" . $arg . ") = " . $val;
?>
出力結果
tan(1.0471975511966) = 1.7320508075689
使用例3:tan(45°) を計算する
45度の正接を求めてみましょう。直角三角形の対辺と隣辺が等しくなるため、結果は「1」になります。
<?php
$arg=M_PI/4; // 45度
$val=tan($arg);
echo "tan(" . $arg . ") = " . $val;
?>
出力結果
tan(0.78539816339745) = 1
使用例4:tan(0) を計算する
次の例では tan(0) を計算しています。0ラジアンの正接は0なので、結果も「0」が返されます。
<?php
$arg=0;
$val=tan($arg);
echo "tan(" . $arg . ") = " . $val;
?>
出力結果
tan(0) = 0
まとめ
tan()関数は、ラジアン単位の角度を受け取り、その正接(タンジェント)をfloat型で返すシンプルな数学関数です。度数法(°)で角度を扱いたい場合は、deg2rad()関数で変換してから渡すのがポイントです。また、90度のように数学的に正接が無限大になる角度では、巨大な数値が返されるため、実際のプログラムでは戻り値の扱いに注意が必要です。
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