HTML
 Computer >> コンピューター >  >> プログラミング >> HTML

WordPressマルウェアがWebサイトのパフォーマンスに与える影響とは?ビジネスリスクと対策を徹底解説

Webサイトのセキュリティにおいて、ハッキングは誰もが避けたい最大のリスクです。しかし、セキュリティ対策の方法を学ぶ前に、まずは「Webサイトが侵害されると実際に何が起こるのか」を理解することが重要です。

はたして、ハッキングは本当にそれほど深刻な問題なのでしょうか?

答えは——イエスです。

ハッキングはビジネス全体に長期にわたる悪影響を及ぼす可能性があり、短期的にも大きな頭痛の種となります。

要点: WordPressサイトへのマルウェアの影響は多岐にわたり、ダウンタイムにとどまりません。最悪の場合、ハッキングが原因で事業を畳まざるを得なくなった企業もあります。ハッキングやマルウェアを防ぐためには、まずマルウェアがビジネス全体に与える影響を把握することが不可欠です。

そもそも、なぜWebサイトはハッキングされるのか?

WordPressサイトは、Webサイトを効率的に動作させるための複数のファイルとデータベースで構成されています。それぞれのファイルには役割があり、それらが連携することでサイトの体験が生まれます。

時計の歯車をイメージしてください。一つひとつの歯車が、全体の仕組みをスムーズに動かしています。

では、悪意のあるファイルやコードがサイトに注入されたらどうなるでしょうか?

時計の仕組みは狂ってしまいますよね。それがハッキングの正体です。ハッキングとは、攻撃者が「マルウェア」と呼ばれる特定のファイルやコードを通じてWebサイトへのアクセスを獲得した結果起こるもので、真剣に対処しなければビジネスに深刻なダメージを与えかねません。

関連記事:サイトがハッキングされているか確認する方法

マルウェアとは何か?

Webサイトは現代技術の結晶です。私たちは日頃から頻繁に利用しているため、WordPressサイトのような複雑かつ精巧なシステムが動作していることの凄さを忘れがちです。

当然ながら、このようなシステムにも問題は発生します。WordPressサイトで起こりうる問題には主に2種類あります。

1つ目は、コードの非効率性やプログラムとの非互換性などにより、意図せず問題を引き起こすファイルやコードです。これらは「バグ」と呼ばれ、不便どころか損害を生むこともありますが、意図的なものではなく、継続的に修正されていきます。

2つ目は、意図的に被害を与えるよう設計されたファイルやコードです。これが「マルウェア」であり、悪意ある攻撃者がWebサイトへのアクセスを獲得するために使用します。

なぜマルウェアを警戒すべきなのか?

マルウェアはありふれた脅威ですが、決して無視できるものではありません。WordPressサイトやビジネスへの影響は多岐にわたり、適切な時期に対処しなければ収益に直結する深刻な結果を招きます。

「自分の小さなサイトなんて、ハッカーが攻撃して得るものはないから安全だ」と考えているなら、それはサイトを危険に晒しているのと同じです。攻撃者は、小規模なサイトからでもほとんど労力をかけずに多くの利益を得ることができます。

問題は、そのリスクを冒す価値があるかどうかです。

サイトがハッキングされた場合、具体的に何が失われるのかを見ていきましょう。

WordPressのマルウェアは何をするのか?

マルウェアがWordPressサイトに与える影響には、一定のパターンはありません。また、悪意ある攻撃者の手法が一貫しているとも限りません。ハッカーは、あなたが講じるセキュリティ対策をかいくぐるために、常に手口を進化させています。

そのため、マルウェアの影響はサイトのダウンタイムから顧客の喪失まで、非常に広範囲に及ぶ可能性があります。

マルウェアがサイトやビジネスにさまざまな形でダメージを与える仕組みを理解することが重要です。まずはWordPressサイトへの影響から見ていきましょう。

WordPressサイトへの影響

多くの場合、サイトがハッキングされていても、検索エンジンからフラグが立つか、トラフィックが大幅に減少するまで気づかないことさえあります。しかし、ハッキングは確実に、ほぼ即座にサイトの劣化を始めます。SEOやトラフィックへの影響は以下のような形で現れます。

スパムサイトへのリダイレクト

WordPressマルウェアがWebサイトのパフォーマンスに与える影響とは?ビジネスリスクと対策を徹底解説
ファーマハッキング(製薬スパム)の例

ハッキングが顕在化する最も一般的な形の1つが、サイト上のスパム広告や製薬サイトへのリダイレクトです。ハッカーはあなたのサイトを利用して訪問者に接触し、違法な商品を販売する別のサイトへ誘導します。これは訪問者に最悪のユーザー体験をもたらすだけでなく、ブラウザから「欺瞞的なサイト」としてフラグを立てられ、トラフィックが激減する原因にもなります。

トラフィックの減少

ハッキングの最初の兆候の1つが、トラフィックの急激な減少です。この減少は、マルウェアがSEOランキングへの便乗、サイトの改ざん、あなたのIPアドレスを使った他サイトへの攻撃(結果としてフラグが立つ)など、さまざまな方法でサイトを妨害することによって引き起こされます。ブラウザや検索エンジンにフラグが立てられると、トラフィックはさらに減少します。

サイトの表示速度低下

もう1つ注意すべき大きな兆候が、サイトの読み込み速度です。突然サイトの表示に非常に時間がかかるようになった場合、それはハッキングが原因かもしれません。ハッカーがマルウェアをサーバーに注入すると、サーバーに過剰な負荷がかかり、サイトの動作が遅くなります。

Googleのブラックリスト登録

WordPressマルウェアがWebサイトのパフォーマンスに与える影響とは?ビジネスリスクと対策を徹底解説
Googleにフラグを立てられたサイトの表示例

サイトのブラックリスト登録は、マルバタイジング(悪意ある広告)の直接的な結果として起こりえます。Googleはユーザーを安全でないサイトへ誘導したくないため、サイトがハッキングされていると判明すると、大きな警告を表示してユーザーの訪問を阻止したり、検索結果からサイトを完全に除外したりします。多くのサイトがGoogleからのオーガニックトラフィックに依存していることを考えると、これはビジネスにとって壊滅的な打撃となりえます。

SEOランキングの低下

Googleに危険なサイトとして認定されれば、トラフィックは自然に減少します。さらに、スパム広告がユーザー体験を損なうことで、訪問者は二度とサイトを訪れたくなくなるでしょう。これらすべてが、SEOランキングを一夜にして崩壊させる要因となります。サイトがハッキングされれば、これまで積み上げてきたSEO戦略と努力がすべて水の泡になるのです。

ダウンタイムの発生

特定のマルウェアは、サイトの動作を不安定にしたり、完全に機能しなくしたりすることがあります。その結果、サイトを復旧できるまでのダウンタイムが発生します。

さらに、ハッキングはサーバー保護のためにホスティング業者からもフラグが立てられます。ホスティング業者はサイトへのハッキングを検知すると、被害を最小限に抑えるためサイトをオフラインにします。これにより、サイトは無期限のダウンタイムに陥り、顧客と信頼性の喪失につながります。

IPブラックリスト登録

ファイアウォールは、不審な挙動やフィッシング攻撃、スパムを行うIPアドレスをブラックリストに登録することがよくあります。ハッカーはこれを知っており、ブラックリストに登録されていない新しいIPアドレスを使って攻撃を行うようになりました。サイトがハッキングされると、あなたのIPアドレスが他のサイトへの攻撃やスパムメール送信に悪用され、ファイアウォールから悪意あるIPとしてフラグを立てられ、ブラックリストに登録される可能性があります。

ビジネスへの影響

マルウェアがWordPressサイトに与える影響は、目に見える症状だけにとどまりません。マルウェアは、仮想的な範囲を超えてビジネスに長期的な悪影響を及ぼします。

マルウェアがビジネスの利益に直接どう影響するかを理解しなければ、ハッキングへの備えはできません。マルウェアがビジネスに与えうる影響を見ていきましょう。

売上の損失

ハッキングがサイトの売上を損なう方法は数多くあります。分かりやすい例としては、サイトがダウンしているのを見た顧客が離れていくことや、ダウンタイムが販売機会を失い、コンバージョンサイクルを長引かせることが挙げられます。

しかし、ハッキングには隠れたコストも多く存在します。特に評判が損なわれた場合がそうです。顧客がビジネスへの信頼を失えば、長期的にも売上を失い続けることになります。

追加コストの発生

ハッキングには、特に被害対策の面でさまざまなコストが伴います。さらに、ハッキングによって知的財産やデザインが盗まれることもあります。

加えて、ハッキングの規模によっては、広告宣伝費や法的費用の支払い、法執行機関への対応が必要になる場合もあります。ハッキングが巨大なコストの穴を生み、そこから回復できない企業も存在するのです。

信頼の喪失

ハッキングの最悪の結果の1つと言えるのが、顧客の信頼の喪失です。顧客の信頼を失うことは、その好意を失うのとほぼ同じくらい深刻です。

顧客が銀行情報や個人データを安全に管理してくれると信頼できなければ、彼らは単純にサイトへの訪問をやめ、より安全なサイトを選ぶでしょう。ハッキングがすべての顧客を遠ざけるとは限りませんが、トラフィックと売上の目に見える減少を招くことは確かです。

信頼の喪失はブランドイメージにも打撃を与えます。ハッキングが軽微であれば、ブランドイメージへのダメージは一時的です。しかし、ハッキングされたという評判が残ってしまうこともあります。アンダーアーマーのフィットネスアプリ「MyFitnessPal」は2018年にハッキングされましたが、同社は今なおその影響を払拭できていません。

サーバーリソースの過剰消費

サーバーはWebサイトの機能にとって不可欠な存在です。ユーザーがアドレスを入力したときにサイトを表示させる技術だからです。

ハッカーがサーバーを標的にした場合、その影響はさまざまです。ビジネスにとって壊滅的ではあっても対応可能な「サイトをダウンさせる」ことから、サーバーを乗っ取ってマルウェアやウイルスを拡散させることまであります。後者は莫大なコストが発生するだけでなく、ブラックリスト登録される原因にもなります。

投資の損失

Webサイトは複雑で、立ち上げには多くの時間、資金、労力が必要です。ハッキングが発生すれば、そのすべてが水の泡となります。サイトの再構築は初めて構築するよりは簡単ですが、それでも理由なく行うには大きな投資です。

法的問題

サイトがハッキングされた場合、直面しうる法的問題はいくつかあります。

1つ目は、データ漏洩などハッキングによる損害を軽減するために必要な対応に関わるものです。これらは長期にわたる高額な訴訟に発展することが多く、報酬がほとんどないにもかかわらず大規模な弁護士チームを必要とします。

2つ目は、EUのGDPRやカリフォルニア州のCCPAなど、顧客の利益を保護するさまざまな法律に関わる問題です。

これらの法律は、企業が利用・保存する顧客データに対して責任を負うことを定めています。そのため、顧客の銀行口座情報やその他のデータがハッキングで漏洩した場合、法的措置を取られる可能性があります。

さらに、顧客データの漏洩があなた側の過失によるものと判断されれば、政府や地域の類似機関から高額な罰金を科される可能性があります。

3つ目は、取締役、役員、その他のステークホルダーへの責任に関わる問題です。関係者全員に何が起こったかを伝えることで、被害対策を行い、各自が自己防衛の措置を講じられるようにします。しかし、ハッキングの規模が大きければ、過失を理由にこれらの関係者から訴えられる可能性もあります。

クリーンアップコスト

ハッキング後のクリーンアップには高額な費用がかかります。場合によっては、サイト構築時の投資額を上回ることもあります。

専門業者の中には、1回のクリーンアップにプレミアム料金を請求するところもあり、すでに被った損失に加えて大きな出費となる可能性があります。

個人への影響

ハッキングがビジネスに与えるすべての影響に加えて、顧客やその他のステークホルダー個人の安全をも脅かす可能性があります。

ハッカーがデータを狙うとき、ビジネスデータと個人データを区別しません。彼らが見ているのは、手に入るデータの価値だけです。したがって、あなたのビジネスが自分や顧客の個人データを保存しているなら、ハッキングによってリスクに晒されることになります。

データ漏洩

データ漏洩は、ハッキングの最も一般的な結果の1つです。漏洩は通常ビジネス情報にとどまりますが、高度な攻撃では個人情報や文書まで暴かれることがあります。

これにより、なりすましが発生したり、あなたや訪問者のデータがダークウェブで売却されたりする可能性があり、最悪の場合、物理的な危険にさらされることもあります。

個人認証情報の流出

なりすましによって、住所、金融情報、購買パターン、投票パターンなどの詳細が暴露される可能性があります。これ自体が重大なセキュリティリスクであるだけでなく、最悪の場合、法的リスクにさらされることもあります。

さらに、個人の認証情報に金融情報が含まれている場合、銀行口座への不正アクセスに悪用され、金銭的損失につながる可能性があります。

次に何をすべきか?

上記の症状に気づいた場合は、MalCareの無料スキャナーを使って、サイトがハッキングされているかどうかを確認できます。マルウェアが検出された場合は、ワンクリックでマルウェアを除去できる自動クリーンアップを利用できます。

サイトが正常に動作しているように見える場合でも、将来のセキュリティインシデントを防ぎ、セキュリティではなくビジネスに集中できるよう、優れたファイアウォールへの投資をおすすめします。

さらに、以下のようなセキュリティ対策も講じることができます。

  1. サイトをHTTPからHTTPSへ移行する
  2. ログインページを保護する
  3. WordPressサイトを強化(ハードニング)する

また、「wp-config.phpでWordPressサイトを安全にする」というガイドに従うことを強くおすすめします。

よくある質問(FAQ)

マルウェアはWordPressにどのような影響を与えますか?

WordPressのマルウェアは、攻撃者がサイトへのアクセスを獲得し、サイトのリソースを利用してマルウェアをさらに拡散したり、他のサイトを攻撃したりすることを可能にします。また、サイトの改ざん、表示速度の低下、スパム広告やリダイレクトの大量発生など、サイト全体に深刻な混乱をもたらします。

WordPressサイトにウイルスが感染することはありますか?

はい、WordPressサイトにもウイルスは感染します。これは「マルウェア感染」と呼ばれ、マルウェアの種類に応じてさまざまな形で動作します。マルウェア感染は、サイトの不具合や完全な機能停止を引き起こすだけでなく、検索エンジン、ブラウザ、ホスティング業者からブラックリスト登録される原因にもなります。

WordPressサイトはハッキングされる可能性がありますか?

WordPressサイトは、マルウェアに感染するとハッキングされる可能性があります。マルウェアとは、Webサイトやプログラムに損害を与えるよう意図的に設計されたコードやファイルのことです。サイトに注入されると、マルウェアはサイト内に脆弱性を作り出し、攻撃者や悪意ある者にアクセスを許してしまいます。

悪意のあるコードやマルウェアを含むテーマを検出するには?

サイトがハッキングされた疑いがある場合は、MalCareなどのセキュリティプラグインを使ってサイトをスキャンし、サイトに脅威となる悪意のあるコードや不正なテーマを検出できます。

なぜWordPressサイトはハッキングされるのですか?

WordPressサイトがハッキングされる理由には、以下のようなものがあります。

  • ヌル化(不正改造)テーマや無料テーマの使用
  • サイトのコードや拡張機能のバグ
  • テーマやプラグインに存在する既知の脆弱性
  • 外部からの攻撃
  • 更新の怠慢
  • ファイアウォールの未導入
  1. WordPressサイトのメンテナンスチェックリスト20選|初心者でもできる完全ガイド

    あなたのWordPressメンテナンスは最新の状態ですか? 「実はできていない…」という方もご安心ください。この記事では、誰でも取り組みやすいように、WordPressメンテナンスチェックリストを20の簡単なタスクに整理して解説します。 WordPressサイトのメンテナンスには、主に3つの方法があります。プラグインを利用する、メンテナンスサービスに依頼する、そして手動で行う方法です。 この記事では3つの方法すべてをわかりやすくまとめているので、ストレスなくサイトを良好な状態に保てるようになります。 要点(TL;DR):本ガイドに沿ってWordPressメンテナンスを行えば、サイトのセキュリテ

  2. OpenCart・WordPressサイトからpub2srvマルウェアを完全に削除する方法

    私たちは数か月にわたり、OpenCartおよびWordPressのウェブサイトを標的とする特定のマルウェア感染を監視してきました。この感染は一般に「pub2srvマルウェア」と呼ばれ、サイト訪問者を以下のような悪意のあるドメインへ強制的にリダイレクトさせるのが特徴です。 go.pub2srv[.]com go.mobisla[.]com go.oclaserver[.com] deloton.com/afu.php?zoneid= site Dolohen.com さらに、サイト上の悪意あるリンクが原因で、Googleアドセンスなどの広告アカウントが停止されるケースも報告されています