WP Engineでサイトが停止されたら?マルウェアを削除してWordPressサイトを復旧する完全ガイド
Webホスティングは、WordPress.orgでサイトを運営するうえで欠かせない基盤です。しかし、そのホスティング提供元であるWP Engine自身によってサイトを停止されてしまったら、どうすればよいのでしょうか?
Webホストとは、あなたのウェブサイトが設置されている場所のことです。ハッカーがサイトに攻撃を仕掛けると、サイトのスクリプトに不正な改変が加えられます。共有ホスティングの場合、感染したサイトは同じサーバー上にある他のサイトにも脅威をもたらす可能性があります。専用サーバーならこのリスクは大幅に減りますが、それでも訪問者が感染の被害を受ける危険性は残ります。
よくある誤解ですが、ハッキングされるのはWordPressのせいではありません。サイトを運営する以上、ハッキングは常につきまとうリスクの一つです。どんなプラットフォームやソフトウェアも完全に安全ということはなく、セキュリティは相互に関連する多くの要素に依存するため、絶対的なものにはなり得ません。
サイトがマルウェアに感染している兆候
以下のようなサインが現れたら、サイトがマルウェアに感染している可能性があります:
- セキュリティプラグインからアラートが届く
- WP管理画面(ダッシュボード)へのアクセスがブロックされる
- サイトに不自然なトラフィック急増が発生する
- 訪問者から「別のサイトにリダイレクトされる」という苦情が来る
- サイトに見覚えのない広告リンクが表示される
- Googleにブラックリスト登録される(Googleブラックリスト警告の解除方法は別ガイドを参照)
- ブラウザが「不審なアクティビティ」の警告を表示する
- セキュリティスキャンでマルウェアが検出される
- WP Engineによってサイトがオフラインにされる
WP Engineによってサイトが停止された場合、最初にとるべきアクションは必ずWP Engineへの連絡です。ホスティング会社は可能な限りサポートを提供してくれます。ただし、連絡の前に自分でできる対策を済ませておくことで、復旧までの時間を大幅に短縮できます。
ハッキングされ停止したWordPressサイトを復旧する11のステップ
1. 冷静さを保つ
一つひとつ積み上げてきたサイトが目の前で崩れ落ちるのを見るのは、精神的につらいものです。しかし、まだすべてが失われたわけではありません!焦りを感じるのは自然なことですが、慌てた判断は事態を悪化させかねません。深呼吸をして冷静になり、以下のステップを一つずつ正確に実行すれば、サイトはすぐに復旧できます。
2. WordPressのパスワードを変更する
TwitterやFacebookなどのSNSアカウントに他人がアクセスしている疑いがあるとき、真っ先にパスワードを変更しますよね?WordPress管理画面にまだアクセスできるのであれば、まさに同じことを行いましょう。あわせてメールアドレスの変更や、パスワード再設定機能の活用も有効です。
3. phpMyAdminで管理者パスワードをリセットする
WP管理画面にログインできない場合、ハッカーがあなたのアクセスを遮断している可能性があります。朗報なのは、phpMyAdminという管理ツールを使えば、データベース内で直接パスワードを変更し、サイトを取り戻せるということです。
4. サイトをアップデートする
ウェブサイトへのハッキングの約40%は、古くなったプラグインやテーマのスクリプトが原因です。古いWordPressプラグイン、テーマ、コアファイルは、ハッカーによるインジェクションや改ざんに対して脆弱です。サイトを最新の状態に更新することで、問題の範囲を大幅に狭められます。
5. マルウェアをスキャンする
マルウェアスキャンツールをインストールし、サイト全体のフルスキャンを実行しましょう。ハッカーは本物のサイトファイルに似せたマルウェアを仕込むことがあるため、高品質なスキャナーを選ぶことが重要です。スキャンによってサイト内のすべてのマルウェアを検出できるはずです。WordPressのマルウェア除去プラグインを活用するのも良い方法です。
6. 感染したファイルを置き換える
シンプルな対処法は、感染したファイルを削除し、ハッキング前のオリジナル版と入れ替えることです。ただし、ハッキングの正確な時期を特定し、どのバージョンにロールバックすべきかを見極めるのは難しい場合があります。
WordPressコアファイルについては、サイトを壊すことなく新規インストールで置き換えられます。wp-contentフォルダさえ無事であれば、すべて元通りに戻せるはずです。
いずれの方法でも、感染ファイルのクリーンアップには相応の時間と労力が必要になることを覚悟しておきましょう。
7. バックアップから復元する
バックアップからの復元は、日頃から定期的にサイトをバックアップしている場合にのみ可能です。実際、適切なバックアップがあれば、ハッキングからの復旧は「正しいバージョンを選んで復元する」だけのシンプルな作業になります。
8. マルウェアを再スキャンする
このステップは、サイトにマルウェアが残っていないことを確認するために行います。もし再度マルウェアが見つかった場合は、前の2つのステップを繰り返してください。サイト内にバックドアが仕込まれ、何度も再感染を引き起こしているケースもあります。その悪質なスクリプトを見つけ出し、必ず削除しましょう。
9. Webアプリケーションファイアウォール(WAF)を導入する
ファイアウォールは、悪意のあるIPアドレスやボットをブロックするのに役立ちます。セキュリティファイアウォールは特定の種類のネットワークトラフィックを遮断するバリアとして機能し、悪意のある・不審なリクエストを送信するIPからの攻撃を防ぎます。
10. サイトのセキュリティを強化する
サイトを固めるということは、二度とハッキングされないよう可能性を最小限に抑えることです。絶対的な保証はありませんが、最悪のシナリオが起こる確率を最大限減らす努力はできます。
ユーザー権限を確認する
WordPressのユーザー権限(ユーザーロール)は、ログイン後にユーザーが何をできるか・できないかを制御する仕組みです。管理者権限は、明確に信頼できる人にのみ付与すべきものです。そのため、ハッキング後は「ユーザー」メニューをチェックし、心当たりのない管理者アカウントなど、不審な項目がないか確認しましょう。
SALT(秘密鍵)を変更する
秘密鍵(Secret Keys)は、Cookie内の情報をハッシュ化して暗号化する役割を担います。最近誰かがあなたのサイトにログインしていた場合、その人物は依然としてアクセス権を持っている可能性があります。wp-config.phpファイルの秘密鍵を差し替えれば、ハッカーのバックエンドへのアクセスを拒否できます。ソルトを変更すると、ログイン中の全ユーザーが即座に強制ログアウトされます。
その他のパスワードもすべて変更する
WordPressのパスワード変更だけでは不十分です。ログイン経由での不正アクティビティが疑われる場合は、以下のパスワードも必ず変更してください。
- WP Engineホスティング管理画面の認証情報
- FTPログイン情報
- MySQLデータベースのパスワード
- 管理者用メールアドレス
さらに、二要素認証(2FA)、HTTP認証、CAPTCHAによるログイン保護の導入も検討するとよいでしょう。
11. WP Engineに連絡する
最後に、サイトのセキュリティ対策として実施した内容を詳細にまとめたメールを作成し、WP Engineに送信しましょう。考えられるすべてのセキュリティ問題に対応済みであることを丁寧に説明すれば、まもなくサイトがオンラインに戻るはずです。
その後は、今度こそ正しい方法でサイトを再構築する段階に入ります。セキュリティ対策、アップデート、保護措置を講じたら、仕上げとしてすべてが意図したとおりに機能しているかを確認しましょう。
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